大正大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
問題セットは[Ⅰ]Eメール、[Ⅱ]短文会話問題、[Ⅲ]整序問題、[Ⅳ]AIと授業への活用についての英文、後半はそれを受けての学生の長めの会話問題、[Ⅴ][Ⅵ]は長文読解問題という様々な形式の出題となっている。基本的な文法事項を問う問題は、2023・2024年度に続き2025年度も出題されなかった。長文読解問題が増加した傾向は2025年度も続いた。試験時間は60分で、解答形式はすべてマークシート方式となっている。難度は決して高くないものの、問題数や後半の長文セットを考えると分量は多いといえる。長文問題の設問は、語彙力を問う問題や内容一致なども見られ、難易度・分量ともに長文読解問題の負担が大きい傾向は変わらなかった。
2026年度入試対策・学習アドバイス
長文読解問題を攻略しよう
[Ⅳ]から[Ⅵ]までは長文読解問題が続く出題となっている。設問に関しては、下線部の内容を問う問題があり、表現面の意味だけでなく文脈を捉える力が求められている。文章を読んでただ訳すだけではなく、能動的に読解する習慣をつけるようにしよう。下線部に関する問いについては、その内容が直後に書かれているものが多いので、落ち着いて読み進めて判断をすればよい。「適切でないもの」や「あてはまらないもの」などを選ぶ形式が挙げられる。このような形式の場合、言及されているものをすべてチェックしていくことが必要となるため、より時間がかかる。設問の指示をよく読まずに、本文と一致するものを拙速に選んで解答してしまうこともよく起きるミスであるため、特に注意するようにしたい。また、内容を問う設問は基本的に日本語での問いと日本語の選択肢の組み合わせとなっているため、英文を正確に理解できれば解答はしやすいはずである。長文のトピックは、[Ⅳ]AIと授業への活用、[Ⅴ]開発者とマインドセット、[Ⅵ]京都の観光、など多岐にわたっている。内容や設問は決して難しいわけではないが、分量が多いため速く正確に読む力が求められる。日頃から英文を読む習慣を身につけ、様々なトピックの英文に親しんでおくようにしよう。長文の読解は時間がかかるが決して対策を後回しにせず、得点源にできるように練習を積み重ねるようにしておこう。
基礎的な文法事項を押さえる
[Ⅲ]の整序問題では、全部で10問の出題となっており、選択肢の数は4つとなっている。難度が高めの設問も見られるが、4つの選択肢の並べ替えなので、何とか正解に至れるようにしたい。基本的な文法事項や構文の知識があれば得点源にできるだろう。
会話問題の対策も忘れずに
2025年度の会話問題では、[Ⅱ]のように短めの対話の形式と、[Ⅳ]のように長文を読み、それに関わる長めの対話の形式が出題された。会話特有の表現ばかりが問われるわけではなく、空所前後のやりとりから、正解を選ぶタイプの設問も多い。つまり、会話問題でも問われているのは論理的な思考力であり、この点に対する意識を持って問題に取り組むようにしたい。[Ⅳ]の長い会話文で問われているのは、発話者の意見内容である。表面的には会話であるものの、長文と同じようにそれぞれの発話内容から論理的に内容を理解する「読解力」をつけておくようにしよう。
