明治学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報
古文
2026年度入試の問題分析
全学部日程は、『松浦宮物語』(鎌倉・作り物)。社会学部社会学科・法学部法律学科・国際学部国際キャリア学科・心理学部教育発達学科は、根岸鎮衛『耳袋』(江戸・随筆)。文学部英文学科・経済学部国際経営学科・社会学部社会福祉学科・法学部消費情報環境法学科は、『とりかへばや物語』(平安・作り物語)。文学部芸術学科・経済学部経済学科・法学部政治学科・国際学部国際学科は、国木田独歩『星』(明治・近代小説)。文学部フランス文学科・経済学部経営学科・法学部グローバル法学科・心理学部心理学科は、井原西鶴『日本永代蔵』(江戸・浮世草子)であった。
2025年度に続き井原西鶴の浮世草子が出題された。明治・大正の文章(近代文語文)も1題あった。
設問内容は、単語・語句の意味、文法問題(助動詞の活用)、主体の判定、現代語訳、内容説明、理由説明、空欄補充、内容正誤判定問題など。
設問数は5問から7問。選択肢の場合はすべて5択。現代語訳や説明文の空欄補充の記述問題もある。
問題文の長さは、『とりかへばや物語』は約470字、『松浦宮物語』が約590字と少し短めであったが、他は『耳袋』約940字、『星』約1,060字、『日本永代蔵』は約1,200と長めであった。
難易度は作り物語が標準。説話や近世・近代の文章はやや易である。
2027年度入試対策・学習アドバイス
古文単語は記述対策が必要
300語レベルの古文単語の学習が必要である。現代語訳の記述もあるので文法事項も含めた総合的な読解力を養おう。2026年度の出題は、動詞では「長らふ」「いなむ」「かづく」、形容詞では「憂し」「言ふかひなし」「さがなし」、名詞では「契り」「限り」「あなた」、副詞では「さらに(~打消)」「やがて」などである。
古典常識に関する語句にも注意しよう。「殿上人・上達部・乳母」などの人物表現や女性の遊びである「雛遊び・貝おほい」、男性の遊びである「蹴鞠・弓・文(漢詩)作り」などが問われた。
現代語訳では敬語に注意
設問の形式として、現代語訳を空欄補充(記述)で完成させるものや、「ここではどのように現代語訳するのがよいか」と選択肢で選ぶものなどがある。訳語を覚えていくだけでなく、場面での訳を考える。そのなかでも「給ふ」「おはす」「思す」「候ふ」など敬語を含むものや、「あさまし」「いみじ」など形容詞も多い。また「未然形+なむ。」「未然形+ばや。」などの願望の終助詞に注意しよう。
読解は動作主の判定を心がける
読解では、登場人物の整理が最も重要である。「動作(または会話)の主体は誰か。」の問いが頻出している。その際も「見え給へば」「思し嘆く」など敬語がポイントとなる。
独特な本文の表記に注意
明治文語文や中世、近世の文章では、助詞や助動詞を漢字表記したり、活用語の活用語尾を省略したりするものがある。「申候(申し候ふ)」「存候(存じ候ふ)」「仰付け(仰せ付け)」「也(なり)」など。
新傾向の対策
明治期の文語文の出題が定着し、小説・評論など明治の文章への対応が必要となった。評論では漢文訓読的な表現が多い点にも注意したい。また、2つの文章を組み合わせて読解する新傾向が出た年度もあるため、共通テストなどで慣れておくとよい。受験学部だけでなく全学部の過去問に触れ、ジャンルや文章量の違いに対応できる準備をしておこう。


