東京家政大学大学からのお知らせ 入試対策情報
数学I・A
2024年度入試の問題分析
1月26日実施の大学・短大統一地区の試験は、4題の大問から構成されており、1つ目の大問は「式の値の計算・絶対値」「因数分解」「命題の真偽」「2次不等式」「図形と計量」「箱ひげ図」「重複組合せ」「根号で表された式が整数値をとる条件」「2円の共通接線」という9問の小問から構成されており、2つ目の大問は「75°の三角比を求める問題」、3つ目の大問は「データの分析において、変量の変換により、偏差値を考察する問題」、4つ目の大問は「取り出したカードの最小値と最大値に関する確率の問題」であった。1月27日実施の大学・短大統一地区の試験は、4題の大問から構成されており、1つ目の大問は「絶対値記号を含む不等式」「因数分解」「集合の要素の個数」「2次関数のグラフの移動」「図形と計量」「分散」「同じものを含む順列」「1次不定方程式の整数解」「接弦定理・円に内接する四角形」という9問の小問から構成されており、2つ目の大問は「2次関数のグラフをもとにしてホームランの軌道を考察する問題」、3つ目の大問は「相関係数についての問題」、4つ目の大問は「三角形の重心、内心、垂心、外心に関する問題」であった。1月26日実施の試験も1月27日実施の試験も、解答形式はマークシート方式で、数学と「数学以外に選択した科目」の計2科目を120分で解くという試験になっている。問題の分量が多いので、手のつけやすい問題とそうでない問題を見極めて、手のつけやすい問題から取り組んでいくという要領のよさも試験場では大切になってくるであろう。
2025年度入試対策・学習アドバイス
会話形式の問題にじっくり取り組めるようにしておこう
2024年度の入試では、2人の人物の会話の流れに沿って問題を解決するというタイプの問題が出題された。1月26日実施の試験では、3つ目の大問がそのタイプの問題であり、1月27日実施の試験では2つ目の大問がそのタイプの問題であった。このタイプの問題では、2人の人物の会話が長く、その会話文を読むのに時間がかかるため、試験時間の大半をこの問題に割くことになると想定しておこう。ただし、会話の流れに沿っていけば、その流れで答えがわかるというのもこのタイプの問題の特徴なので、じっくり取り組めば高得点が望めるタイプの問題でもある。このようなタイプの問題が出題されたら、以上のことを意識して取り組んでほしい。
まんべんなく対策をしておこう
2024年度の入試では、どの日程の試験においても、いろいろな分野からまんべんなく問題が出されている。そのため、日頃から苦手分野を作らないことを意識して学習しよう。特に、因数分解などの基本計算の問題は試験場で解き切りたい問題であるので、基本計算(因数分解、絶対値など)の対策には、しっかりと取り組んでおこう。それに加えて、「2次関数」「三角比」「場合の数・確率」の基本問題を解き切る訓練もしておこう。
データの分析の対策をしておこう
2024年度の入試では、「データの分析」の問題が高めの難度で出題された。「箱ひげ図」「分散」「相関係数」といった頻出テーマに抜けがないように対策をしておこう。また、「データの分析」では、試験場で初めて見るような設定の問題も多いので、しっかり時間を割いて問題に取り組むようにしよう。