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入試対策情報

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2022年度入試の問題分析

文系1日目、文系2日目・数理科学科の問題を分析する。2021年度と問題形式・難易度に大きな変化はない。解答時間は文系1日目と文系2日目は90分。数理科学科は文系2日目の大問III(問題番号33)までを60分で解答する。

2021年度同様、文系1日目と文系2日目・数理科学科の問題形式がまったく同じになっている。大問Iは約800語の長文読解問題で、各段落の内容に関する四肢選択問題(12問)。大問IIは約600語の長文読解問題で、内容に関する四肢選択問題(11問)。大問IIIは四肢選択式の空所補充問題で約400語の英文中の空所(10ヵ所)に単語を選択して挿入するもの。大問IVは2021年度の同意文書き換え補充問題(約100語からなる人物のプロフィールを読んで、インタビュー形式で書き換えられた英文中の4ヵ所に英単語〈3語〉を補充する問題〈記述式〉)から、グラフと図を使って対話中の5ヵ所に英単語(5語以内)を補充する問題(記述式)に変更になった。大問Vは自由英作文(約50語)で、2021年度の英語のことわざの意味を説明し、具体的な例を挙げるものから、日本の社会状況に関する意見を述べるものに変更になった。文系1日目の大問Iは小説・物語文で、あまり評判の良くない筆者のクラスメートの学校での出来事を描いたものからの出題。大問IIは論説文で、ブリタニカ国際大百科事典から抜粋された「コーヒーの歴史」。大問IIIは「世界のプラスチック産業とプラスチックゴミ」を題材にした論説文。大問IVは男女平等に関する意識を国際比較したグラフと図を用いた問題。大問Vは「日本における女性の地位」が題材になっている。

文系2日目・数理科学科の大問Iは、小説・物語文で、母親とともに1年ぶりに叔母の家を訪ねたインドの少年の話。大問IIは論説文で、世界の4大都市(サン・パウロ、上海、デリー、東京)の人口の推移を解説したもの。大問IIIは、「男性の化粧と男性用化粧品の市場拡大」を題材にした論説文。大問IVは、世論による同性愛の容認度を国際比較したグラフと、同性愛の容認度とGDPの相関を示した図を用いた問題。大問Vは「日本の多様性」が題材になっている。

2023年度入試対策・学習アドバイス

読解問題対策をしっかりと

標準的な難易度の英文を読み、書かれている事実関係を素早く正確に捉えることが求められている。そのためにはまず、高校や塾における文章読解の授業の予習を積極的に行うことが重要だ。それと並行して、内容を問う選択式問題のついた、標準レベルの長文読解問題を解き、選択肢同士の違いをきちんと見抜く練習をするとよい。東京女子大学の読解問題は、英文は標準的でも、選択肢が紛らわしくなっている場合がある。選択問題を数多く解き、正確に解答する力を身につけよう。

使える語・表現を増やす

標準的な単語の意味と用法、そしてつづりをしっかりと身につけておくことも大切だ。普段から辞書をこまめに引き、一つひとつの単語を丁寧に覚えていきたい。また、語句が文中でどう使われているかにも目を向けよう。東京女子大学の場合、空所補充、自由英作文といった記述式問題も出題されるので、英文を書くということも意識して英語の勉強をするとよいだろう。