<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

あじあ

亜細亜大学

亜細亜大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文(一般入試(学科別))

2023年度入試の問題分析

一般入試(学科別)は、長文の評論読解問題と、漢字・四字熟語慣用句などの語彙(ごい)力を問う問題の大問2題が出題される。試験時間は60分。大問一の評論問題の文章の字数は日程により異なるが、2021年度は4,200~6,000字、2022年度は5,300~6,000字、2023年度は4,200~8,700字となり学科によって字数に差があった。文章の内容は文化論、社会論、言語論などが多い。2022年度は大学教育論、19世紀ファッションの性差、日米文化比較、2023年度は学者組織であるアカデミーの歴史、「smart」という言葉の歴史、英国の作家ヴァージニア・ウルフ論などで、専門性の高い内容が出るのも例年どおりの傾向だった。設問は、空所補充、傍線部の意味・理由説明、指示語や文中語彙(ごい)の意味説明、整序問題(文を正しく並べ替える)、脱落文補充、内容一致など9問。大問二の漢字や語彙(ごい)力の問題は25~30問あり、漢字・四字熟語・慣用句が重視されている。また、1,000~1,500字の文章に空所が設けられ、そこにあてはまる単語を選択する問題も例年出題されている。文章の流れを把握する力が問われており、亜細亜大学入試の特徴にもなっている。設問の難易度は標準レベルだが、文章が長く設問数も多いので60分の試験時間は短く感じるだろう。解答はすべてマーク式。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢和辞典を使い得点を稼ごう

大問二は、漢字・四字熟語・慣用句などの語彙(ごい)力を問う問題が20問ほどあり、配点が大きいので対策が必須。大問一の長文読解問題でも漢語などの知識を問うものが出題されるので、漢字の語彙(ごい)力のレベルアップが求められる。対策としては、単に熟語の意味を暗記するだけではなく、四字熟語などを漢字一文字一文字に分解して、それぞれの漢字の意味を漢和辞典で調べてみよう。漢字一文字一文字の意味を理解できれば、その漢字を用いたほかの熟語も理解できる。2016年度に出題された「博引旁証」(はくいんぼうしょう、広く例を引き証拠を挙げて論ずる)や、2022年度に出題された「衣食足りて礼節を知る」も「足」を「たる」=「十分である」という意味理解ができれば正解を得られる。このように漢文に基づく漢字の理解力が試されるのが亜細亜大学の特徴なので重点的に学習したい。

長文の主旨を図式化し要約を書こう

長文の評論が出題され、整序問題もあり、大問二でも文章にキーワードを入れる問題もあるので、文章の流れを把握する力が求められる。対策としては、接続詞などの細かなことにとらわれないで、文章の全体の流れを大まかに読み取る訓練をしよう。文章内容が図式化されている問題集などを参考に、筆者が何について(テーマ)、どのように述べていこうとしているか(筆者の考え)を捉え、それに沿ってキーワード、キーセンテンスをノートに書き出し、対比・言い換え・因果の関係で図式化してみよう。そのうえで、文章全体の流れが明確になる接続語を入れて(「~に対して~、一方~は~」「~だから~である」など)、文章の対比、論理関係を意識して要約文を書いてみよう。一般の問題集だけでは出題される文章の長さに対応できないので、興味のある分野の新書本(例年新書の文章からの出題が多い)などを、章ごと、見出しごとに要約してみるとよい。

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