私立

わせだ

早稲田大学

早稲田大学大学からのお知らせ 学びの特徴

※今年度(2025年4月入学)情報を掲載中

政治経済学部

注目ポイント

政治学と経済学を融合し グローバル社会をリードできる人材を育成

政治学と経済学が一つの学部に編成されていることが大きな特徴です。“Philosophy, Politics, and Economics”(PPE)を学問理念とし、公共哲学を中心に政治学と経済学を両輪とした教育研究を行っています。学問の追究を通し、在野の精神に立ってグローバル社会の未来を切り拓く次世代の人材を育成すること、これこそが伝統の政治経済学部の使命であると考えています。
また、英語学位プログラムを併設している利点を活かし、日英両言語で科目を提供するハイブリッド型教育を実現しています。卒業後は、政・財・官、国際機関、ジャーナリズム、大学院進学など、多彩なキャリアの道が開かれています。

段階を追って体系的に深める学びと4年間のアクティブラーニング

政治学と経済学の融合を目指し、全ての学生がそれぞれの基礎と、両者の架け橋となる公共哲学を学びます。その基礎を踏まえ、段階的・体系的に専門性を深めることで、政治と経済双方の視点から、両者が複雑に絡み合った現代社会のメカニズムを考究していきます。また、全学科必修の統計学をベースに、データ分析力を身につける科目も用意されています。ゼミは少人数教育を徹底しており、1年次の基礎演習から、2年次のアカデミックリテラシー演習を経て、3・4年次の専門演習へと進みます。

政治学科

世界水準の研究に基づくリベラルで先進的なカリキュラム
建学の精神や伝統を重んじ、欧米など世界に通用する最先端の研究成果を活かした、段階的・体系的カリキュラムを用意しています。現代政治、比較政治、国際関係、公共政策、政治思想・政治史の5つの領域で多様な科目を提供し、建設的な批判精神を持つグローバル人材の養成を目指します。

経済学科

課題解決のため挑戦を続ける伝統学科
経済理論とデータ分析手法を中心に金融、貿易、産業組織、労働、環境、開発などさまざまな応用分野について知見を深めることができます。高い潜在能力を持つ皆さんが経済学的思考法と分析力を身につけ、私達が直面する諸課題の解決に貢献する人材へと成長できるよう全力で支援します。

国際政治経済学科

早稲田政経の教育理念を体現する学科
国際社会が直面する諸問題に取り組む際に欠かせない政治学と経済学の双方を、深く専門的に学びます。主に経済学科目において多様な社会問題に対する分析力とその応用力を身につけ、政治学科目によって現実の政策過程を踏まえた実行可能な解決策を立案する能力を養います。

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法学部

注目ポイント

法律学と教養を体系的に学修し 国際社会で主体的に活動できる能力を養う

国際化・情報化に伴い、価値観の多様化が進む社会で、時代の変化に対応し主体的に活動できる能力と、高度なリーガルマインド(法的思考・判断力)を持った人材の育成を目指します。法律主専攻と副専攻の履修モデルが設定されており、法律学はもちろん、教養教育においても体系的な学習が可能です。導入教育を充実させ、1年次から民法や刑法などの専門科目を履修し、法律解釈などの応用分野に向けた道筋をつけます。
また、履修モデルをベースに資格試験や就職、大学院進学など、各自の関心や希望進路に沿って履修計画を立てられることも大きな特徴の一つです。法科大学院にも多くの人材を送り出し、司法試験でも、法学部出身者は抜群の実績を誇っています。

法律主専攻と副専攻の履修モデルを設定し、少人数教育も充実

体系立てて学びを深めるための指針として「履修モデル」を用意。法律主専攻履修モデルは「司法・法律専門職」、「企業・渉外法務」、「国際・公共政策」の3つがあり、副専攻履修モデルはグローバル社会で活躍するための言語文化圏と人文科学系の学問領域、法律学に隣接する社会科学系の学問領域から構成されています。また、1年次の導入演習にはじまり、2年法学演習、2年次秋または3年次から4年次までの法学演習(主専攻ゼミ)、および教養演習(副専攻ゼミ)を設定しており、4年間を通して少人数教育を充実させています。

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教育学部

注目ポイント

人と関わる「教育」の資質と情熱をもち 持続可能な未来に貢献する人材を育成

「人間を育て、過去からの遺産を伝承し、新たなものを創造し、よりよい社会を実現する」という広い意味での“ 教育 ”の資質をもち、幅広い分野で活躍できる指導的人材や研究者の養成を目指しています。文系から理系まで、また外国語を含めて幅広い科目を設置し多様性に富んだ教育環境を整備。文系・理系の学生がともにさまざまな角度から学び、あらゆる問題に柔軟に対処できる総合力を養う教育を展開しています。また、同学部では教員免許の取得を卒業要件としていません。多くの卒業生が初等・中等教育機関はもちろんのこと、一般企業・マスメディア・官公庁・高等教育機関や研究機関など、さまざまな職域で活躍しています。大学院へ進学する学生も多く、幅広い進路が開かれています。

研究と教育における高い専門性の追究。教職教育も充実

1年次から各学科・専攻・専修に所属し、専門科目を中心とした4年間一貫の教育を行います。ほとんどの学科・専攻・専修で 1年次から少人数クラスの演習で自分の学習テーマを探究し、3・4年次には演習(ゼミ)を通して卒業論文・卒業研究を仕上げていきます。また、所属以外の専門科目の一部や全学オープン科目等も履修でき、専門領域を深めるとともに幅広い学びも可能です。教員志望の学生には、教職課程において1年次から充実した教職教育を行い、質の高い学校教員を育成します。

教育学科

教育学科は教育学部における基軸的学科として、他学科との学問的提携を重視しつつ、新しい時代の課題の中で、さまざまな視点とアプローチから教育を分析し、健全な社会と人間の育成、そしてそのための教育システムや政策、方法を専門的に学んでいける学科です。

設置2専攻

教育学専攻 教育学専修
教育の意味、人間の成長と発達、各国の教育制度と政策、学校教育問題、教師論、教育内容と方法、現代社会と子ども等の諸テーマをめぐり、歴史学、哲学、行政・政策学、法学、社会学、情報科学、国際比較などの学際的視点から教育について、多角的なアプローチを展開します。

教育学専攻 生涯教育学専修
青少年・成人・女性・高齢者を対象とする社会教育活動について、基礎的知識と理論を幅広く学習します。生涯学習の専門家として各分野で活躍するための、実践的な力量と技術を身につけることができます。

教育学専攻 教育心理学専修
教育活動に直結する心理学の諸問題のみならず、広い視野に立って心理学の多彩な分野が学べます。教育に役立つサイコロジストになるために、心理学全域の基礎的な知識と技法を修得します。

初等教育学専攻
小学校教諭一種免許状を取得するために必要な科目、児童についての理解を深めるための科目、教科の専門性を形成するための科目を中心に履修します。初等教育や児童理解の原理と方法、各教科の指導法と内容、さらには初等教育をめぐる環境や諸問題などについて幅広く、かつ専門的に学習します。

国語国文学科

日本の各時代の文学および言語に関する幅広く多彩な科目と、中国古典の素養・学力を身につける科目がそろっています。国語科教員の養成と、国語国文学の学識の高い、人間味豊かな人材の育成を大きな目的としています。

英語英文学科

カリキュラム改正により、英語で授業を行う科目を増やし、社会に広く通用する英語力だけでなく、文学・文化・言語学・応用言語学を英語で学びます。学術研究に必要な英語力と高いレベルの専門性を養成し、グローバル化が進む社会で活躍できる人材を輩出することを目的としています。

社会科

社会科は、幅広いカリキュラムを通して、<社会>の歴史的・構造的な成り立ちと仕組みについて多様な観点から学ぶことで視野を広げ、専門領域の体系的な知識の修得により思考力を高めること、そして社会全般において指導的な役割を担い活躍できる人材の育成を目的としています。

地理歴史専修
地理学・歴史学の両分野にわたり学習、研究を進めます。したがって、この専修の卒業生は、地理も歴史も担当できる能力をもった幅の広い教員として、現場の要請に応えることができます。

公共市民学専修
幅広い社会科学の知識をもって市民社会を支える人材を育成します。公共と市民の視点から社会学、メディア・コミュニケーション学、政治学、法学、経済学などの社会諸科学を学際的に学ぶことで、現代世界のさまざまな課題に能動的かつ分析的に取り組む「公共市民学」の力の獲得を目指します。

理学科

理学科は、理学部の専門学科に相当する授業・教授陣・施設・機器をもって、現代の自然科学で求められる高水準の教育カリキュラムを提供しています。また教育学部の豊富で多様な共通科目により視野を広げ、さらに専門科目によって高度な専門学識・技術を身につけます。

生物学専修
生物学・生命科学領域の学識と実験技術を修得し、基礎研究能力を養います。講義で得た知識を展開する実験実習を重視し、研究、教育、産業界で活躍する人材を育成。卒業生の多くは大学院に進学します。

地球科学専修
地質学・鉱物学・岩石学などの固体地球の探究を中心として、宇宙物理学や惑星科学も包含する地球科学の諸分野を学習します。理工系の研究科に進学する学生も多く、学部・大学院一貫教育を実施しています。

数学科

現代数学の各分野にわたって幅広い学習を行います。数学教員、純粋数学・応用数学の研究者および産業界の各分野で活躍できる、優れた数学的素養を身につけた人材を養成します。

複合文化学科

いま実社会で求められている領域横断的で学際的な視野を身につけるために、目の前にある文化現象(飲食、都市、アート、身体、スポーツ、インターネット、環境、差別など)をさまざまな角度から考察する方法を学びます。

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商学部

注目ポイント

「現場」に最も近い学びを展開し グローバル・ビジネスを担う人材を育成

商学とは、ビジネスの仕組みを通して社会や経済を分析し、改善する方法を考える学問です。人、モノ、金、情報が世の中でどのようにつながり、人々の生活を変えているのかを見極め、社会をより良くする方策を考えていきます。実社会の企業の多岐にわたるビジネスを主な題材としているため、いち早く社会の動きを理解することができます。
また、グローバル・ビジネスの第一線を担う分析力と行動力を持った人材の育成を目指し、独自の海外留学プログラムや国際教育プログラム(GMP)、ビジネスの最前線に触れられる寄附講座等を数多く提供しています。卒業後は産業界をはじめ多方面で活躍の場が広がるほか、学問の探究からビジネス・会計の実務まで学べる大学院進学という選択肢もあります。
※ Global Management Program(通称 GMP):大学時代の4年間で、「国際社会でのコミュニケーション能力(特に英語)」「世界のビジネス・経済の知識」「ビジネスにおける課題発見力・問題解決能力」を修得し、国際社会に貢献するグローバルビジネスリーダーへと成長します。

多彩な授業とトラックによる演習(ゼミ)の重視

1年次から商学に関する基礎科目を履修しつつ、多彩な授業により教養と専門分野への関心を深めます。2年次の秋学期に「経営」「会計」「マーケティング」「ファイナンス」「保険・リスクマネジメント」「ビジネスエコノミクス」の6つから各自のトラックを決定。3・4年次では、約60におよぶゼミが用意され、専門的かつ高度な研究を行うことができます。また、日本を代表する企業や諸団体の支援の下、第一線で活躍する実務家からビジネスの最前線を学べる、商学部ならではの寄附講座や提携講座も設置しています。

経営トラック

企業行動や経営現象を説明する理論の理解、分析ツールの取得を通じ、経営組織が抱える問題を発見、解決する力を高めます。企業としての意思決定や組織のメンバーやチームのマネジメントなど多様な側面から企業の経営を学びます。

会計トラック

企業の経済活動を記録、計算し、経営活動の結果を外部に報告する分野である財務会計と、会計データを企業の経営管理に活用する分野である管理会計を中心に学びます。

マーケティングトラック

企業、顧客、さらには社会全体の利益に資する製品やサービスの創造・提供を探求し、健全な社会経済の実現を目指す学問分野です。営利、非営利を問わず組織に求められるマーケティングの理論と実践を学びます。

ファイナンストラック

企業の活動に伴うおカネの流れ、企業を取り巻く金融環境について学びます。具体的には、コーポレートファイナンス、アセットプライシング(株価の決定理論)、銀行、金融市場などを学習します。

保険・リスクマネジメントトラック

リスクマネジメントについて学ぶことによってリスク・リテラシーを高め、各種リスクへの対応可能性を高めます。また、伝統的なリスクマネジメント手段である保険制度および保険産業について学びます。

ビジネスエコノミクストラック

企業や家計など個別の経済主体の行動や全般的な経済環境を理解するためのツールとして、経済学の理論と定量分析の手法、及び歴史や政策を学び、それらを用いてビジネスの諸問題を分析します。

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社会科学部

注目ポイント

学際的な学びを設計し 多領域の知から現代社会の問題を解決

社会科学を構成する政治学・経済学・法律学・商学の広範な科目を履修して複数の視点からアプローチする方法を学び、自分の目的や興味に沿ってカリキュラムを組み立てます。複雑な社会問題を的確に把握・解明するとともに、既存の枠にとらわれない解決策立案能力と世界に発信できる国際感覚を養います。そのために学際性・臨床性・国際性を理念として、国内外におけるフィールドスタディを重視した実践的な教育を展開。社会全体のスキームを主体的に創造できるスケールの大きな人材を育成します。
また、学部独自のキャリア教育を実施するほか、留学しやすい学習環境も整備。卒業生は国内外を問わず多くの業種で活躍しています。

「多領域の知」を結集して課題解決できる
「社会イノベーター人材」を育成するカリキュラム

社会科学部は2024年度よりコース制度を導入し、現代社会の複雑な問題に「多領域の知」を結集して課題解決できる「社会イノベーター人材」の育成を目指しています。
2年次春学期までは、初年次教育やミニマムディシプリン科目を通じて、どんな学問にも必要とされる基本的な手法やツール、「社会科学とは何か」を学びます。2年次秋学期以降はコースを選択し、より専門的・学際的な内容を持った科目を履修していきます。
専門分野のゼミナールは2年次秋学期から履修でき、社会科学総合、政治学、法学、経済学、商学、人文科学、自然科学の7つの分野に約60のテーマが設定されています。

設置5コース

平和・国際協カコース

効果的かつ公正な平和・国際協力をめぐる研究・実践について、総合的に学び、実習します。今日の社会空間の越層性(glocality)、多様な公共問題の交差性(intersectionality)、公共、市場、市民社会等異なるセクターを架橋する協働(governance)軸として、cross-disciplinaryな知見とスキルを涵養します。

多文化社会・共生コース

世界各地域の多様な歴史・宗教・文化・社会を人文科学の学知として学び、政治・法律・経済などの社会科学の学知を融合させ、多文化共生社会に生きる地球市民としての豊かな専門性とグローバルな教養を身につけます。言語的・文化的背景を異にする人々と対話する知性と協働する実力を合わせ持つ人材を世界に送り出します。

サスティナビリティコース

将来世代に良好な自然環境を承継しつつ、社会経済の発展を実現することについて、構造的な理解を得ます。地球温暖化を緩和するための脱炭素社会の実現、森林・里山・海域の適切な管理による生態系と地域環境の保全、食料・エネルギー・資源の保全など持続可能な発展の問題について、政治、経済、社会、制度などの視点で分析します。

コミュニティ・社会デザインコース

都市・農村地域などコミュニティにおける社会・経済・文化・環境の複雑な課題についてコミュニケーション・メディア、計画・開発、政策過程論を基礎としながら市民の相互理解と主体性、企業の社会的責任、公民協働をベースとしたデザイン思考アプローチから、課題解決および未来創造の専門知とスキルを修得します。

組織・社会イノベーションコース

企業に競争力強化と持続的な成長・発展をもたらすとともに、顧客やさまざまなステークホルダーに対する価値を高め、社会経済的な変革と進化をも生み出すイノベーションに、経済学、経営学、社会学などの理論や分析枠組みを用いてアプローチし、その効果的な創出法と経済社会へのインパクトを洞察する能力を身につけます。

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国際教養学部

注目ポイント

多様な文化や考え方に接して「世界を生き抜く力」を育む

文化背景の異なる学生が共通言語である英語を用いて学ぶ「国際」と、幅広い分野の学びを組み合わせて新しい知見を得る「教養」を柱としています。約50カ国・地域から学生が集まり、3人に1人は外国籍学生という学習環境が、日常的に多様な文化や考え方に接する機会を生み出します。英語による活発な議論を通じて、論理的思考力、国際感覚、優れた語学力を身につけた学生は、変化が著しい現代の国際社会に適した人材として多種多様な分野から期待されています。卒業後の活躍の場は、就職・進学先ともに、日本国内のみならず世界各地に広がり、また、世界中から集まったクラスメイトたちと築いた人的ネットワークは、将来の貴重な財産となるでしょう。

英語による授業と「少人数制」教育。1年間の海外留学が必須

多様なバックグラウンドを持つ教員と学生が自由に議論し、相互理解を深めていく環境そのものが、国際社会でのコミュニケーション能力を養うことに通じると考え、ほぼすべての授業を英語で実施しています。また、1年次から設置されている演習(ゼミ)では少人数教育を行い、英語で学び、考え、発信する力を養います。さらに日本語が母語の学生は、外国の大学等に1学年相当期間留学することが必須となっています。海外留学中の単位は卒業必要単位として認定され、原則とし4年間で卒業することができます。

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文化構想学部

注目ポイント

新たな「学」と「文化」の創出 卒業生は幅広い分野で活躍

現代社会を生きるための幅広い視野や教養を持ち、柔軟で豊かな発想力を駆使して、既存の枠組みを超えた新しい文化の世界をダイナミックに構想できる人材を育成します。自分の関心に沿って学び、論系の枠を超えて履修できる自由なカリキュラムが大きな魅力で、その中から自らの学びの世界を構想して実践していきます。例えば、映画について学ぶ場合は、映画作品だけでなく、大ヒットを生むメディア戦略、作品の裏側にある時代や地域、文化なども視野に入れて研究します。あらゆる職種において求められる基礎力を身につけた卒業生は、金融、公務員、国際ビジネス、マスコミ・ジャーナリスト、教育者、研究者など幅広い分野で活躍しています。

興味・関心に合わせて学問領域を横断する 「ビュッフェスタイル」の学び

1年次は専門学習の土台となるリテラシーと語学力を身につけ、2年次からは6つの論系に進級します。進級後は論系別の「専門演習」で自身の研究テーマに合わせて調査や討論、文献講読などを行いつつ、文学部とのブリッジ科目や全学オープン科目で教養から専門まで、古典から先端まで幅広く学んでいきます。また、3・4年次では、論系ゼミか個別指導による卒業研究を選択し、学生同士が互いに刺激し合い切磋琢磨する環境や個々の研究への取り組みを通じて、ゼミ論文または卒業研究を完成させます。
※ 多元文化論系のGlobal Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム)は英語学位プログラムのため、別のカリキュラムになります。

設置6論系19プログラム
※論系選択は2年進級時

多元文化論系
(英語圏文化プログラム、ヨーロッパ文化プログラム、アジア文化プログラム、中東・イスラーム文化プログラム、Global Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム))

地域文化の多様性と流動性、融合性を総合的に検証する
世界には長い年月を経て培われてきた各地域固有の文化がある一方で、異なる文化が交わり創造される新しい文化もあります。グローバル社会において、その相互関係は強まってきています。同論系では多元的に形成されてきた多様な文化のありようを、その流動性と融合性に着目し総合的に研究することを通して、現代世界の多様な価値観を体系的・横断的に捉えられる幅広い視野を持った人材を育成します。

複合文化論系
(言語文化プログラム、人間文化プログラム、超域文化プログラム、感性文化プログラム)

時空を越えた複合的な文化の構造を解明する
同論系の研究対象は幅広く、衣食住から、言語、文学、芸術、哲学、思想、宗教、美意識、メンタリティー、政治、経済、医療、さらには国際関係をも内包。各領域は独立しているようでいて、実は強く結びついています。地域や時代、既存の学問ジャンルの枠を超え、各文化圏相互の関係分析や比較研究を行うことにより、人間が織り成す文化の複合的な構造を根本から解き明かすことを目指します。

表象・メディア論系
(メディア論プログラム、身体論プログラム、イメージ論プログラム)

芸術文化のさまざまな活動を多様な切り口から分析する
人類が生み出してきた多様な芸術文化活動を、「メディア」「身体」「イメージ」という3つの切り口から分析します。表象とは、世の中の事物、観念、出来事などに何らかのイメージを与え、別の形に表したもの。3つの視点を交差させ、表象文化の作品・イメージ群を芸術史や美学、作家論などの既存の枠組みから解放し、政治・経済、諸文化の歴史的背景との関連性を考えていきます。

文芸・ジャーナリズム論系

世界と人間の多様性を学び、新しい文化的価値の創出を目指す
同論系では、文学や文化現象について国や言語に縛られずに領域横断的に学びます。世界文学研究やジェンダー・セクシュアリティ研究などの方法論を学びながら、文芸・文化作品の読解を通じて世界の諸地域と人間存在の多様性についての理解を深めます。他者への深い関心と理解を胸に、新たな文化的価値の創出を目指す学生のみなさんをサポートします。

現代人間論系
(「発達を生きる人間」論プログラム、「心身を生きる人間」論プログラム、「関係を生きる人間」論プログラム、「多様性を生きる人間」論プログラム)

現代社会をともに生きる 人間のあり方を探求する
古来よりあらゆる学問が抱えてきた「人間とは何か」という問いは、価値観が多様化し、あらゆる事象が複雑化・多元化する現代においても大きな命題です。同論系では、人間に対して心理学、社会学、倫理学、宗教学、教育学、社会福祉学など多彩な分野から多面的にアプローチ。既存の学問的枠組みを超えた融合と創造をもって、現代社会の諸問題に立ち向かう叡智を備えた人材を育成します。

社会構築論系
(国家‐ダイナミクスプログラム、コミュニティ‐創造プログラム、グローバル社会‐共生プログラム)

過去に学び、現在を知り、未来を拓く
同論系では、歴史と理論と実践の一体化を通じて新しい社会の創出を構想することを目指します。社会の矛盾や問題点を挙げ、それらを克服する新たな社会構築の方法と主体のあり方を構想します。歴史・文化に関する豊かな知見を現実の社会と結びつけ、社会の問題点を見いだす鋭い感覚と、それを解決するための力を持った人材を育成します。

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文学部

注目ポイント

古典と先端的学術研究を融合 得意分野を活かして社会で活躍する

130年以上にわたり日本の人文科学・社会科学研究をリードしてきた文学部の「知」の財産を受け継ぎ、人間とは何か、社会とは何か、世界とは何かを徹底的に探究し、時代に即しながらも、さらに発展させる学識豊かな人材の育成を目指します。充実した専門演習と講義を設置した独自のカリキュラムを有する18のコースは、広範な学問分野との接触を可能にして、その学問内容や本質を見極める力を養います。卒業生はさまざまな学びの中で身につけた教養と見識を活かし、専門性の高い職種に就いており、他の学部と比較すると教員、学芸員、研究職に就く学生も多い一方で、金融やマスコミをはじめとする一般企業にも数多くの人材を送り出しています。

テーマを掘り下げ知の本質を探究する「コーススタイル」の学び

1年次は専門学習の土台となるリテラシーと語学力を身につけ、2年次からは18のコースに進級します。進級後は各コースの個性的な学問分野と専門性に沿って設置されたコース専門科目を体系的に履修しつつ、文化構想学部とのブリッジ科目や全学オープン科目で教養から専門まで、古典から先端までカバーします。また、3年次の秋学期に卒業論文指導教員が決定し、4年次には少人数の卒論演習に参加。隣接したテーマを研究する学生同士が互いに刺激し合い切磋琢磨する環境を通じて、卒業論文を完成させます。

設置18コース
※コース選択は2年進級時

哲学コース

世界の意味や自分のあり方を考える
哲学は、世界を全体として考察することにより、私たちにとって世界が持つ意味や、世界に生きる自己のあり方を探求する学問。同コースでは、古代から現代に至る哲学の諸領域に対する15の演習と卒論演習により、現代的な視点から哲学的問題を考察するように努めます。

東洋哲学コース

アジアの思想・宗教・文化を探究する
多種多様な叡智や思考が盛り込まれた東洋の古典は、人々の知恵の宝庫です。同コースの学生は 南アジア(インド)と東アジア(中国・日本)を中心に、アジアの思想・宗教・文化を広く複合的に研究することができます。そこから、東洋の世界観・人間観・自然観などを学ぶことも可能です。

心理学コース

行動と意識を科学的に探求する
心理学コースは、心理学における多方面の専門教員で構成され、基礎から応用までをカバーする国内でも数少ない機関です。社会的動物である人間を、心理学・生理学・神経科学の手法を用いて多面的に研究します。社会-心理-生物的側面を学べるよう多面的なカリキュラムを用意しています。

社会学コース

理論的・実証的に社会との関係を追究
人と社会の関わりについて考察し、社会生活のあり方を探求するのが社会学です。実証研究を通して理論化し、事象への光のあて方を変えることで、背後にあるさまざまな真理を浮き彫りにします。同コースでは、社会学の基礎から専門領域での研究に必要な技法までを幅広く学習します。

教育学コース

人間の可能性をとらえる姿勢を確立
教育学の研究は、種々の角度から多彩に展開することが重要です。同コースでは、現場や地域でのフィールドワークに従事する演習、地球規模で教育のあり方を研究する科目などを設置。人間形成の現実と理念について深く学ぶことを通して、人間の可能性を捉える姿勢を養います。

日本語日本文学コース

日本文化の本質を幅広く考察
日本語とその歴史を深く研究するとともに、個々の文学作品の特色とその歴史的意義を、古代から現代までを対象として、幅広く考察します。日本文化の本質を理解して、さらに日本から世界を認識し、世界の諸文化との豊かな共生につらなる新たな文化を創造することを目指します。

中国語中国文学コース

多様な場面で日中を結ぶ人材を育成
コンピュータや最新の教授法を取り入れた語学教育と、中国語を駆使する専門教育により、良質な中国語コミュニケーション能力を養成。さらに、歴史・文化に関する多様な科目を通して、中国の文化的風土や中国人のメンタリティを学び、「中国に明るい人材」を育てます。

英文学コース

英語によるあらゆる表現活動を学ぶ
シェイクスピア研究をはじめとする早稲田大学の英文学の伝統を礎に、新たな時代を築こうという意気込みに満ちたコースです。体系的なカリキュラムにより、英語力の向上、そしてイングリッシュ・スタディーズの基本となる方法論、問題系、背景知識の修得を目指します。

フランス語フランス文学コース

フランス文化を学び、フランス語で発信する
中世から現代にいたる、フランス語圏の豊かな文化を研究するコースです。狭い意味での文学研究にとどまらず、映画・美術・思想等を含む多分野に広くアプローチ。豊富な語学カリキュラムと丁寧なケアによって、フランス語でも高度な自己表現ができる、発信型の人材の育成も目指しています。

ドイツ語ドイツ文学コース

多様なドイツ語圏の文化を読み解く
ヨーロッパ統合の中核をなすドイツ、ハプスブルク帝国の伝統をくむオーストリア、独自の路線を歩むスイスといった多様なドイツ語圏の文化にアプローチします。さまざまな文化研究の手法を学ぶことにより、ドイツ語圏の文化全般を対象とした幅広い研究が可能になります。

ロシア語ロシア文学コース

ロシア文化を学びながら、柔軟な思考を身につける
戦前から続くロシア文学専修の伝統を受け継ぎながら、日本におけるロシア語・ロシア文学研究の最前線を牽引するユニークなコースです。ロシア語はもちろん、全時代的にロシア文化を学べるカリキュラムを通して、その全貌と、新しい時代に即応したヴィジョンを追究し、多様化する現代世界を捉えるための、多角的でしなやかなまなざしを育てます。

演劇映像コース

2つの領域の本質と多様性を学ぶ
演劇・映画を中心とする身体・映像に関わる文化表象について総合的に考察し、早稲田大学における坪内逍遙博士以来の演劇研究の伝統を発展的に継承することを目的としています。演劇、映像という2つの研究領域にまたがる複合的・横断的なテーマも学ぶことができます。

美術史コース

豊饒な美術作品のメッセージを解読
美術作品の成立、受容、伝統、革新、意義などをさまざまな角度から考察するのが美術史です。日本、東洋、西洋の各地域の美術を研究するための基礎と方法論を体得できる同コース。自身で選んだ研究テーマをさらに専門的に深められるよう、演習・講義科目が組まれています。

日本史コース

日本の国家・社会の多様な歴史を読み解く
世界の動きの中で「日本」がたどった歴史を広い視野から考察します。日本列島に生きた人々の社会・生活・文化、諸外国との関係などについて、文字史料の他、民俗資料・物質資料を駆使し、古代~現代の歴史を多面的に研究することは、現代の社会問題を解く鍵ともなります。

アジア史コース

東アジアの歴史と文化を学ぶ
東アジアと日本の関係は、ますますその重要性を高めています。同コースでは、中国を中心に、朝鮮半島、さらに周辺地域も含めた地域の歴史と文化を専門的に学習。東アジアと日本との間で現実に起こっていることを正しく把握し、考える力を持った学生を育てます。

西洋史コース

幅広い西洋社会の壮大な歴史を解く
歴史学とは、「どのようなプロセスを経て私たちは今いる場所に存在するのか」を研究する学問です。同コースのカリキュラムは、古代から近現代まで、西洋世界を網羅しています。人間と社会の本質に迫る、総合的な西洋史学の魅力が味わえます。

考古学コース

全世界規模で人類の歴史を解明する
考古学は、文字記録ばかりでなく、人類が地球上に残したさまざまな遺跡や遺構、遺物などの物質資料を対象にして研究する点が特色です。考古学コースでは、遺跡の調査技術、遺物や記録類の整理などの基礎技術を習得し、活用することで、人類史の解明と理解を目指していきます。

中東・イスラーム研究コース

中東やイスラームを本格的に学ぶ
中東やイスラームについて、本格的に学びましょう。中東地域やイスラームを扱うことはもちろん、少しでもそれらに関連するテーマであれば、全世界の地域、すべての分野・領域を研究対象とすることができます。留学も推奨され、現地語の学習や現地旅行も支援します。

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基幹理工学部

注目ポイント

4つの学系ごとに所属学科を選択 新時代の科学技術を創出する人材を育成

自動車や家電製品などが生み出される背景には、物質、材料、エネルギー、情報などに関する知識・技術の蓄積があり、その根底にあるのが数理科学および基礎工学の研究成果です。「理」の基盤となる数理科学、「工」の基盤となる基礎工学に重点を置いた教育・研究を通して、新時代の基幹となる科学技術を創出する力を有した技術者・研究者の育成を目指します。
1年次は4つの学系ごとの共通カリキュラムにより数理科学および基礎工学の学びを固めるとともに、さまざまな専門分野に触れ、自分の関心のある領域や将来活躍したい分野を見極めてから、2年進級時に学科を選択します。また、学部独自の「基幹共通科目」「基幹副専攻制度」では、専門以外の基礎知識も学べます。

基礎教育の重視と多彩な「学び」のかたち

驚異的なスピードで進歩する近年の科学技術に対し、これからの技術者・研究者の武器となり、分野を問わず力を発揮するもの、それはエンジニア・科学者としての十分な基礎学力です。1年次に全員が学系ごとの共通カリキュラムで、数理科学と基礎工学を学び、理工学の強固な土台を培います。学科に進級後は、大学院まで見据えた一貫教育で、現代科学技術の基幹を担う専門分野の学びを深めます。また、幅広い知識と見識を有する人材を育成するため、自身が所属する学科とは別の分野を履修できる副専攻制度も設けています。

数学科

「外の世界に開かれた」数学を学ぶ
代数・幾何・解析から計算機科学、確率統計等の応用数学にいたる広い領域をカバーする科目を配置し、学生の適性に応じて選択できるようカリキュラムを設定しています。2、3年次で純粋数学の基礎を主に学び、4年次から大学院でより専門的な数学、数理科学のテーマに挑み、研究の最前線に迫ります。4年次においては専任教員とのセミナー形式の授業が始まり、数学を深く理解するとともに、自然科学、工学さらには社会科学等におけるさまざまな数理現象を理解する高度な知識、数理感覚を身につけます。

応用数理学科

現象を数学的に解明する創造的な研究者・技術者を育成
数学科と協力して充実した数学教育を行うと同時に自然科学、社会科学、情報・通信・応用力学等の基礎工学もしっかりと学習できるカリキュラムを構築しています。大学院修士課程までの一貫教育を前提とするとともに、先端科学の実験を行う実験科目も配置し、数学と工学の力を併せ持った研究者・技術者の育成を理念としています。電機、情報、機械、統計、保険、金融、医薬等をはじめとして、ほとんどすべての産業分野で最先端を切り開く研究開発が常にできる技術力・研究力が身につきます。

機械科学・航空宇宙学科

未来の機械・航空宇宙産業を牽引する人材を育成
科学技術は時代とともに範囲が拡大し、先端的な分野は進化し続けています。多様化する時代にこそ機械工学の基盤となる科学的知識や論理的・創造的な思考能力が求められます。同学科では、あらゆる産業の基盤となる力学を中心とした機械工学およびそれを基礎とした航空宇宙工学を学びます。「航空宇宙」の名を冠したのは、航空機・宇宙機の教育研究が、機械工学を極限まで進化させる起爆力を持っているからで、あらゆる産業分野で活躍できる人材を育てる教育・研究を展開しています。

電子物理システム学科

物理を基礎とした電子と光の最先端技術
人工知能や量子コンピュータに代表される近未来の知能化社会は、エレクトロニクスおよび光エレクトロニクスの存在なしでは成り立ちません。同学科では、恒久普遍的な物理学をしっかり学んだ上で、基礎物性分野、エレクトロニクス分野、フォトニクス分野、情報システム分野などの基幹技術を学びます。これらの分野の豊富な科目群を通して、電子物理システムの基礎から応用までを学習すると同時に、電子と光を活用した未来テクノロジーや、化学やバイオとの融合による最先端の研究を進めます。

情報理工学科

ICTで世界の科学技術の発展に貢献できる人材を育成
情報科学は科学技術を推進するためのキーテクノロジー。情報機器、インターネット、ゲーム、ホームオートメーション、人工知能、ロボット、超高性能コンピュータ、およびそれらを用いる全産業分野で多くの優れた人材が求められています。同学科は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの最先端情報技術の教育・研究を総合的に進め、世界の科学技術の発展に貢献できる人材を育成します。カリキュラムは世界標準ともいえるIEEE/ACM Computing Curriculaも考慮した内容となっています。英語による授業のみで学位を取得できる英語学位プログラムを併設しています。

情報通信学科

未来のネットワークを創る
人々の生活に変革をもたらしたスマートフォンやインターネットを支える情報通信技術を探求し、発展させる、グローバルに活躍できる人材を養成することが情報通信学科の使命です。同学科では、情報通信・放送システムの構成と動作の仕組み、システムを実現するための原理/原則と物理法則、SNSや高度なマルチメディアサービスを可能とするアプリケーション技術を知識として身につけ、またそれらを活用する能力を養います。

表現工学科

芸術表現と科学技術を融合する、理工学の新たな領域
近年のメディア技術の発達により新たな文化・産業の創出が期待されていますが、一方でそれに伴う諸問題、例えばコンテンツの質的・量的不足や生体への不適合などが顕在化しています。それらの問題を解決し次世代のメディアを活用したライフスタイルや社会システムを展望するためには、科学技術を介した生体の諸特性、感性やコミュニケーションの理解や表象と同時に、それらを支える科学技術のあり方への取り組みが必要です。表現工学科では、科学技術と芸術表現の融合による新たな社会ニーズヘの対応と価値の創造へ挑戦していくことのできる人材の養成、および理工学の新たな学問領域の確立を目的としています。

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創造理工学部

注目ポイント

豊かな社会を創造する人材を育成 分野横断型や境界領域の研究にも積極的

「人間」「生活」「環境」の3つのキーワードに基づき、人口や環境、資源、エネルギーなど社会が直面する諸問題を科学技術の観点から解決し、豊かな社会の創造に貢献できる人材の育成を目指します。建築・エンジニアリング・環境・社会基盤などに関連する5学科が密接に連携して教育・研究を推進しています。各学科での専門分野の追究に加え、理工系連携と異分野融合による新たな教育研究体制、新たな学問領域の創成に力を注ぎ、海外との共同プロジェクトや分野を超えた研究プロジェクトなどを強化して、国際性の高い教育・研究を実現しています。さらに、高度専門技術者に必要とされる教養の獲得を目的に、学科を横断する組織として「社会文化領域」を設置し、境界領域の研究にも取り組める体制を整えています。

早い段階で専門分野に関わり「実学」を実践的に学ぶ

学生それぞれの関心の高さに応じられるよう、早期の段階で専門分野を学べるカリキュラム編成となっており、1年次から具体的な応用研究に関わることが可能です。物質、製品、環境や社会が、人間の生活に対してどのような影響を及ぼすか、「実学」を実践的に学び、人間の生活をより豊かにするための研究を展開することで、即戦力となる人材を育成しています。さらに、社会文化領域の科目が横断的な学びを担うことで、人間そのもの、そして人間の文化と社会に直結した研究を行うことができます。

建築学科

人間生活の基礎を創る技術と芸術の総合を学ぶ
同学科では、古来より人類が営んできた建築の歴史、さまざまな形を生み出す建築や都市のデザイン、人間を取り巻く環境、建築設備、地震を克服する建築構造、先進的な材料や建築工法など、広範な知識を身につけることができます。さらに、設計演習、設計製図などを通じてより実践的な建築思考のトレーニングを行い、建築工学に関するさまざまな実験、実習を通してより専門的な研究の基礎を学びます。また、学部と大学院の一貫カリキュラムで、日本技術者認定機構(JABEE)の認定基準を満たした教育を行います。2019年から、大学院を含めた芸術系教育は、国際的なキャンベラ協定で認められるようになりました。

総合機械工学科

理工学的センスと論理的思考力を身につける
ものづくりを対象とした学問体系と考えられてきた機械工学を更に発展させ、多様な人間の生活の場に調和した技術の創生を目指す研究者やエンジニアを育成します。具体的には、環境、エネルギー、医療福祉、高齢者介助といった現代社会が抱える諸問題を解決していくための機械の設計原理、研究開発法、社会的評価法について教育を行います。同学科では、1年次から上記目的に即した専門科目を設置しています。また、より高い専門性を身につけるために大学院へ進学する意欲の高い学生が多い点が特徴です。

経営システム工学科

快適で信頼できる社会の経営をデザインする
環境問題や、情報化社会・ボーダレス化社会への対応、国際競争に勝てる効率と品質の実現といった経営目標達成に貢献できる人材の育成を目指します。カリキュラムでは、効率よく質の高い製品やサービスを作り出す「生産システム」、企業経営の分析評価を行い戦略を見いだす「経営管理システム」、経営数理技法の開発やコンピュータの高度利用を図る「数理情報システム」の設計・管理・運営の各分野で、実験・演習に重点を置いた教育を実施。企業などの組織で活躍するためのマネジメント技術を身につけることを目標にしています。

社会環境工学科

環境と人間活動が調和した社会基盤の充実に向けて
自然調和型の国土開発、安全な社会基盤の整備等の技術の多くが社会環境工学科の範疇に入ります。具体的には、地球規模から地域、生活レベルでの環境と防災、交通や生活環境の社会基盤整備の技術と設計、地域や都市の計画とマネジメントといった分野です。これらの関連基礎科目として、構造力学、コンクリート工学、水理学、計画基礎手法、土質力学、空間デザイン等を設置。市民の視点から社会基盤整備のあり方を見直し、環境に重点を置いた持続的な社会の発展への貢献を目指します。

環境資源工学科

地球規模での資源の開発・利用・循環と環境保全を目指す
資源の探査・開発や利用、資源リサイクリング、環境問題など、資源と環境に関わる学問・技術の高度化に関して、「資源系」「開発系」「循環系」「環境系」の4つの専門分野で創造的な研究を進めています。研究の対象は、地質学、地球・太陽系物質循環、石造文化財保全などの地球科学分野から、鉱物を原料とした 素材開発、金属資源やエネルギー資源の探査・開発、未利用資源の分離・回収・リサイクリング、廃棄物 の適正管理・処分、環境計測・環境リスク評価・環境修復など多岐にわたります。幅広い知識や経験を総合して、資源の持続的利用と地球環境に関する問題を発見し、解決する能力を養います。

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先進理工学部

注目ポイント

世界最高水準の研究・教育拠点 入試では2つの学科にチャレンジ可能

自然科学(物理学、化学、生命科学)を基礎として「物質」「生命」「システム」をキーワードに、ナノテクノロジー、新エネルギーなど、時代の最先端を行く新領域のテーマに取り組んでいます。基礎と応用の相乗的融合を図り、理学・工学・医学の交流を活発にしながら、世界最高水準の研究・教育拠点として理工系の叡智を結集しています。
低学年では各学科の基礎となる学問体系を着実に修得し、高学年・大学院では学科・専攻の壁を超えた最新の学術分野における高度な知識と技術を身につけられます。また、入試では学科の併願はできませんが、第一志望学科と同一の理科解答パターン(物理・化学・生物のうち2科目を選択)を持つ学科を第二志望とすることができます。

学理の基礎と応用を 実践的に修得。先端的な学際分野を学習できる

先進理工学部では、「研究」と「教育」が切れ目なく密に統合されていることが、最大の特長です。講義科目に加え、演習・実験などの科目を多く配し、学理の基礎と応用を実践的に修得していきます。また、第一線級の若手研究者・技術者の育成のためのカリキュラムを編成。物理・化学・生命科学・情報・数学などの「共通基礎」を横軸に、縦軸として各学科の専門分野に応じた「専門基礎」を厚く確実に修得することができます。これらを基に、高学年次には、先端的な学際分野を学習できる機会を多く設けています。

物理学科

素粒子・物質・生物・宇宙までの自然現象を解明
物理学は素粒子、物質、生物、そして宇宙に至るまで、広大な時空間スケールの自然を相手にし、そこに潜む普遍法則を見出し、人類の未知の領域を開拓する学問です。同学科は、この広大な時空間スケールの自然を相手にすべく、素粒子 ・ 宇宙物理、物性物理、生物物理を3本の柱として教育と研究を行っています。物理学を体系的に学ぶ過程で磨かれる「科学的思考法」という強力な武器を携えて、研究の最前線で、まだ一度も開かれたことがない扉を押してみましょう。

応用物理学科

次世代技術の芽と新しい物理をつくる
物理学を駆使し、時代を切り拓く科学技術を創造する人材の育成を目指しています。物理学と物理数学の基礎を修得した後、デバイスやロボティクス、システム制御などを扱う「計測・情報工学」、レーザーなどの応用を扱う「光工学」といった工学分野から、さまざまな物質の性質を調べる「物性物理学」、多数の要素が示す協同現象やカオスを扱う「複雑系の物理学・統計力学」、諸現象の数学的な側面を調べる「数理物理」といった理学分野、そして新領域である「ナノテクノロジー」まで幅広く学べます。

化学・生命化学科

原子・分子レベルで見た先端的機能性物質の創造
原子・分子の立場から、物質の構造・性質・化学反応を理解し、新しい法則の発見、新しい化学反応の開発、新しい物質の創製を目指します。また、これらの創造的物質の性質を分子・原子のスペクトルで解析します。化学のフロンティアは、物理学、生物学、薬学、医学、農学、天文学、電子工学、環境科学、生態学など幅広い分野に広がっています。同学科では、医薬品・生理活性物質・金属材料・セラミックス・液晶・電子材料などの新機能性物質や環境に配慮した物質を作り出す創造的化学者を育成します。

応用化学科

役立つ化学と役立てる化学、そして実践力
同学科では、「役立つ化学」と「役立てる化学」のために、驚異に満ちた化学の世界を楽しみながら最先端の研究を進めています。物質の変化を扱う化学を通じ、変化の仕方(反応)や変化を調べる方法(分析法)を熟知することで、新しい反応や新しい物質を創りだすことができます。最新の知識や実験技術を修得しながら問題を発見し解決する能力を養い、研究者として自立できる実践力を身につけます。1917年創立以来100年の間に10,000名余の有為な卒業生を産官学に送り出し、多様な研究分野で社会に貢献しています。

生命医科学科

新しい「生命医科学」の世界を拓く研究者を育成
複雑な生命現象を科学的に理解できる確固たる知識基盤の修得を目指します。また、分子から個体レベルに至るまでの生体試料を網羅的かつ正確に扱える基礎的な実験手技を身につけるために、少人数制のきめ細かな指導を行っています。この多面的で実践的な教育プログラムを通じて、さまざまな疾病や傷害および治癒の機構解明や予防・診断・治療などの新技術の開発に携わり、健康寿命の延伸と充実した生活の実現に貢献する研究者を育てます。研究機関に加えて産業界にも、博士研究者を数多く輩出しています。海外の大学や研究機関とも連携し、グローバルな環境で活躍できる人材を育成します。

電気・情報生命工学科

21世紀を担う最先端テクノロジーの融合
電気・電子・情報・生命の分野では、新技術の創出が進んでいます。例えば、環境エネルギー、ナノテクノロジー、創薬などは一層高度化され、さらなる融合が求められています。生命系の知識を備えた電気系技術者・研究者に対しても期待が寄せられています。一方、ゲノムやタンパク質、脳・神経機能の解明には、情報処理やナノテクノロジーなどの素養も必要です。これらを踏まえ、同学科では生命・電気・電子・情報系分野の教育研究を充実・融合させ、最先端分野のテクノロジーを効率的に学べるカリキュラムを編成しています。

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人間科学部

注目ポイント

「人間」を軸にした文理融合教育 “ 俯瞰するチカラ ” を養うカリキュラムを展開

「人間とはなにか」という問いに対し、さまざまな学問をもって総合的に取り組む「人間科学」を学びます。「人間環境」「健康福祉」「人間情報」という3つのキーワードから学科が構成されていますが、従来の縦割り的な構造ではありません。各学科では、心理学・社会学・生物学・工学・情報科学などの学問領域の枠を超えた文理融合教育を展開しています。
また、学生の主体性・継続力を高めながら、課題発見力・状況把握力・創造力・発信力などに優れた能力を育むカリキュラムにより、既存の学問領域を超えた「俯瞰するチカラ」を養います。これらを通し、異領域・異職種間のマネジメントや新しい実践をデザインする人材を社会に送り出すことを目指しています。

複数の専門性を行き来しながら実践的な学びを通して「自ら考える力」を培う

高校までの文理の枠や学問領域を超えて、関心のあるテーマを融合的に学ぶことができます。入学後にはまず、土台となるデータ分析や問題解決の方法を修得した上で、多彩な専門科目を自身で組み合わせて知の体系化を図ります。また、プロジェクト型学習や学内外でのフィールドワークなど、実践的な授業で多様な価値観や協働性を身につけることができます。最終的には、大学における探究の総仕上げとして必修の「卒業研究」に取り組み、教員1人につき平均8名という少人数環境で、学びの集大成を完成させます。

人間環境科学科

人間と環境のかかわりをダイナミックに探究
人間を主体とした『環境』という視点から、さまざまな環境と人間のかかわりを複合的に見つめていく。

専門科目
生物・環境系/文化系/社会系/心理・行動系

健康福祉科学科

グローバル社会を担う、新たな健康福祉をデザイン
健康科学・福祉科学を融合させ、健康福祉の新たなあり方を創成していく。

専門科目
健康・生命系/医工人間学系/保健福祉系/臨床心理系

人間情報科学科

「情報」という視点から、人間に科学的にアプローチ
人間がかかわることで生まれる情報、そのプロセスを科学的に分析し、情報を豊かに生み出す環境を追究する。

専門科目
情報科学系/認知科学系/人間工学系/教育工学系/コミュニケーション学系

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スポーツ科学部

注目ポイント

「スポーツ」を科学的に追究し 多彩な分野でスポーツマインドを活かす

自然科学系から人文・社会科学系まで幅広い 学問の手法を用いて、スポーツを科学的に追究します。日本のスポーツ界をリードしてきた伝統を 活かしつつ、グローバル化に対応すべく英語教育や学部独自の海外プログラムなどを通じて国際力を磨くことにも力を入れています。スポーツ科学部生は、入学後、自分の興味や関心に応じて6つのコースの中から1つを選択して専門性を深め、 社会に羽ばたいていきます。スポーツ科学部で培われた「科学的素養」と「スポーツマインド」は、スポーツ現場のみならず、ビジネスや教育・研究の現場など、実社会の多彩なフィールドで活かすことが可能です。

導入教育を徹底し2年次にコースを選択。さらに充実したゼミ教育を展開

スポーツ科学の学問領域が持つ多様な側面や幅広い可能性を、1年次の「スポーツ教養演習」によって理解し、2年次にコースを選択。各自が追究したいテーマについて深く学んでいきます。また、2年次秋学期の演習Ⅰから始まるゼミ教育では、多彩な分野の充実した教授陣のもとで50程度のゼミを設置し、学生のさまざまな関心や進路に応じた専門教育を展開しています。加えて、大学院スポーツ科学研究科との一貫教育によって、成績優秀者には最短通算5年間で学士および修士学位を取得できる道が開かれています。

設置6コース

スポーツ医科学コース

スポーツでの自然科学領域の知識を深め身体運動の意義を探る
スポーツ科学における諸領域のうち、主として自然科学系領域を学びます。スポーツ医学、スポーツ生理学、運動生化学、バイオメカニクス、スポーツ心理学、スポーツ栄養学、トレーニング科学などの理論的な学修と、これらの理論を踏まえたスポーツ・運動時の生体応答や生体適応ならびに合目的運動経過のメカニズムを解明するための研究技法を教授します。

健康スポーツコース

健康づくりを通じて豊かな社会を実現する能力を身につける
健康運動指導士をはじめとした運動・スポーツ指導の専門家や、さまざまな業種での実務に携わりながら健康づくりを通じた豊かな社会の実現に資する人材を養成します。そのために、人々が活動的で健康なライフスタイルを送るためのさまざまな知恵を教授し、豊かで活力のある生活を確立するための理論や実践的な方法について学んでいきます。

トレーナーコース

競技者を中心にあらゆる年齢層の健康体力づくりのサポートについて学ぶ
スポーツ医科学の基礎知識に基づき、スポーツ外傷・障害の予防、トレーニングを中心としたコンディショニングおよび受傷後の復帰に向けたリコンディショニングなどの具体的な実践技法の学習の場を提供します。これらにより、競技者のみならず若年・中高年者の健康体力づくりをサポートできるトレーナーやスポーツ科学の専門家として広く社会に貢献できる人材を育成していきます。

スポーツコーチングコース

スポーツスキルを向上させるための技術的・理論的背景を学ぶ
さまざまなレベルのスポーツ技能向上策、関連するコーチングの理論と方法を修得するためのカリキュラムを用意し、ジュニアからシニアまで、愛好者からアスリートまでの広範な実践レベルに対応できるスポーツ指導者を養成します。また、それらを自らの競技力向上に応用・実践できるアスリートの育成も目的とします。

スポーツビジネスコース

多彩なスポーツビジネスの場で活躍する能力を身につける
経済や産業、組織経営についての基礎知識と、スポーツに関する幅広い知識を修得します。さらに実習等の経験を土台として、この上にスポーツビジネスについての知識や技能を形成することを目指します。このような「希少価値のある知識資源」を修得することによって、生涯を通じ多様なかたちでスポーツ産業やスポーツ組織に貢献できる人材を育成します。

スポーツ文化コース

現代社会におけるスポーツのあり方について学ぶ
スポーツを人文社会科学的に教育・研究することを通して、スポーツの本質、人間存在に対して持つ意義、また、現代社会におけるスポーツ文化のあり方などについて論じることのできる人材の育成を目指しています。また、スポーツ本質論を基盤として、現代社会におけるスポーツのあり方について提言するスポーツジャーナリストの養成にも対応しています。

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このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 早稲田大学 入学センター
Tel 03-3203-4331
E-mail nyusi@list.waseda.jp

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