<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

つだじゅく

津田塾大学

出願は女子に限る

津田塾大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

学部の出題内容と形式

いずれの学科も読解問題の出題形式は同一で、すべて論述形式。(総合政策学部総合政策学科のみ独立した漢字問題がある。)国公立大学と同様の対策が必要。大問1では「現実に対する理解の形成とリスクへの対処のあり方」「日本のポピュラー音楽はなぜ子どもと『未熟さ』をターゲットにしたのか」「新しい技術が生み出す新呪術」といった主題を扱った文章が出題された。これだけ見ても、何が論じられているのかわからないかもしれないが、どれも身近な生活に関わる問題である。我々が意識していない現実のあり方を、文章を読んでその場で理解することが求められている。だが議論の論理展開を忠実に追えば正確な理解が可能で、また本文の正確な理解があればそれほど苦労なく答案をまとめることができる。また全体の論旨を踏まえたうえで筆者の見解を説明することを求める設問がある(いずれの学科も150字以内)。大問2では、傍線の内容・理由の説明が課された後で、本文に対する自分の見解を提示することが求められる。「少女による一人称の選択とアイデンティティの創造」「発達障害と多様性」「中庸的言論の場としてのマスメディアの可能性」といった内容を主題とした比較的短い文章が出題された。傍線部の内容についての見解が求められている場合でも、本文全体で展開されている根拠の説明を踏まえることが必要。自分の見解については200字と、制限字数は短い。主張は明確に。根拠は論理的かつ簡潔に。

2024年度入試対策・学習アドバイス

内容の理解

問題を解く際、ただ字面を追うだけでは不十分。時間内に解答を作成することが求められているとはいえ、何よりも大切なのは、問題文を理解するという姿勢。「対比」「具体例」「言い換え」に気をつけるという受験現代文の基本を踏まえたうえで、「主題」(何を説明しようとしているのか)、「論旨」(議論はどのように組み立てられているのか)を理解することが必要。さらに、結論やキーワードに注目するだけでなく、その結論の根拠を理解し、その言葉がどのような意味で使用されているのかを踏まえることも大切。また、特に大問2については、筆者の言うことを単に鵜呑みにするのではなく、わからない部分で立ち止まること。そうすると、その部分を理解するために不可欠な説明に目が行き、さらに、納得できなかった場合には、課題文に対する自分の見解を組み立てるきっかけになる。

内容の説明

傍線部の言葉を説明するとは、「傍線部と同じ内容になるように本文の言葉を切り貼りせよ」ということではない。わかりやすく論理的に説明することが求められている。本文を読解するときも、傍線部にのみ着目するのは避けて、文章の全体像を踏まえたうえで、傍線部が置かれた文脈を理解する必要がある。それ以外にも、指示語の指示対象を明確にする、特殊な言い回しを通常の平易な言葉で説明することなどが必要。多くの受験生は本文のフレーズの切り貼りで対応するが、そのまま書き写すだけでは制限字数を超過することがあるため、簡潔に説明する必要が生じる。答案を書き上げてから、それを自分で読み返すことも重要。課題文のなかでは周囲の文脈によって意味が与えられている言葉が、短い解答欄では意味不明になることも多い。読み直さないとそのことに気づけない。気づいたら、恐れず自分の言葉で説明しよう。何度も間違えながら練習することが大事。

自分の見解を述べる

字数が短いので、自分の見解を明確に述べること。その根拠や理由を明示すること。短い字数なので起承転結は必要ない。あなたの考えと、その核心的な根拠だけを提示する。恥ずかしがらずにほかの人に答案を見てもらおう。

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