白百合女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
試験時間は60分で、大問5題構成。試験時間に対する問題量は標準的。【Ⅰ】は文法・語法・語彙問題10問。難易度は標準レベルだが、受験生の盲点になりやすい形容詞や副詞が頻繁に出題されるので対策が必要だ。【Ⅱ】は会話問題10問。後半の長文問題と記述問題に落ち着いて取り組めるようにこの大問は素早く終えたい。【Ⅲ】は約300語の文章問題で、7つの空所に適した語句を選択する。【Ⅳ】は約500語の文章問題で、本文の内容に一致する選択肢を選ぶ問題が8問。本文に下線部や空所はないので、設問文や選択肢からキーワードをピックアップして、該当箇所を特定する必要がある。【Ⅴ】は長い会話文を用いたグラフ・ビジュアル問題で、5つの空所に5語以下の語句を入れて文脈に適した文を完成させる。会話の流れとグラフや図表の意味を正確に読み取り、さらに空所の前後と文法上正しくつながる表現を入れなければならないので、かなり難度は高いといえる。しっかりと準備をしないと1問もできないということになりかねないので、特に力を入れてもらいたい。
2026年度入試対策・学習アドバイス
文法・語法問題対策
やや難しい問題も見られるがいずれも高校で学習する内容から逸脱したような難問・奇問はないため、標準レベルの文法・語法問題集を1冊丁寧に仕上げれば全問正解も可能だ。形容詞、副詞、前置詞、代名詞など対策が手薄になりやすいポイントからの出題も多いので、基本事項に漏れのないよう丁寧に取り組んでもらいたい。
会話問題対策
【Ⅱ】【Ⅴ】の2題で会話文が出題されるため、会話表現の対策は必須。【Ⅱ】は短い会話文だが、慌てて直前の発話とのつながりだけで答えを選択しないようにしよう。必ず前後両方の発話とのつながりを確認して最も自然なものを選ぶこと。【Ⅴ】の会話文はかなり長く、細部にこだわりすぎると時間が足りなくなるため、キーワードを押さえつつ素早く流れをつかむ訓練をしよう。3名以上の対話の場合は、誰の発話かしっかりと確認しながら読み進めないと混乱してしまうので要注意。
文章問題対策
【Ⅲ】【Ⅳ】の文章問題は、語彙・構文ともに標準レベル。【Ⅲ】では選択肢にイディオムが多く用いられているので、語彙学習では基本単語と合わせて頻出イディオムも習得したい。【Ⅳ】の長文問題も標準レベル。難しくはないものの、逐語訳のように訳していたら時間がかかるだけでなく、趣旨を取り損ねてしまう。設問の選択肢と並行してテンポよく読み進める訓練が必要だ。500語程度の長文問題なら15分くらいで終えられるようになりたい。
空所補充記述問題
最も対策がいるのが【Ⅴ】の空所補充記述問題だろう。会話の流れと図表・グラフの意味を読み取り、空所を含む文の構造を理解し適切な語句を挿入せねばならない。難しい表現は求められていないが、数字に関する表現(分数など)は正確に書けるようにしておこう。
過去問対策
まずは60分の時間制限内で終わらせ、さらにその後でもう一度時間無制限で解き直してみよう。急いだことが原因でどんなミスが生じるか確認し、次の過去問演習の課題にするように。また、過去問演習では、制限時間ぎりぎりまで見直しをするようにしよう。
