立教大学大学からのお知らせ 入試対策情報
※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中
現代文
2024年度入試の問題分析
「国語」のなかで現代文2題、古文1題は例年どおり。出題形式は、記述型は、漢字の書き取りと、日程によっては30~40字以内の説明問題、さらに、指定された文中の空欄に指定された字数(10~30字)での説明問題。選択型は、慣用表現の意味、傍線部読解、空欄補充、本文趣旨判定。なお本文趣旨判定では、選択肢文個々に、正しければ1、誤っていると判断をするならば2と答える。問題文では、「サイバネティクス」をキーワードに、現代人の生活空間に機械が浸潤しているのみならず人間精神自体が機械と化している様子の検討、近代的時間構造のそれ以前との比較検討、トランスジェンダーの者同士の往復書簡、大正・昭和期に活躍した小説家による俳句にまつわるエッセイなど、例年同様様々なテーマが取り上げられている。
2025年度入試対策・学習アドバイス
書き-読み-意味の連結を意識した漢字練習を心がけよう
漢字問題集の練習では、例文も含めた意味理解まで徹底して行うようにしよう。立教大学の漢字書き取りは、「やや難」レベル。出題数は多くはないが、十分な準備をしよう。
選択肢文を見る前の作業が選択型問題の得点力安定には不可欠
設問趣旨の把握、傍線部分析を通じてその設問に対する「方針」を定めてから、本文中や選択肢文に臨もう。そのときどきのフィーリングで答えを決めることなど決してないように。
空欄補充問題を得点源にするには空欄前後の読解+語彙力が不可欠
空欄問題でも、選択肢を見る前に必ず空欄前後に解答根拠を決め、選択肢の検討に入るべきである。語句の場合、空欄部分と言い換えや対比表現への着眼、接続詞の場合は、空欄前後の意味内容の関係づけ、そして副詞の場合は、それが修飾する空欄前後の箇所との対応。こうした点から、空欄前後のつながりを読み取ろう。また、選択肢で取り上げられる語(句)の正確な理解は、正答を得るには不可欠であることも忘れずに。
次につながる復習が記述問題の得点力アップにつながる
採点するだけ、模範答案に沿って書き直すだけで終えるのではなく、模範解答例がどのような手順ででき上がったのか確認したうえで、自分の答案ができ上がるまでの作業において設問趣旨に沿っているか、傍線部付近の内容を写すだけになってないか等の検討をしよう。
過去問演習で最も大事なのは解いたあとの検証作業
過去問によるトレーニングでは、問題を解いたあとに自分の答の導き方を思い出して、解説で示されている答えの導き方と比べながら読解上の課題点を確認し、次の演習の際の指針として生かそう。
「読めなかった、解けなかった」問題を有効活用しよう
多くの問題(文)に触れることも大事だが、同一の問題(文)を繰り返して読む重要性も忘れずに。模試や問題演習などで、本文が読みづらかったり得点が高くなかった問題を繰り返し読み「いかなる内容の文章にも問題にも対応できる読み取りの力」をつけていこう。はじめは本文論旨の展開や設問の答えを決めるまでの過程を正確に頭のなかで再現することを意識しゆっくり読み進める。慣れてきたら本試験を意識してだんだん速く読む。こうやって実践的な読解力をつけていこう。
