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亜細亜大学

亜細亜大学大学からのお知らせ 入試対策情報

現代文(一般入試(学科別))

2025年度入試の問題分析

一般入試(学科別)は、長文の評論読解問題と、漢字・四字熟語・慣用句などを問う問題の大問2題の構成。試験時間は60分。評論問題の文章の文字数は学科により異なり、以前は5,000〜6,000字だったが、2023年度は4,200〜8,700字、2024年度は7,150〜11,000字と長文化し、2025年度は5,900〜9,500字で少し短くなった。内容は、2023年度は学者組織であるアカデミーの歴史、「smart」という言葉の歴史、英国の作家ヴァージニア・ウルフ論、2024年度はRoad小説をめぐるアメリカ現代文学論、核兵器のイメージ論、LGBTの市場論などで、英米に関わる文化論、社会論、言語論が多かったが、2025年度は戦後ドイツ映画におけるナチズム、「ポスト真実」時代のジャーナリズムの在り方など政治社会論が出題された。例年、専門性が高く受験生にはなじみのないものが多い。設問はどの学科も、空所補充、傍線部の意味・理由説明、指示語や文中語の意味説明、整序問題(文を正しく並べ替える)、脱落文補充、内容一致など9問。大問二の漢字や慣用句の問題は10〜15問あり、漢字・四字熟語・慣用句が重視されている。また、1,000〜1,500字の文章に空所が設けられており単語を選択する問題も例年出題され、文章の全体の流れを把握する力が問われる。難易度は標準レベルだが、文章が長く、設問数も多いので60分の試験時間は短い。解答はすべてマーク式。

2026年度入試対策・学習アドバイス

漢字辞典を使い言葉を学ぼう

大問二は漢字・四字熟語・慣用句などの語彙ごい力を問う問題が15問ほどあり、大問一の長文読解問題でも漢語などの知識を問うものが出題されるので、漢字の語彙ごい力アップが必須。対策としては、単に熟語の意味を暗記するだけではなく、四字熟語などを漢字一文字ごとに分解しそれぞれの漢字の意味を漢字辞典で調べてみよう。漢字一文字ごとの意味が理解できればその漢字を用いたほかの熟語も理解できる。2016年度に出題された「博引旁証」(はくいんぼうしょう、広く例を引き証拠を挙げて論ずる)や、2022年度に出題された「衣食足りて礼節を知る」も「足」を「たる」=「十分である」という文字の意味理解ができれば正解を得られる。2025年度は「鶏口牛後」(けいこうぎゅうご)などが出題された。このように漢字の理解力が試されるのが亜細亜大学の特徴なので重点的に学習したい。

超長文の主旨を図式化し要約を書こう

とても長い評論文が出題され、整序問題や、大問二では文章にキーワードを入れる問題もあるので、文章の流れを把握する力が強く求められる。対策として、接続詞など細かなことにとらわれず、文章全体の流れを大まかに読み取る訓練をしよう。文章内容が図式化された問題集などを参考に、筆者が何について(テーマ)、どのように述べていこうとしているか(筆者の考え)を捉え、それに沿ってキーワード、キーセンテンスを書き出し、対比・言い換え関係で図式化してみよう。そのうえで、文章全体の流れが明確になる言葉を入れて(「〜に対して〜、一方〜は〜」「〜だから〜である」など)、文章の対比、論理関係を意識して要約文を書いてみよう。一般の問題集では文章の長さに対応できないので、興味のある分野の新書本(例年新書本からの出題も多い)や慶應義塾大学の小論文問題などを、章や見出しごとに要約してみるとよい。

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