私立

すずかいりょうかがく

鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学大学からのお知らせ 入試対策情報

化学

2024年度入試の問題分析

一般入試A日程の問題を分析すると、薬学部は化学基礎・化学が必須科目であり、保健衛生・医用工・看護学部は化学基礎が選択科目になっている。いずれの科目とも大問4題の出題で、解答形式はすべて記述形式である。出題内容は保健衛生・医用工・看護学部の化学基礎の(1)は化学結合、物質の三態。(2)は周期表と元素、同位体。(3)は酢酸の濃度、電離度、中和の計算。(4)問1はアンモニアと塩酸の中和反応のグラフ。問2は二酸化炭素の逆滴定に関する問題が出題された。2024年度は酸・塩基の分野からの出題が多かった。(4)は中和滴定の応用問題であるが,設問の誘導に従っていけばよく、それ以外は基本的な問題であった。薬学部の化学基礎・化学の(1)は凝固点降下(50字の論述2題)。(2)は電池(燃料電池)。(3)は金属の性質、金属イオンの分離。(4)は有機化学の基礎(アルコール、カルボン酸、異性体)が出題された。論述問題(純溶媒と溶液を冷却したときの凝固する温度変化が異なる理由)で得点に差がついたと思われる。それ以外は基本~標準問題であった。

2025年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容を正確に理解しよう

教科書の内容を完全にマスターすることが、合格するための必要な条件である。まずは、教科書をよく読み、内容をしっかりと理解すること。論述問題もよく出題されていて合否のポイントになるので,重要な化学用語や公式・法則は、名称や数式を覚えるだけではなく、内容を説明できるようにしておこう。その後で、学校で使用している問題集などを用いて問題演習をやってみよう。わからない問題があれば、もう一度教科書に戻って不明な点を確認しよう。完全に理解できるようになるまで、繰り返し学習することが大切である。

化学基礎の分野の対策

化学基礎の分野の知識問題は基本的な問題が多く出題される。原子の構造、周期表と元素の性質、化学結合、結晶の性質などをしっかりと確認しておこう。また、計算問題も出題されるので、物質量の考え方を理解し、水溶液の濃度、酸・塩基のpH、中和滴定、固体の溶解度、酸化・還元滴定など、正確に計算できるようにしておこう。

理論は計算問題の対策を中心に

理論分野からは計算問題が多く出題される。熱化学とエネルギー、気体の法則、希薄溶液、電池・電気分解、反応速度、化学平衡の分野の計算問題を中心に問題演習をしておこう。また、解答形式が記述式なので、解答の単位・有効数字の答え方も普段の学習から意識して問題演習に取り組んでおこう。

無機は理論と関連づけた対策を

無機化学の分野からは気体の製法・性質、金属イオンの性質に関する問題がよく出題される。物質の名称や化学式、製法、性質を覚えた後、問題演習をすることで、覚えた内容が整理できているか確認しておこう。また、化学反応式を用いた計算問題も出題される。教科書に記載のある化学反応式は書けるようにしておこう。

有機は頻出問題を繰り返し解こう

有機化学の分野からは頻出問題が多く出題される。元素分析、異性体、炭化水素・アルコール・エステルの構造決定、油脂・セッケン、芳香化合物の分離など、物質の製法や性質、反応を理解した後で問題を解いて、知識を整理しておこう。

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