玉川大学大学からのお知らせ 入試対策情報
生物
2025年度入試の問題分析
全学統一入学試験、地域創生教員養成入学試験、給付型奨学金入学試験の問題を分析する。生物基礎・生物が出題範囲であり、解答はすべてマーク方式、解答時間は60分である。以下に、2025年度入試の問題分析を述べる。第1問では「DNAの構造」から、知識問題とともに、DNAの長さ、およびDNAの塩基の割合を求める計算問題が出題された。計算問題は3問出題されており、問題集などを用いて事前に準備しておく必要があった。第2問では「恒常性」から、自律神経および体温調節などに関する知識・考察問題が出題された。体温調節のグラフ問題は、一度でも類題演習を行ったことがあるかどうかで、得点に差がついたであろう。第3問では「生態系の物質循環」から、炭素および窒素の循環、地球温暖化などに関する知識問題が出題された。生態系全般に関して、広く正確に知識を習得しておく必要があった。第4問では「光合成」から、光合成の経路、C4植物、およびCAM植物に関する知識問題とともに、有機物合成量を求める計算問題が出題された。第1問の計算問題と同様、問題集などを用いて十分に準備しておく必要があった。
2026年度入試対策・学習アドバイス
Input
教科書の内容を頭にinputする。ただし、生物用語をただ丸暗記するのではない。しっかりと理解したうえで、何度も繰り返し学習し、確実に記憶を定着させることが重要である。また、教科書にある図表は、何を意味するのかを考えたうえで、正確に理解すること。入試ではデータ解析問題も出題される。なお、探究活動のページも参照しておくとよい。実験考察問題として、出題されやすい。教科書の範囲を逸脱するような細かな知識を得ることよりも、教科書の内容を本質から理解し、定着させることを目標にしよう。広範囲から出題されるため、早急に学習を進める必要がある。
Output
教科書を用いて知識の習得を行うとともに、問題集を用いて得た知識を使いこなす練習を並行して進める必要がある。なお、問題集は、高校で使用している教科書に準拠したもの(『セミナー生物』(第一学習社)『リードα生物』(数研出版)『センサー生物』(新興出版社)など)でよい。持っていない場合には、標準レベルの問題集を1冊購入するとよい。教科書の勉強と並行して、基本~標準レベルの問題を解くことで、教科書を用いて理解・記憶した内容がどのように入試で問われるかがわかり、かつ、知識が定着しているかの確認にもなる。また、考察問題を解くことにより、思考力が養われる。玉川大学の入試で多く出題される計算問題にも、事前に触れることができるであろう。教科書を用いてinputするだけでなく、問題集を用いてoutputする練習を行うことで、様々な問題にも対応できる真の学力が養成されるであろう。どちらか一方でも欠けてはいけない。なお、玉川大学の入試問題は、標準的で、かつ洗練された良問が多いため、上記の教科書と問題集を用いた学習法でも対応できるが、出題には大学ごとに特徴があり、この特徴に慣れておくことはより高得点をめざすにあたって重要である。また、解答時の時間配分やマーク方式の解答形式に慣れておく必要もある。現時点での成績や学習状況にもよるが、なるべく冬が来る前の早い時期から、教科書・問題集とともに過去問研究も行ってほしい。
