• 東京工科
私立

ほうせい

法政大学

法政大学大学からのお知らせ 入試対策情報

現代文

2024年度入試の問題分析

問題冊子は試験日ごとに異なり、問題構成や出題形式もそれぞれ異なるうえ、同一試験日であっても志望学部・学科により解答する問題が異なる場合もあるので、自分が現・古・漢のうち何を解答すべきなのか、またどういった形式の出題がなされているのか、各自で事前に把握しておく必要がある。国語の試験時間は各日程とも60分(ただし、T日程の文学部日本文学科のみ90分)。この時間内に3~4題(同5題)を解くため、時間的な余裕はあまりない。そのうち現代文は通常の形式が2~3題課されるほか、T日程には漢字や語句の小問集合もある。本文分量は2,500~5,000字程度と様々だが、記述問題が課される日程では一題あたり3,500字前後、課されない日程では4,000~4,500字ほど。エッセイ風のものもあるが、基本的には評論文。国語として古典も課される日程と、現代文のみの日程があるが、2024年度入試では、前者では近年の著作、後者では20年ほど前の著作から出題された。本文のジャンルは思想、芸術、文学、文化、社会、科学など多様だが、入試問題としてはいずれも典型的な文章であると言える。解答形式は、古典も合わせて課される日程では記述式と客観式の併用、現代文のみが課される日程では客観式のみ。全日程とも漢字や空欄補充、傍線部の内容や理由の説明問題、本文の内容一致問題は必須。加えて日程により語句の意味や文学史も出ている。さらに、古典も出題される日程では1題につき1問、20~40字の記述問題が課される。なお、例年出題のなかった抜き出し問題が、T日程で1問出題された。全体の難易度は標準~やや難レベル。記述問題には手ごわいものもあり、周到な対策が必要だ。

2025年度入試対策・学習アドバイス

漢字・語句は傾向に合わせた対策を

漢字の読み書きに加え、語句の知識問題が出題されている。以前ときおり見られた難問は影を潜めており、適切に対策すれば得点できるため、意外と差がつく問題だと考えられる。漢字問題集と語彙(ごい)集を一冊ずつ決め、徹底的な反復練習を行い身につけておきたい。

本文全体の内容の把握が正解への鍵

他方、本文を読んで解答する通常形式の問題では、傍線部前後の文脈を的確に把握することで正解への糸口が得られる設問もある一方、本文全体の論旨の把握を問うものもある。正解の根拠となる内容を、本文全体にわたる筆者の議論の把握を通じて理解してほしいという意図が明確に感じられる正統派の出題であり、その点では正攻法の読解力を磨けば相応の成果が期待できる。記述問題については、途中までは抜き出し問題と同じ要領で、設問の問いかけに対応する記述を、本文全体から見つけ出す過程が不可欠である。該当箇所を見つけ、構文を整え、解答に仕上げる問題練習の積み重ねが効果的だ。

問題演習に加えて要約の練習も有効

練習に用いる問題集には、客観式を中心としつつも記述問題を1~2問ほど含んでおり、解説が詳しく、記述問題にも採点基準がついたものを選んで取り組むのが合理的である。はじめのうちは解答時間を過度に意識せず、自力で的確に正解していくことを主眼とした練習を積み重ねていき、やがて徐々に解答時間を意識した演習に切り替えていくとよい。また、答え合わせをした後には、誤答理由の特定や自身の読みの不備に関する検証を必ず行うこと。

PAGE TOP