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明治学院大学

入試対策情報

英語

2023年度入試の問題分析

全学部日程と学部ごとの試験のいずれも同形式で、大問4題で構成されている。大問1は長文問題で、本文の内容を問う設問が5問。500~600語程度の長文で難易度は標準的だが、英文の正確な理解が要求される設問があるため安易な速読は禁物。あくまで精読に裏づけされた速読をめざそう。大問2は会話問題で、同じく内容を問う問題が5問。こちらも難易度は標準的だ。記述問題の第3問と第4問に十分な時間を割くために、最終的に大問1、2を合わせて20分以内に終わらせることを目標にしてほしい。大問3は英文の要約問題。200~250語の英文を150~180字の日本語で要約するのだが、これは一般的な私立大学対策をしていたらまず縁のない問題だろう。要約に含めるべき3点のポイントが指定されているのも大きな特徴だ。2024年度も出題される可能性が極めて高いので、要約問題の教材を入手し早めに対策を始めよう。大問4は100~150語の自由英作文。2023年度の課題は「困っているときに助けてくれた人」「今すぐ何かの専門家になれるとしたら」「印象に残った本」「なりたい漫画や映画のキャラクター」「未来の職場で必要なスキル」だった。「もし…なら」という架空の設定が問われた場合は仮定法を用いて書かなければならない。設問文の指示にあるとおり必ず具体例を挙げながら、明快で説得力のある文章を書くように心がけたい。具体的な内容に踏み込まずに次から次へと箇条書きのように理由を並べていくものには高得点を与えられないだろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

以下に大問別の対策法を紹介する。

長文読解問題・会話文問題

長文読解、会話問題ともに標準的なレベルで素早く正確に主旨をつかむことが求められている。500語程度の記述問題のない長文問題を解くときには、常に15分以内という目標を設定しよう。しかし、速さばかりを求めると徐々に読み方が雑になって内容把握の精度が落ちてくるので、50~100語程度の文章を丁寧に全訳する教材も併用するとよい。会話文対策は、早い段階から過去問演習を多くこなして要領を掴むことが大切だ。

英文要約

最初はキーワードを押さえる訓練から。要約に欠かせないと思われる語句に下線を入れながら読み、最後に模範解答と照合する。模範解答に含まれている表現に漏れなく下線が引けるようになったら実際に要約文を作成してみる。最初は制限時間を設けずに納得いくまで書き直して仕上げるようにしよう。慣れてきたら、最初は30分の時間制限を設け、最終的にはコンスタントに20分でまとめられるように。また、要約にあたって必ず含めるべきポイントが設問文で指示されるため、その点の見落としのないように気をつけたい。

自由英作文

難しい語彙(ごい)や構文を使う必要はないが、動詞の語法には気をつけよう。基本動詞は自動詞他動詞の区別だけでなく、目的語の種類にまで精通している必要がある。書くときには常に読み手がいることをイメージし、自分とは異なる意見の読み手にも「なるほど」と思わせる説得力を持った文章をめざしたい。最初は制限時間を設けず、推敲を繰り返しながら仕上げ、最終的には20分が目標。英文要約と自由英作文の対策を軸に学習計画を立ててもらいたい。