皇典講究所の伝統を引き継ぐ日本文学科は、古代から現在に至るまで築かれてきた日本の文学・言語・風俗習慣・儀礼について研究を進め、日本文化を総合的・体系的に捉えていく中で、古来の日本人の精神や文化に対する理解を深めつつ、4年間の学びを通して自らの生き方や創造の指針を獲得していくことを目指しています。1年次に基礎を幅広く学んだ後、2年次からは「日本文学専攻」「日本語学専攻」「伝承文学専攻」の3つの専攻に分かれて、専門性を高めます。また、「日本語教育学」「国語教育学」「書道」を学べるカリキュラムや、表現や創作に親しむ「表現文化領域」、古典教育のスペシャリストを育成する副専攻プログラム「古典教育研究」を設置。学生一人ひとりが目的に沿った履修を組むことができます。
中国古典文学の研究を中心に、関連する諸領域を幅広く学ぶことができる中国文学科では、「古典読解力」「中国語運用能力」「漢字情報処理能力」という3つの基本能力の養成を柱に、世界で活躍できる人材の育成を目指しています。3年次には、「文学研究プログラム」「中国語教養プログラム」「中国民俗文化プログラム」「人文総合プログラム」の4つのプログラムを用意。4年間の学びを通じて中国の文学と文化を総合的に探究する中で、世界に通じる広い視野と豊かな人間性を養います。
1年次から始まる必修科目で全員が英語を学ぶほか、ドイツ語・フランス語・中国語のいずれか1言語を選択し、英語+選択外国語の言語運用能力を高めます。それと同時に、各言語圏の文化に対する幅広い知識を獲得していく中で、異文化コミュニケーション力も養成。外国の言語と文化を一体のものとして学ぶカリキュラムを通じて、日本と外国の文化の違いや共通点に対する理解を深め、異文化間の橋渡し役となるグローバル人材を目指します。2年次からは「外国語コミュニケーションコース」と「外国文化コース」に分かれ、専門性を磨きます。
大学で学ぶ「歴史学」では教科書的な通説を疑い、文献史料や論文を検証しながら自らの手で歴史を読み解いていきます。数ある大学の中でも、図書館・博物館に実物史資料を多数所蔵している國學院大學には歴史を学ぶにあたって最適な環境が揃っており、自分の手で史料に触れ、自分の足で調査を行い、自分の頭で解釈・検証に取り組む方法論のもと、「創り出す歴史」を探究することができます。2年次以降は目指す将来像に合わせて選択できる「S-プログラム」「P-プログラム」という2つのプログラムと、研究したい学問領域によって選べる「日本史学コース」「外国史学コース」「考古学コース」「地域文化と景観コース」の4つのコースを設置。2つの軸から構成されているカリキュラムが、学生たちの学びを支えています。
哲学科は、西洋哲学思想を中心としてインド・中国・日本の思想をも視野に収め、それと同時に美と芸術の理論的考察にも触れていく、間口の広い学科です。あらゆるものが研究対象になるこの学科では「自分はなぜここにいるのか」「美とは何か」などの根本的な問いに対して、哲学者たちがどのように議論してきたかをテキストから読み解き、様々なバックグラウンドを持つ人と議論を積み重ねていく過程で、他者の意見を尊重しながら自分自身の考え方を構築していく手法を学びます。3年次には、個人の資質や関心に応じて選べる「哲学・倫理学コース」「美学・芸術学コース」を設置。各コースで卒業論文へとつながる専門的な研究テーマを探究していきます。