
※前年度情報を掲載中
英語
2022年度入試の問題分析
2日程(2月2日と3日)から受験日を選択することができる(両日受験可能)。両日の試験は同形式同レベルで、文法・語法・語彙問題2題16問、長文読解問題4題、会話問題1題8問、整序英作文問題1題8問の8題構成になっている。文法・語法・語彙問題【I】【II】、会話問題【VII】、整序英作文問題【VIII】はいずれもスタンダードな良問で、標準レベルの教材をしっかりと仕上げれば高得点が狙えるだろう。4つの長文の語数は300~400語が2題と600~700語が2題という構成。設問形式は多様で、適語句・適文補充問題【III】、内容把握問題メイン【IV】【VI】、語義問題メイン【V】となっている。題材も同じく多様で、論説文だけでなくエッセイや小説からも出題されている。90分という試験時間を考慮すると、かなりの速読が求められている。
2023年度入試対策・学習アドバイス
文法・語法問題対策
【I】は文法問題。基本レベルの単元別文法・語法問題集と、文法演習問題集を各1冊丁寧に仕上げれば全問正解も可能だ。2日実施試験でso great a painter、3日実施試験でsuch a great athleteという語順の問題が出されているが、この紛らわしい語順の区別には正確な品詞の理解が必要。【II】は単語の意味・用法やイディオムを問う問題。2日実施試験の前置詞句の問題(due toとthanks toの区別)がやや紛らわしい。形容詞や副詞の問題も出題されることが多いので、おろそかになりがちな形容詞、副詞の意味と用法をもれなく学習すること。【VIII】の整序英作文は、基本的な動詞の語法、イディオム・構文が正答の軸になっている。2021年度までの10語から7~8語になったので難度はやや下がったが、3日実施試験のI wish you had left that unsaidはやや難。
長文読解問題対策
例年小説・エッセイの長文問題が出題されている。指示語・代名詞の理解(2日実施「us」、3日実施「that」の指示内容2問)は全体の流れをしっかり把握していないと正答できない。受験勉強では長文問題対策が論説文に偏りやすく、そのため小説やエッセイを苦手とする受験生が多い。小説・エッセイは、使われる語彙が論説文と異なるだけでなく出題のポイントも変わってくるため、普段の長文読解でも積極的に小説・エッセイを取り入れるようにしてもらいたい。本番ではある程度速読が求められるが、普段の練習ではじっくり精読し行間に込められた意味も読み取るように心がけよう。論説文では内容把握の選択問題や語義問題がメイン。
外部試験の活用
白百合女子大学では、英語力の判定において一般選抜の独自学力試験だけでなく、ケンブリッジ英検、GTEC、TOEFL、TOEICなどの外部試験も採用している。実際にこれらの試験を受けるかどうかは別としても、様々なタイプの試験問題を数多く解くことで応用力がつくので、これらの対策教材も普段の学習にぜひ取り入れてみよう。
過去問対策
問題量が多いため、過去問演習は欠かせない。まずは90分の時間制限内で終わらせ、さらにその後でもう一度時間無制限で解き直してみよう。急いだことが原因でどんなミスが生じるか確認し、次の過去問演習の課題にするように。また、過去問演習では、制限時間ぎりぎりまで見直しをすることも重要だ。