東京家政大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
一般選抜入試(統一地区)は2日間実施され、両日とも設問構成は同じで、2023年度からの大きな変化はない。試験時間は学科により60分、もしくは2科目選択で計120分、解答形式はすべてマークシート方式である。Iは文法・語法の選択問題10問。様々な単元からバランスよく出題されている。レベルは標準。文構造に関する問題が多いので、文型・品詞・動詞の語法の正確な知識が鍵となる。IIは会話問題。短い対話中の1つの発話を選択する問題1問と、やや長めの対話文を読んでその内容に関する問いに答える問題が2問。後者の問題では、対話の状況や流れを素早く把握し正答を選ばないといけない。III、IVが約500語の長文読解問題で、内容を問う問題がそれぞれ5問。IIIはグラフつきのビジュアル長文問題となっている。全体の時間配分を考慮すると長文問題は1題15分が目安になる。Vは語句整序英作文が5問。語(句)数は整序英作文としては標準的な7つ。和文つきだが、意訳されているものもあるのでイディオムや構文を中心に組み立てるとよい。
2025年度入試対策・学習アドバイス
文法・語法問題対策で基本の徹底
Iの文法問題では、動詞の語法、時制、準動詞などの基本問題が並ぶ。いわゆるひっかけ問題や奇をてらったような問題はない。どれも入試では欠かせない知識なので、まずはこのIをコンスタントに8割取れることを目標にしてもらいたい。そうすれば自然と長文読解や整序英作文の得点も上がっていくだろう。動詞・準動詞に関連した問題が多いので、基本動詞の語法や文型の基礎は押さえておきたい。まずは標準レベルの単元別文法問題を1冊丁寧に仕上げて各単元のポイントを整理し、その後総合演習で実践力をつけよう。
会話文問題対策
会話の内容把握問題では、「主に何について話しているか」「会話の後に何をするか」と問われることが多いため、会話の細部ではなく、趣旨の把握を求めている問題だとわかる。会話特有の表現に惑わされることなく状況を素早くつかむ練習を繰り返そう。会話文問題1つ3分が解答時間の目安である。
長文読解対策
長文読解問題は語彙・構文レベルは標準的で比較的読みやすいが、1つの長文につき15分程度の解答時間になるので速読がポイントになる。しかし、最初から速読を意識しすぎると正確に内容把握ができなくなるので、まずは時間無制限の精読をメインにし、徐々に時間制限を設けて慣れていく戦略を勧める。制限時間も最初は25分くらいから始めるとよいだろう。グラフつきのビジュアル長文では、最初にグラフの項目や数値などから本文の内容を大まかに把握しておくと読みやすくなる。
過去問研究
過去問で定期的に力試しをしてもらいたい。必ずしも大問ごとに分単位で解答時間を決める必要はないが、おおよその目安は知っておいた方がよい。大問ごとに何分かかったかメモして次回の過去問演習の参考にしよう。最初は英語だけ60分で練習して、慣れたら2科目120分の学科を志望する場合はなるべく2科目合わせて過去問演習をし、それぞれの科目に何分必要か確かめた方がよい。終わったら結果を分析して、単語学習、速読の練習、文法・語法の習得など自分に足りないものを確認し、学習計画をこまめに修正していくことが大切だ。