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大正大学大学からのお知らせ 入試対策情報

日本史

2024年度入試の問題分析

大正大学の2024年度入試2月1日日程の問題を分析する。出題形式は大問が4題、小問が40問と、大問・小問数は例年どおりであった。また、各大問で取り上げられた時代もほぼ例年どおりで、第1問では原始・古代(2023年度は古代)、第2問では中世、第3問では近世、第4問では近現代(2024年度は現代史を正面から扱った問題は出題されなかったが,正誤問題の選択肢には現代史の内容が含まれていた)が出題された。出題分野に関しては、各分野まんべんなく出題されているが、2024年度は政治史や文化史からの出題が目立った(2023年度は外交史や文化史からの出題が中心)。解答形式は、すべてマークシート方式である。多くが用語を選択させる問題であるが、一部4文を判断する正誤問題が出題されている。2023年度には見られなかった、用語の配列を問う問題も2024年度は出題された。また、史料問題が大問1題出題されることが通例となっている。2023年度は出題されなかったが、2024年度は図版問題も出題された。難易度は標準的なもので、教科書などの学習で十分に対応できる。

2025年度入試対策・学習アドバイス

歴史用語中心の学習が必要

大正大学の日本史は、問題文の穴埋めを中心に歴史用語を選択させる問題が多くを占めている。そのため、用語の正確な暗記はもちろんのこと、問題文からキーワードとなる語を探し出して、穴埋めの選択肢を埋める能力が必要とされる。多くの問題をこなしながら、その空欄になぜその用語が該当するのかということを常に意識して学習に取り組みたい。また、西暦を問う問題が出題されることにも注意が必要である。2024年度は、大日本帝国憲法の発布年が問われていた。

正誤問題対策も忘れずに

大正大学の日本史では、4文を判断する正誤問題も出題されている。2023年度は5問と例年に比べてやや少なめの出題であったが、2024年度は9問出題されるなど、2022年度並みの出題数に戻った。難易度は標準的なものが多いが、用語の選択問題に比べて、正誤問題を苦手とする受験生は多いと思われる。正文を正文と判断することはやや難しいことが多いので、まずは誤文を誤文と根拠を持って判断できるように演習を重ねていきたい。そのためにも、大正大学の過去問や共通テスト日本史(旧センター試験)の過去問を利用して、その対策に取り組んでほしい。

史料問題の対策は必須

大正大学の日本史は、大問4題のうち1題は史料問題が出題されることが通例となっている(2024年度は第2問で、南北朝の合一に関わる『吉田文書』と加賀の一向一揆について記述した『蔭凉軒日録』が利用された)。出題される史料は、いずれも頻出史料である可能性が高いため、教科書などに掲載されている史料を中心に、学習を進めておきたい。教科書に掲載のない初見の史料からの出題であれば、史料の内容や注釈、設問などをヒントに解答を導き出すことも可能であるが、頻出の史料であると、その史料に取り組んだことがないと解答を出すことがやや困難になることがある。入試本番までに多くの史料に触れることができるかが合格への重要な鍵となるだろう。なお、2024年度は教科書に記載のない初見の史料が使用されていた。

文化作品を図版でチェック

大正大学の日本史では、文化作品などを題材とした図版の出題が見られることがある。2024年度は文化史からの出題ではなかったが、第4問で大日本帝国憲法下の国家機構についての図版が用いられた。図版は教科書に掲載されているものが中心となっていることが多い。図版問題は一度も図版に目を通したことがないと、正答を導くことは困難であるため、今後も出題される可能性が高いと考えて学習に取り組んでおきたい。

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