愛知大学大学からのお知らせ 学びの特徴
※今年度(2025年4月入学)情報を掲載中
法学部
- 法学科
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現代社会に不可欠な法的視点と思考力を養い、法曹界、ビジネス社会、国際的組織で活躍する
法は、問題解決に必要な判断基準であり、複雑化する社会情勢の中でその重要性を増しています。「法を学ぶ」とは、法的知識を得ると同時に、公平なものの見方や人権感覚、そして人と関わる上で欠かすことのできない論理的思考力や交渉力を育てることに他なりません。司法・行政だけでなくビジネスの現場でも法的な視点と思考力を持った人材が求められています。中部地区で最も長い伝統を有する愛知大学法学部では、4つのコースを設定して学生の多様な学修意欲に応え、幅広い進路選択を可能にすると共に、生きた法を学ぶ実践的な科目を数多く開講しています。こうして身につけた法的思考力を基盤に、法曹・公務員・教員・民間企業など幅広い分野へと学生を送り出しています。司法コース<法律専門職(裁判所事務官、司法書士など)をめざす>
裁判所事務官などの専門的な公務員や、司法書士など、法律専門職として活躍することを目標とし、法律全般を学びます。人間社会への深い洞察力や人権感覚、論理的思考力や実践力など、社会正義の実現をめざす人に欠かせない資質を養います。
行政コース<国家公務員・地方公務員をめざす>
法律を運用し、政策を実施して社会を動かす国家公務員・地方公務員をめざす人に向けたコースです。政治学・行政学を含む公務員採用試験に対応した科目群と共に、公務員に求められる資質や見識を養うための特別な授業も用意しています。
企業コース<交渉力を備えた企業人をめざす>
ビジネスシーンで役立つ法知識を身につけ、法的思考力を養います。憲法・刑法などの基本をおさえた上で、民法・商法などビジネスに直結する分野を学びます。専門演習ではプレゼンテーションの技法など、企業人に必須のスキルも養えます。
法科大学院連携コース<法曹(裁判官、検察官、弁護士)をめざす>
法曹養成に特化した特別なコースです。全国有数の司法試験合格実績を誇る愛知大学法科大学院の授業を、学部2年次より「先取り」して受講します。成績優秀であれば、学部は3年で卒業し、「飛び級」で法科大学院に進学も可能です。集中的な学習により早期の司法試験合格をめざします。
-模擬裁判
正課授業の⼀環として市⺠参加型の「模擬裁判」を実施しています。判例を基にしたシナリオの考案から広報活動、当⽇の運営に至るまで、学生が主体となって⾏われています。評議の際には、市⺠から選ばれた裁判員と学生が演じる裁判官との間で⽩熱した議論が繰り広げられます。この取り組みの過程で、刑法や刑事訴訟法に関する知識や運用の在り⽅を修得していきます。また、チームで物事を成し遂げるという経験が学生を大きく成長させます。
経済学部
- 経済学科
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急速に発展する科学技術とそれに伴う社会や生活の変化。そして、世界を大きく揺るがす経済のグローバル化。予測不可能な未来に人々が不安を抱える今、経済学の知見は現状を分析し未来を指し示す一条の光になります。経済学は300年を超える長い歴史を持つ学問であり、その時々の経済現象を説明し、明日を予測し、望ましい方向へ導くための提言を重ねてきました。その対象は財政・金融・景気・雇用・社会保障・国際金融など、大きく広がっています。経済学部ではカリキュラムに、①経済学を学ぶ全学生の学びの土台となる専門共通科目、②より高度な学修へつなげる専門展開科目を設けました。さらに専門展開科目の中には自らの興味関心に応じた学修の指針となるよう3つのコースを設置することで学びを強力にサポートします。また、演習形式や国内外で行う実習形式の授業などの実践的な学修の機会も取り入れました。経済学の基礎からその応用、ビジネスシーンでの実践までを見据えた体系的な学びを通して身につけた深い専門性と問題解決能力・論理的思考力が、未来をけん引する力となります。
産業経済・ファイナンスコース
産業と金融の本質を理解し次代を切り拓くビジネス人材に
経済学的観点から産業経済の動向を分析し、産業システムと金融システムの実態と本質を理解する力を育成します。また、産業経済を取り巻く環境変化の潮流を捉え、ビジネスを通じて次代を切り拓く力を養います。公共経済・経済政策コース
公共心に基づき新たな社会システムを構想できる公共人材に
公共心を育み、経済学的観点から現代社会が抱える諸問題の本質を理解する力を養います。また、経済理論や統計データに裏打ちされた政策立案力や問題解決力を育成し、新たな社会システムを構想する力を養成します。地域経済・グローバルコース
多様な価値観を理解し地域と世界をつなぐグローカル人材に
経済学的観点から地域経済と世界経済の動向を分析し、各国地域の実態や特性を理解する力を育成します。また、各地の政治、文化、歴史、風土、伝統、価値観なども併せて理解し、グローバルな視野でローカルに活躍できる力を養います。-世界を体験するフィールドスタディ- 海外の経済やビジネスの現場を体験し、国際感覚を養う
「フィールドスタディ」では、海外(タイ・シンガポール・韓国・中国・アメリカなど)に滞在し、経済の動向やビジネスの現場をリアルに体感する場を設けています。春学期に履修する「フィールドスタディ方法論」で学修したテーマ別課題を踏まえ、夏季休暇中に渡航して課題の解決に取り組みます。現地の大学生と交流する機会もあり、こうした異文化体験は、将来のビジネスや生涯設計に活かされる力となります。
経営学部
- 経営学科
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ビジネスを動かすあなたに、伝統と先進の学びを。愛知大学は1947年に「経営学」を開講し、これまでに数多くの経営者を含むビジネスパーソンを送り出してきた、東海圏でのパイオニア的存在です。ITの発展が従来の産業構造を大きく変えていく現在、ビジネスにも新しい発想やこれまでにない思考が求められています。次世代のビジネスの主役となるのは、他の誰でもないあなた自身。企業経営の中枢部での活躍をめざしている、マーケティングの感覚とスキルを身につけたい、データサイエンスやAIを学びたい、グローバル企業で働きたいなど、あらゆるニーズに応えられる伝統と先進のカリキュラムが、経営学科には整っています。
ビジネス・マネジメントコース<企業の経営部門や起業家をめざす>
企業経営の中枢で活躍できる人材育成をめざし、組織論・金融論・法制度などの幅広い分野を学びます。経営戦略や経営管理に力点を置いており、企業への就職をめざす人はもちろん、自治体などの行政組織でも役立つ知識を修得します。
流通・マーケティングコース<売れる商品と、売れる仕組みを創造したい>
生産者と消費者をつなぐ流通や、市場動向への企業の適応活動としてのマーケティングを学ぶコースです。メーカーやサービス業者、コンビニやデパートの事業戦略、市場調査や商品開発、広告や販売促進まで広く研究し、実践力を養います。
データサイエンスコース<2025年度新設><ICTとデータでビジネスを革新したい>
情報機器の発展により、現代ビジネスでは大量に収集されたデータをいかに活用するかが重要になってきています。同コースでは経営学に加えてデータを分析するためのAIや情報技術について学ぶことで、デジタル社会で要求される知識の修得と能力を養成します。
国際ビジネスコース<グローバル企業・海外で働く>
世界の国や地域ごとに異なる社会文化に対応できる企業人の育成をめざします。国際マーケティングなどのグローバルビジネスと並んで、世界各地のビジネス事情を学びます。英語教育も重視しており、海外協定校への留学も推奨しています。
-Pubフェス
企画から運営まで、同学部の学生中心で開催されるプレゼンテーション大会「Pubフェス」。テーマ選びから構成、スライドデザインや発表スタイルなど、プレゼンテーションに求められるすべての要素が審査対象となります。2023年度の大会では33チームが参加し、「自作ゲームのプレゼン」「女性にもプロテインを」「雨の日マーケティング」などユニークな発表が行われました。 - 会計ファイナンス学科
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めざすのは、高度化・複雑化するビジネスシーンで現状を把握し未来を予測できる人材。経営活動に関わる多様なデータから必要な情報を抽出して分析・考察する能力は、ビジネスのあらゆる場面で強力な武器となります。同学は1947年に「会計学」を開講して以来、数多くの税理士や公認会計士を輩出してきました。その実績は中部地区トップクラスであり、同学会計学教育の水準の高さを物語っています。会計ファイナンス学科では「アカウンティング」「ファイナンス」「ビジネスデザイン」の3つのコースを開設。選択した分野に軸足を置きつつ、高度な専門性と幅広い知識を身につけることができます。
アカウンティングコース<会計や税務のエキスパートをめざす>
数字に強いビジネスパーソンや公認会計士・税理士をめざす人を対象に、企業内でのお金の動きを中心とした経営を学ぶコース。簿記論や会計学を基礎として、原価計算論、管理会計論、会計監査論、国際会計論、税務会計論などへと学びを進めます。
ファイナンスコース<金融・資産運用の知識とスキルを修得する>
金融(お金の貸し借り)と財務(お金の管理と運用)を学び、資金調達や資金運用の手法に精通した人材を育成します。たとえば財務領域では事業投資の分析手法や金融商品による資産運用を学修。金融業界や企業の財務部門で活躍したい人に最適です。
ビジネスデザインコース<会計や財務に強いビジネスパーソンをめざす>
会計や財務の知識に加えて、企業経営全般を幅広く学ぶコースです。経営分析やリスクマネジメントなど多彩な科目を履修し、多角的なマネジメントスキルを身につけます。企業の経営企画部門などで新たな価値を創造できる人材の育成をめざします。
現代中国学部
- 現代中国学科
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中国語圏での「全員留学」「フィールドワーク」「インターンシップ」――。
「現地」「現場」で思考し、現地の人々と協働できるグローバル人材を育成する
中国が世界に巨大な影響力を持つようになった今日、これまで以上に客観的で正確な相互理解が必要となります。愛知大学現代中国学部では、中国語学習だけでなく、現代中国の政治・経済・歴史・社会・文化などを総合的に学修し、現地・現場でのアクティブ・ラーニングを通じて現地の人々と協働する力を備えたグローバル人材を育成しています。現地プログラム(2年次)
全員が参加する4カ月間の留学。南開大学(中国・天津)・台湾師範大学(台湾・台北)・南方大学学院(マレーシア・ジョホールバル)から選択できます。
現地研究調査(3年次)
約20人の選抜メンバーが夏季休暇中の約1週間、中国で、現地の大学生と共同でフィールドワークに取り組みます。最終日には日中学生国際シンポジウムを開催し、中国語で研究成果を発表します。現地社会への理解を深めると共に、調査研究方法やプレゼンテーションの技術も学ぶことができます。
現地インターンシップ(3年次)
夏季休暇中の約2週間、上海・北京の企業などで行うインターンシップを主軸に、学生の能動的な事前・事後学習を取り入れたプログラム。グローバルな舞台で働くことの意味を考えます。2年次の12月に約20人が選抜され、3年次には正課科目の他、課外実務講座によってビジネスマナーや知識を身につけます。研修修了後、現場体験を内省し、12月の成果報告会で発表します。
-ダブルディグリー・プログラム
愛知大学の学位に加えて、中国または台湾を代表する名門大学(中国・南開大学/台湾・東呉大学)の学位を5年間で取得できるプログラムです。現地プログラム終了後の2年次秋学期から2年間を留学先大学で学んで留学先の学位に必要な単位を修得。4年次秋学期から5年次にかけては愛知大学で卒業に向けた単位修得と卒業研究に取り組み、それぞれの卒業要件を満たした場合、2大学の学位が得られます。
国際コミュニケーション学部
- 英語学科
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多文化が共存する社会を、英語でつなぐ。
多文化共生が重要なテーマとなった今、異なる国や地域の人々と交流し、理解を深める上で大きな力となるのが英語コミュニケーション能力です。英語学科では第一に、「読む・聞く・書く・話す」力を段階的に伸ばし、総合的な英語運用能力を身につけることをめざします。その上で、将来の進路も見据えてコースを選択し、英語圏の文化・社会・ビジネスなどについて英語を駆使して理解を深め、世界の人々と対等にわたり合える総合的な能力の獲得をめざします。卒業生は、企業の海外事業部門や国際物流部門、観光業界や官公庁、英語教員として活躍する他、国内外の大学院へも進学しています。Language Studiesコース
高度な英語運用能力を養い、言語文化に対する理解を深め、国際社会に通用するコミュニケーション能力を向上させます。
Businessコース
企業の海外事業部門や国際物流部門のほか、観光業界などでの活躍をめざし、高度な語学能力と国際理解力を養成します。
Educationコース
外国語学習の基礎知識と具体的な教授法を学び、小・中・高および幼児教育において英語教育を担う人材を育成します。
-英語圏への留学を身近に- 「1セメスター認定留学プログラム」を積極的に活用
春学期または秋学期の1セメスターを英語圏の大学で過ごし、英語を集中的に学ぶ「1セメスター認定留学プログラム」。海外短期語学セミナーよりも長く滞在してしっかりと学べる一方で、1年間の留学より手軽に参加できるメリットがあります。英語を学ぶだけではなく、世界各国から集まる留学生と交流してさまざまな文化や価値観に触れることもできます。留学先で修得した単位は、卒業必要単位として認定しますので、4年間での卒業も可能です。その他、交換留学や、海外で現地調査を行う学部独自のフィールドワークなど、多種多様な留学の機会を設けています。 - 国際教養学科
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多様な文化への理解が、世界との対話を豊かに彩る。
世界各地に同じ商品やサービスが流通する今、文化もまた均質化してしまうのでしょうか。各国の文化はその土地の歴史や地理・気候などの条件下で長い年月をかけて培われてきたものであり、その独自性が消えることはありません。これからのコミュニケーションで求められているのは、異文化を理解する豊かな感性と深い教養です。国際教養学科では、各自関心のある地域と研究領野を選択し、伝統文化から現代文化に至る世界の文化を理解して、国際社会でのコミュニケーションを豊かにする教養を身につけます。また、さまざまな文化を理解する中で、日本の文化や言語を見つめ直すこともできます。アメリカ研究コース
アメリカ地域を深く研究するとともに、異文化理解に基づく国際コミュニケーション能力を養い、国際的な場への適応力を養います。
日本・アジア研究コース
日本およびアジアの言語・文化に対する深い理解を基礎とし、さらに欧米についての知見も兼ね備えた、国際的な視野を持った人材を育成します。
ヨーロッパ研究コース
世界を理解する上で不可欠なヨーロッパ地域への理解を深め、ヨーロッパを含む広い地域との交流に貢献できる人材を養成します。
【専門理論研究領野】
「グローバルスタディーズ」
「カルチュラルスタディーズ」
「国際観光学(異文化理解)」
文学部
- 人文社会学科
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長い歴史の中で築かれた人類の活動の総体に迫る。
人文社会学科の特色は、時間的・空間的にきわめて多様な対象を扱うということです。現代の文化は過去の人々が築き上げた思想や芸術の上に成り立っており、若者が慣れ親しんでいるポップカルチャーもその例外ではありません。そして東アジアや欧米など東西の文化領域を知ることも、グローバル化が進む現代文化を理解する上で重要な視点となるでしょう。人文社会学科では、幅広い学問分野を横断的に学び、時代の変化に流されない深い教養を身につけます。そして自由でアクティブな学びの中で、未来を見据える明確なビジョンと豊かな表現力を養います。〔現代文化コース〕世界の文化とその表現に迫る
東アジア文化専攻
現代のアジア諸国と日本の複雑な問題を理解するには、東洋的な視点と西洋的な視点を結合して捉えることが重要です。この専攻では、日本・中国・韓国などの思想・哲学を中心にアジアの文化を学修。西洋の思想や学問との比較を通して、現代の私たちに身近な問題を自分で考え、解決していく力を育成します。哲学専攻
哲学とは何か。実は、この「○○とは何か」と問うことそのものが哲学といえます。この専攻では、西洋の哲学者たちの思索を多様な講義科目や著作などから学び、哲学の理論的・歴史的知識を修得。演習での議論や卒業論文の執筆を通して、自分の思考を哲学的に緻密な言葉で表現する能力を身につけます。図書館情報学専攻
書籍が紙媒体から電子媒体へと急速にシフトする中、今や図書館情報学の研究対象はソーシャルメディアなどのデジタル情報にまで広がっています。図書館における情報の流通・組織化・提供方法についての知識を修得するとともに、情報コンテンツの意義や活用技術を探る高度な調査力と分析力を身につけます。メディア芸術専攻
映像表現とアーツ・マネジメントを軸に、編集デザイン、演劇やダンスといった身体表現など多様な表現メディアについて、理論と実践の両面から学びます。芸術がどのように人と人や、人と物事をつなぐメディアとなり得るのか、自らの体験を通して学び、時代に即した批評眼と発想力を持って、他者と協働できる力を養います。〔社会学コース〕現代社会を自由な切り口で研究
社会学専攻
変化する日常の中で、「より人間らしく、より住み心地のよい社会をどのように築いていくのか」を考えるには、社会の仕組みや決まりを客観的・批判的に捉えることが必要です。社会学専攻では、社会調査に関わる科目を通して社会の構造や動きをデータで捉える方法を学び、現代社会の抱える問題に多角的に迫ります。取得可能な資格
・社会調査士(一般社団法人社会調査協会の認定資格)
社会調査士とは、アンケート調査やインタビュー調査の方法を学び、統計や世論調査の結果を批判的に検討するなど、社会調査の現場で必要な能力を持った「社会調査の専門家」です。社会学専攻で所定科目の単位を修得し卒業することで取得できます。〔欧米言語文化コース〕言語を通して世界の文化を学ぶ
現代国際英語専攻
英語コミュニケーション能力を伸ばすとともに、英語圏の文化・文学や英語そのものも研究対象とします。標準的な英語だけでなく、世界各地で独自の変化を遂げた英語(インドやシンガポールなど)にも触れることで、英語と英語圏文化の多様性を理解し、世界中の人々と対話できる能力を養います。ドイツ語圏文化専攻
EU最大の話者数を誇るドイツ語の修得と、ドイツ語圏の文学・文化の本質に迫ります。歴史、環境問題、クラシック音楽からポップカルチャーまで、多様なドイツ語圏文化に接することができる他、協定大学(ブレーメン大学、ブレーメン経済工科大学)との交流も積極的に展開しています。フランス語圏文化専攻
国連の公用語でもあるフランス語を基礎から学び、世界に広がるフランス語圏の文学・文化を探究します。交換留学制度・認定留学制度を利用して、フランス各地の大学で学ぶこともできます。フランス語での対話を通じて文化的な差異を理解し、言葉の背景にある文化やライフスタイルを学びます。 - 歴史地理学科
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時間と空間の二軸から人間の営みを捉えて学ぶ。
歴史学と地理学は“時間”と“空間”という双方の軸から人間の営みを考える学問分野であり、同学の歴史地理学科は、東海地方において歴史学と地理学を総合的に学ぶことのできる数少ない学科です。2022年に高校の必修科目として「歴史総合」「地理総合」が新設され、教育現場では歴史と地理それぞれの総合的な理解が求められています。またグローバル社会で生じる諸問題を理解する上で、時間軸と空間軸から国際関係を捉える歴史学・地理学の素養は欠かすことができません。さらに、歴史史料の読解や地理データの分析など、研究活動を通して身につけた方法論は社会のあらゆる場面で力となります。時代や地域によって異なる出来事や現象を学び、価値観の多様性を理解する中で、柔軟な思考力と自由な発想力を身につけていきます。日本史学専攻
日本史を広い視野で捉え、専門的かつ主体的に研究できる力を育てます。2年次より講義および史料講読を行い、基礎的な知識を身につけます。3年次以降は、専門的な演習などで研究能力を高め、卒業論文に結実させます。現場に赴き、歴史的景観や現物を見るフィールドワーク、史料重視の教育も大きな特色です。世界史学専攻
多様な世界各地域の歴史過程を理解することは、現在の世界を理解するのに必要不可欠な知識を身につけることにつながっていきます。講義や演習、講読を通して歴史学の手続きを学び、同時に社会でも役立つスキルを磨いていきます。地理学専攻
地理学とは、自然や人間の諸活動がどのような秩序の下で地表空間に展開しているかを解明する科学です。地理学専攻では、人間の生きる基盤としての土地から、歴史や文化を読み解きます。「フィールドワーク実習」でデータを収集する技術を身につけ、演習や「地図学」を通して、データを図表に表示し伝える技術を修得します。 - 日本語日本文学科
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世界という観点から日本の言語や文学を研究する。
グローバル化が進む現代、教育現場では海外にルーツを持つ児童・生徒が多く学び、日常生活においても外国人と日本語でコミュニケーションを行う機会が増えています。多文化共生社会を生きる上で必要となるのが、日本の言葉や文化についての理解と豊かな教養です。日本語日本文学科では、「日本語」の歴史的成り立ちや特性について学び、それを起点として「日本文学」や「日本語表現」について探究します。中でも日本語表現学は、文章や会話のコミュニケーションをはじめ日本語による表現を包括的に学ぶ、新たな学問分野です。「世界の中の日本語・日本文学・日本語表現」を多角的に見つめ、豊かな教養と次世代を生き抜く力を身につけていきます。-国語の教員をめざし、学生がともに学ぶ「国語会」-
文学部では多くの学生が学部の学びに加え教職課程を履修、小学校、中学校、高等学校の教員をめざして、教員としての資質、授業を行うための知識や技術の向上に取り組んでいます。国語の教員を目指す学生が集う「国語会」では、教材となる物語を読み込んで、生徒への発問などを議論する教材研究の他、同会出身の現教職員を招き指導法についても学びます。 - 心理学科
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理論と実験・実践を通して人間行動の謎を解明。
人間の心を研究する学問として発展した心理学は、近年A I(人工知能)やビッグデータなどの情報技術と結びついて、新たな研究の広がりを見せています。現代の心理学は工学や経営学など幅広い学問分野と融合した、非常に学際的な学問といえるでしょう。同学科の特色として、少人数教育と豊富な実験・実習が挙げられます。少人数教育は、学生同士、学生と教員間の意見交換を活発にし、心理学の理解を深めることをねらいとしています。また2年次に行う「心理学実験」では、1年間を通して全員が約20の実験を実施。得られたデータの処理やレポート作成を重ね、事実に基づく思考の基礎力を養います。その後は「知覚・認知心理学」「学習・行動心理学」「発達・教育心理学」「臨床心理学」「比較心理学」「産業・社会心理学」といった領域に分かれて、専門性を高めます。時代の潮流に対応した科目「知的情報処理論」「組織行動マネジメント」を開講し、心理学の基礎から最新の研究成果までを網羅したカリキュラムで、必要なデータを自ら収集、考察し、人の行動の本質を正しくとらえる力と、それを実践に活かす方法を学びます。取得可能な資格
- 公認心理師(公認心理法に基づく国家資格)
心理学の専門知識や技術を持って、相談や助言、その他の支援を行う「心の専門家」。学部で所定の科目を履修後、対応カリキュラムを持つ大学院で所定の科目を履修する必要があります。心理学科では学部所定科目をすべて履修することができます。 - 認定心理士(公益社団法人日本心理学会の認定資格)
心理学の専門家として仕事をするために必要最小限の学力と技能を修めていることを認定する資格です。心理学科で所定の単位を修得し、日本心理学会に申請することで資格を取得できます。
- 公認心理師(公認心理法に基づく国家資格)
地域政策学部
- 地域政策学科
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地域政策を考える上で、地元企業の海外進出や外国人の移住など、世界の視点を欠かすことはできません。また少子高齢化や過疎化といった地域の課題は日本全体の問題にも直結しており、地域政策には広い視点と深い洞察力が求められています。この社会ニーズに応えて2011年に誕生した地域政策学部では、「地域を見つめ、地域を活かす」をコンセプトに、課題発見と課題解決の能力である「地域貢献力」を備えた人材を育成してきました。2022年度には、変化する時代に合わせ、より大きな視点で地域社会を捉えて学べるようにカリキュラムを改編し、5コース体制としました。カリキュラム面では、合理的な政策立案に不可欠なデータサイエンス系科目を充実。従来の特色であるフィールド重視型教育、GIS※(地理情報システム)と共に3本目の柱と位置づけました。また、専門教育の学際性向上のため、他コースの専門科目も学びやすいカリキュラムを編成し、複数領域からの地域課題の追究を可能にしました。さらにはアートや地域デザインなど新たな領域の科目も設置しています。このように新しい学問体系と教育システムにより、高度な地域貢献力を備えて持続可能なまちづくりに積極的に関わることのできる人材を育成します。
※GIS:Geographic Information System公共政策コース
地域や社会といった公共空間の在り方を、自治・行政・財政・福祉・安全などの面から具体的に考え、優れた政策立案能力を身につけます。
経済産業コース
主に地域経済・産業の理論と現状、地域企業の事業活動、広域交通・情報といったインフラ整備、企業誘致など行政の産業政策について学びます。地域社会に広がるさまざまな問題を企業や行政と共に考え、問題の本質を明らかにし、政策を提言する力を養います。
まちづくり・文化コース
地理学やツーリズム、都市計画、歴史学、文化などの知識と、データ分析やフィールドワーク、ワークショップ、デザインといった技術を基に、社会実験による問題発見・解決手法の提示など実践的に学びます。
健康・スポーツコース
国や地方自治体における健康・スポーツ政策の現状と課題を学び、併せてスポーツ科学の手法、スポーツ産業マーケティングやマネジメント能力を習得。地域に根差した健康づくりと地域活性化につながるスポーツ振興に役立つ人材を育てます。
食農環境コース
人間生活には不可欠な食料・食品、これを支える農業や水産業、さらにはこれらを取り巻く自然環境や社会システムについて幅広く学んだ上で、農業や水産業を新たな地域ビジネスに育て上げ、地域活性化につなぐことのできる人材を育てます。
-学生地域貢献事業-
同学部は創設以来、「学生地域貢献事業」を実施しています。学びを地域社会で自ら検証し、地域の市民活動団体や行政など地域パートナーと連携して多様な地域問題の存在に気づき、新たな学習動機を獲得してほしいという期待をこめての取り組みです。
学生が主体的に計画した事業を教員の前でプレゼンし、採択されたものが学部公認の学生地域貢献事業として動き始めます。これまでに、2,500人以上の学生が、それぞれの個性や想いを生かし活動しました。地域に暮らす人々のための活動は、地域の人々から教わることも多く、学生自身の成長につながる機会にもなります。
短期大学部
- ライフデザイン総合学科
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教養から実務まで、幅広い選択肢の中で学び自分の生き方を描く。
自立した人間として、また一人の女性として、自らの人生を考え、その実現を図ろうと努力すること。それがライフデザインです。短期大学部ライフデザイン総合学科では、教養から実務まで多彩な科目を開講し、これらを柔軟に学べる仕組みを整えています。すでに将来像を定めている学生にはより専門性を高める機会を、また将来像をこれからじっくり考えたい学生には、幅広く学んで自分が本当に進みたい進路に気づく機会を提供しています。その土台となるのは、同学部独自のカリキュラムと学修環境です。社会人として不可欠な幅広い教養と共に、ビジネスマナーや情報スキル、高度な英語コミュニケーションといった社会で役立つ能力を、2年間で着実に養います。併設する4年制大学の授業を受講したり、部活動やボランティア活動といった学生生活を他学部生と共に楽しむこともできます。さらに、地元優良企業や自治体を中心とした就職をバックアップする質の高いキャリア支援に加え、4年制大学への編入学もサポート。卒業後の可能性は、就職と進学のどちらにも広がります。自分らしい生き方や職業について主体的に考え、描いた将来像を実現するため、着実に成長していきましょう。■編入学■ 卒業生の約4人に1人が編入学
愛知大学の併設短大としてのメリットは多岐にわたります。愛知大学の開講科目を特別聴講生として履修できるほか、愛知大学全学部に編入学推薦枠を設置。卒業後は、4人に1人程度が4年制大学の3年次に編入学しています。さらに、約133万冊の蔵書(大学全体)を誇る図書館をはじめとする各種施設や、多彩なクラブ・サークル活動など、4年制大学併設のスケールメリットがあります。
【愛知大学への編入学試験実績】
2024年度:合格者18人(志願者18人)、2023年度:合格者25人(志願者25人)、2022年度:合格者34人(志願者35人)■就職■ 地元優良企業・公務員への就職
社会人として必要な知識やスキル、資質を高めるため、1年次から正課授業と課外活動が一体となったキャリアサポートを実施しています。企業を訪れ、職業の現場を体験する「フィールドワーク」や、実践的に学び、資格取得をめざす「医療事務」などの科目を開講。キャリア支援では、ビジネスマナーや応募書類作成、卒業生との交流など、段階的に就職への準備を進めます。卒業後は多くの学生が、東海地方の優良企業や自治体に就職しています。
【2023年度卒業生の主な就職実績】
イトモル、三光製作所、シンフォニアテクノロジー、杉本屋製菓、三浦電気、スズキ自販東海、岡崎製材、豊橋信用金庫、蒲郡信用金庫、大五運送、ルートインジャパン、サーラホテル&レストランズ、蒲郡東部病院、とぴあ浜松農業協同組合、トヨタレンタリース愛知、ユタカコーポレーション、渥美フーズ ほか
【編入を経ての就職実績】
ノーリツ、スズキ、ヤマハ発動機、アイセロ、イノチオグループ、清水銀行、岡崎信用金庫、豊橋信用金庫、中部国際空港旅客サービス、ドリームスカイ名古屋、日本郵便、あいち中央農業協同組合、豊橋農業協同組合、日本赤十字社、法務省名古屋法務局、豊田市役所、牧之原市役所、静岡県警察本部 ほか●対策講座を学内で受講可能
資格取得をめざす学生のために、専門講師が指導するキャリア開発請座を学内で開講。格安の費用で受講でき、学業と資格取得の両立が可能です。(取得をめざす資格・検定:単位認定要件あり)
司書、医療事務資格、秘書技能検定、TOEIC®、TOEFL®、簿記検定、実用英語技能検定、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) など
このページに関するお問い合わせ
大学・部署名 | 愛知大学 企画部入試課 |
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Tel | 052-937-8112・8113 |