神奈川工科大学

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英語

2024年度入試の問題分析

例年同様、大問4題からの構成で、全35問(2023年度は30問)すべて私立大学に典型的な選択式の客観問題である。第1問が文法・語法問題(10問)、第2問が同意語(句)選択問題(10問)、第3問が会話文空所補充問題(5問)、第4問が長文読解問題(10問)となっている。主な特徴を述べると、第1問の文法・語法問題に関しては、時制、仮定法、準動詞(不定詞・分詞・動名詞)、比較、接続詞、疑問詞など多岐にわたって出題されている。第2問の同意語(句)選択問題に関しては、experienceやofferなどの基本的な単語からdiscipleやdonationなどのやや難しい単語まで出題されている。またcome acrossなどのイディオムも出題されている。第3問の会話文問題に関しては、会話特有の口語表現の知識というより文脈を正確に把握する力が求められている。第4問の長文読解問題に関しては、300～400語の英文において、本文中の語(句)と同じ意味のものを選択する問題や本文の内容を問う問題が出題されている。難易度に関しては、第1～3問がやや易で第4問が標準といったところである。

2025年度入試対策・学習アドバイス

神奈川工科大学の入試問題で問われているのは、読解力、文法・語法の知識、語彙(ごい)力(単語・イディオム)のどれをとってみても基本的なものである。難解な問題は出題されないので、基礎を徹底した学習に取り組むことで十分に合格点が取れると考えられる。また、問題形式なども例年大幅な変更はないので過去問を大いに利用して対策を行ってほしい。以下に3点学習のポイントを挙げておく。

語彙(ごい)力の養成および文法・語法の知識の定着

まず第一に力を入れてほしいのが語彙(ごい)(単語・イディオム)の定着と文法・語法の学習である。語彙(ごい)の学習に関しては、問題がすべて選択肢だからといって単語帳などを目で追うだけで終わりにするといったような学習は避け、実際に何度も書いて確実に身につけることである。最低でも受験でよく使用される単語帳を1冊完全に習得しておくことが望ましい。また、文法の学習においても2冊程度基本的な問題集を用意し、解答の根拠が説明できるようになるまで繰り返し学習してほしい。

英文読解の学習

第3問、第4問は基本的に読解力を問う問題なので、意欲的に長文の問題に触れてほしい。その際、解き終わった後で解答を確認して終わりにするのではなく、理解できない英文などは文型をとって構造や意味を考えたりしてみることが大切である。さらに、知らなかった単語やイディオムなどはノートにまとめたりすると効果的である。最後に、読むスピードを上げるために音読をすすめたい。音読といってもただ声に出して読むだけでは効果がないので、これまでに学習した長文の中で骨のある長文を5、6題程度選び出し、構文と訳を確認したうえで10行1分以内で読むことを目安にして繰り返し練習してほしい。

一文を正確に訳す⇒文脈を正確に把握する

第1問の文法・語法問題であれ、第2問の語彙(ごい)問題であれ、第3問の会話文問題であれ、第4問の長文読解問題であれ、問題を解く際には与えられている英文の構造を正確に分析し、意味を正しく理解したうえで解答する力が求められている。常日頃より、文構造や意味を考えながら英文に接することが大切である。