私立

かんさいいか

関西医科大学

関西医科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

化学(医学部)

2026年度入試の問題分析

試験時間は理科2科目で120分、大問数は4題、出題形式はすべて記述式である。2026年度(前期)は、次の内容が出題された。

Ⅰ 理論:化学史を話題に、化学の基礎法則と人名、炭素の同素体、同位体を含む化合物の存在比、反応エンタルピーの計算が出題された。基本~標準的な問題であるが、基礎法則の人名は差がついたであろう。

Ⅱ 無機・理論:遷移元素の性質、六方最密構造、銅の反応、リチウムイオン電池が出題された。六方最密構造の単位格子の体積、フェーリング液の還元の反応式は差がついたであろう。

Ⅲ 理論:血液検査のひとつであるアニオンギャップを題材に、炎色反応、塩化物イオンの定量、酵素反応と吸光度を利用した炭酸の定量、有機物の構造決定が出題された。見慣れない題材で戸惑った受験生が多かったと思われるが、難度の高い設問は1つだけなので、それ以外の問題で確実に得点したい。

Ⅳ 有機:合成繊維について、ナイロン、ビニロン、PET、浸透圧が出題された。すべて基本~標準的な問題であるが、ビニロンや浸透圧の計算は差がついたであろう。全体として、2025年度までに比べて問題の難度が高くなった。また、分量も多いので、取り組みやすい問題から確実に得点を積み重ねたい。

2027年度入試対策・学習アドバイス

理論分野の計算を固めよう

理論分野では、知識も含め、多くの分野が幅広く出題される傾向にある。難問は少ないので、標準レベルの問題集を1冊仕上げ、苦手分野を残さないことが重要である。

有機分野はしっかりと

有機分野は、2026年度は大問1題分であったが、大問1.5~2題分の年度も多い。

脂肪族、芳香族化合物では、教科書に載っている反応がそのまま問われることもある。このような問題は確実に得点する必要があるので、反応の整理をしっかりとしておこう。なお、構造決定の問題は、出題されても複雑な構造ではないことが多い。難問は少ないので、標準レベルの問題集で演習しておけば十分対応できる。

天然有機化合物、合成高分子化合物は、学習の遅れがちな受験生が多い分野であるだけに、しっかりと対策をしておこう。また、反応量計算、希薄溶液の性質、中和滴定など、理論分野と融合して出題されることもある。問題文をしっかりと読み、問われている内容を判断する練習をしておこう。

無機分野は確実に

無機物質の知識は毎年出題される傾向にある。一部には思考力を要する問題も見られるが、ほとんどの問題は教科書レベルの基本を押さえていれば解答できるものであり、確実に得点する必要がある。

まずは、教科書を中心に、物質の性質や反応を整理しよう。そのうえで、基本~標準レベルの問題集を用いて演習し、知識を確実なものにしておこう。

過去問演習で得点力アップを

本番で実力を最大限に発揮するためには、時間配分が重要である。受験生にとって初見の題材が出題されることもあるが、そのような問題でも得点しやすい設問が用意されている。過去問の演習を通して、取り組みやすい問題から確実に得点を積み重ねる練習をしておこう。

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