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成蹊大学

成蹊大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中

現代文

2024年度入試の問題分析

各学部個別のA方式と全学部統一のE方式がある(P・G方式はE方式の問題を用いる)。2024年度はすべての方式、学部で問題は大問3題だった。E方式と経営学部・法学部のA方式は解答がすべてマークシート方式であり、範囲は現代文と国語総合(近代以降の文章)に限定される。E方式の第三問では例年明治、大正期の文語文が出ていたが、2024年度は明治時代の恋愛観について論じた現代の文章だった。A方式は学部によって問題の形式が異なる。経営学部は問題文が複数の文章の組み合わせであり、また図表を用いた問題が出題される。文学部は古典を範囲に含み、第三問が漢字の読み書き(記述式)になっている。経済学部は英語との融合問題である。文学部と経済学部では記述問題も出題される。どの学部、方式も問題文は評論とエッセイが中心であり、テーマは幅広い分野にわたっている。設問は漢字、語句の意味、文学史などの知識問題と傍線部説明、空欄補充、本文全体の内容一致という構成で、難易度は標準レベル。

2025年度入試対策・学習アドバイス

知識の習得

語句の問題は必ず出題されるので、日頃から意識して語彙(ごい)を増やすようにしたい。知らなかった語や、意味を曖昧にしか理解していなかった語は国語辞典で調べる習慣を身につけよう。また、類義語や対義語も合わせて覚え、知識を体系化する。文学史は、著名な作家について代表作とあらすじ、活躍した時代や人間関係を国語便覧や穴埋め式の文学史ノートなどでまとめておこう。

テーマの学習

問題文のテーマについて、背景や論点に通じていれば、問題を解くうえでかなり有利だ。本来は幅広く読書をして知識を得るのが理想だが、現代文の用語集などを繰り返し読み、頻出分野の議論や重要概念を大まかに知っておくだけでも効果的はある。

読解の訓練

レベルの高い文章を正確に理解する読解力と、手早く解答する処理能力がともに求められる。慣れないうちは、読解力の向上を優先したほうがよい。文章の冒頭数段落で何が論じられているのか大まかに把握し、そのうえで個々の文や段落がどのように関係するか整理しながら読んでみよう。処理能力の向上を図るのは、こうした読み方に慣れてからでもよい。選択肢問題については、解答をひとつに絞るのが難しいときにも、本文のなかから根拠が見つかるまで粘り強く探すようにしよう。文学部をA方式で受験する場合、過去問に加え、30~50字程度の記述問題が含まれる問題集で演習しよう。答案は添削を受けるのが望ましいが、一人で勉強する場合でも、自分の解答が問いの要求に正しく応じているか、記述内容に重複はないか、文末は適切な形になっているか、といった点を検討する習慣を身につけよう。

経済学部「英語・国語」融合問題

経済学部では、第1問と第2問が英文課題(問題文が英文)、第3問は現代文課題(問題文が日本語の文章)だったが、すべての大問で英語と現代文の問題が出題された。科目の枠を超えた学力を求められるが、現代文と英文をそれぞれ着実に読み進めれば決して解きにくくはない。漢字の書き取りや適切な語を答える問題など、記述問題が数問含まれることに注意しよう。

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