立教大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
解答方法はマークシート方式と記述式の併用である。全部で大問5題の構成であり、試験時間は75分となっている。大問Iは読解型の問題であり、設問は英文完成型の選択問題である。設問数は10問で、その内容は内容判定、下線部同意表現、タイトルなどとなっている。大問IIはIと同様の読解型の問題で、設問は英文完成型の選択問題(9問)と英文和訳問題(1問)となっている。選択型の設問では内容判定、下線部同意表現、タイトルなどが問われている。英文和訳問題では字数制限がつけられている。大問I、IIともに800語を超える長文である。大問IIIはいわゆる正誤問題で、1つの文に4つの下線が引かれ、英語表現上正しくないものを選ぶ。標準的な文法・語法の知識が問われている。大問IVは会話文を素材にした内容一致問題である。会話が6つあり、流れに即した選択肢を選ぶ。大問Vは短めの英文に施された空欄を補充する形式の問題。ただし、補充する単語を自ら書く記述式となっている。
全体としてバランスの取れた良質な問題で構成されており、きちんと勉強した受験生が有利となるだろう。
2025年度入試対策・学習アドバイス
過去問で時間管理の練習を
立教大学の問題は、標準的な良問で構成されているが、大問I、IIのボリュームが多く、記述式の設問もあり、加えて試験時間も75分と独特の出題となっている。したがって、時間を計って過去問を解き、徹底的に時間管理の訓練をしておくべきである。幸い、立教大学の入試は、難易度や形式が例年ほぼ変わらないことを利用し、できる限りたくさんの過去問にあたっておくことが望ましい。過年度の問題は多少の変化はあれども、求められている知識や処理力は変わりがないので、安心して過去問演習を重ねてほしい。
読解問題は1文1文をまず大事に
立教大学の読解問題は、本文が長く、加えて選択肢まで含めるとかなりのボリュームとなるが、問われている設問は本文の内容を丁寧に読んでいけば答えられるものである。したがって、まずは1文1文を正確に読み取る力を鍛えるべきである。英文の構造を把握し、文意を理解するための英文解釈能力を身につけよう。そのためには、教科書や英文解釈のための問題集などを用い、主語や動詞、目的語を把握しながら、正確に英文を読む訓練を行う。そのうえで、できるだけたくさんの練習問題にあたっておくとよい。特に長文を解いていく際には、比喩表現や抽象的な表現を正しい意味に解釈すること、英問英答の問題は必ず根拠を明確にして解くこと、全体として何が伝えたいかを意識しながら読むことを意識していけば、立教大学の問題に対応する力がついてくるだろう。
文法・語法問題は基礎重視
立教大学の文法・語法問題で必要な知識は、基礎的なものであるから、標準的な英文法問題集をしっかりと仕上げておくとよい。正誤問題が苦手な場合には正誤問題を扱った問題集をこなしておくとよいだろう。
記述型の空欄補充問題は過去問重視
記述式の、単語を英文に補充する問題は、問われているのは基本的な単語なので、あまり難しく考えすぎないことが重要である。とはいえ、独自の出題であるから、普段の単語学習ではスペルも意識しつつ、過去問をたくさんこなして補充すべき単語の勘所を養っておくべきである。