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成蹊大学

成蹊大学大学からのお知らせ 入試対策情報

日本史

2025年度入試の問題分析

経済・経営学部は大問数4、小問数42、すべてマークシート方式。法学部は大問数3、小問数50、すべてマークシート方式。文学部は大問数3、小問数44、マークシート方式と記述式の併用。形式はすべて2024年度を踏襲したものであった。すべての学部で文章正誤問題がかなりの割合を占め、文章正誤問題の正解率が合否に直結するといえる。そのほか、写真やグラフ、地図を用いた問題も出題されている。記述式の出題は文学部のみであるが、ほかの3学部はすべて年代整序問題が出題されているなど、マークシート方式であることが難度を下げることはなく、むしろ記述式の方が点数を取りやすいともいえる。経済学部は年代整序問題が11問も出題された。時代区分に関しては、全学部で全時代からまんべんなく出題されており、特に戦後史は全学部で出題され、平成史まで及ぶものもある。経済・経営学部は史料問題の出題がなかったが、文学部では2024年度に引き続き大問1題が史料問題で構成されるなど、史料の比重が大きかった。

2026年度入試対策・学習アドバイス

例年、経済・経営学部では社会・経済史が、法学部では政治史が、文学部では文化史の比重がそれぞれ高めの出題となっているため、直前の重点的学習分野が見えやすいともいえる。

正誤問題・年代整序対策が必須

教科書の範囲を超える歴史用語の知識は問われることは少ないが、文章正誤問題の多さが学部共通の大きな特徴となっており、この文章正誤問題対策が合否の決め手となることは間違いない。正誤問題は単純な空欄補充や一問一答形式と比べ極めて難度が高いといえる。対策としては、まず単語の暗記ではなく、歴史用語・事象の一つひとつの背景やつながり、流れ・ストーリーを意識しながら歴史を論理的に理解するようにすることが重要である。文章を読んで意味のわからないまま次の文へ進む、といったことを避けるようにしたい。具体的な演習方法としては、一問一答用語問題集のような形よりも、リード文のある入試問題などを多く解き、設問を解いた後にリード文を、もう一度教科書を読むような感覚でしっかり読んで理解しようとする方法が有用である。そして過去問などを中心に、正誤問題形式の問題をとにかく多く解くことが重要といえる。正誤問題の誤文の形式は、繰り返し同様の問題が出題されることが多い。また、文学部以外の3学部は近年年代整序問題が増えている。対策としては過去問の出題例を確認したうえで、年代の単純な暗記ではなく、時代の流れ、出来事のつながり、因果関係を意識しながらの学習が重要といえる。

史料やほかの形式にも慣れる必要あり

グラフや表、写真の問題は、教科書などでの学習の際に意識して確認するようにしておくと、入試問題でも点数が取りやすくなる。これらの形式は、共通テストの過去問などでも練習することができる。文学部などで出題される史料問題は、重要史料・未見史料が共に出題されており、対策はまず教科書に記載のある重要史料の学習を固めたい。未見史料問題は、過去問で史料のどこに着目し問題を解くといったパターンを理解し、練習を繰り返すことが、対策として重要といえる。

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