<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

ほうせい

法政大学

法政大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

問題冊子は試験日ごとに異なり、問題構成や出題形式もそれぞれ異なるうえ、同一試験日であっても志望学部・学科により解答する問題が異なる場合もあるので、自分が現・古・漢のうち何を解答すべきなのか、またどういった形式の出題がなされているのか、各自で事前に把握しておく必要がある。国語の試験時間は各日程とも60分(ただし、T日程の文学部日本文学科のみ90分)。この時間内に3~4題(同5題)を解くため、時間的な余裕はあまりない。そのうち現代文は通常の形式が2~3題課されるほか、T日程には漢字や語句の小問集合もある。本文分量は2,500~5,000字程度と様々だが、記述問題が課される日程では1題あたり3,500字前後、課されない日程では4,500字前後。問題文は、エッセイ風のものもあるが、基本的にはすべて評論である。2023年度入試では、近年に出版された新書からの出題が目立った。本文のジャンルは思想、芸術、文学、文化、社会、科学など多様であるものの、入試問題としてはいずれも典型的である。解答形式は、古典も合わせて課される日程では記述式と客観式の併用、現代文のみが課される日程では客観式のみ。全日程とも出題の中心は傍線部の内容や理由の説明問題で、漢字も必須。日程によって語句の意味、空欄補充、本文の内容一致問題、文学史も出ている。現代文のみの日程では空欄補充が多い反面、それ以外の各日程では1題につき1問、20~50字ほどの記述問題が出題される。なお、抜き出し問題は全日程とも出題なし。全体の難易度は標準~やや難レベル。記述問題には手ごわいものもあり、周到な対策を要する。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢字・語句は傾向に合わせた対策を

漢字の読み書きに加え、語句の知識問題が出題されている。出題形態は年度や日程によって多様だが、以前ときおり見られた難問は影を潜めており、適切に対策すれば得点が期待できるし、意外と差がつくタイプの問題でもある。漢字問題集と語彙(ごい)集を1冊ずつ決め、反復練習を徹底して習得するとよい。

本文全体の内容の把握が正解への鍵

他方、本文を読んで解答する通常形式の問題では、傍線部前後の文脈を的確に把握することで正解への糸口が得られるタイプの問題もある一方、本文全体を貫く内容の理解に連なる設問も見られる点が特徴である。正解の根拠となる内容を、本文全体にわたる筆者の議論の把握を通じて理解してほしいといった意図が明確に感じられる正統派の出題であり、その点では正攻法の読解力を磨けば相応の成果が期待できる。記述問題については、途中までは抜き出し問題と同じ要領で、設問の問いかけに対応する記述を、本文全体から見つけ出す過程が不可欠である。該当箇所を見つけ、構文を整え、解答に仕上げる問題練習の積み重ねが効果的だ。

問題演習に加えて要約の練習も有効

練習に用いる問題集には、客観式を中心としつつも記述問題を1~2問ほど含んでいて、解説が詳しく、記述問題にも採点基準がついたものを選んで取り組むのが合理的である。はじめのうちは解答時間を過度に意識せず、自力で的確に正解していくことを主眼とした練習を積み重ねていき、やがて徐々に解答時間を意識した演習に切り替えていくとよい。また、答え合わせをした後には、誤答理由の特定や自身の読みの不備に関する検証を必ず行うこと。

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