早稲田大学大学からのお知らせ 入試対策情報
数学
基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部
2024年度は例年と同じく記述式が5題。難易度は年度によって多少の変化はあるとしても、標準以上の問題が例年出題されていることに変わりはない。最近の傾向として、多くの問題において、誘導のための小問が丁寧に設定されているため、難しめのテーマの問題でも解きやすくなっている。
数学IIIの「微分・積分」の基本的計算と手法を身につけよう
数学IIIの「微分・積分」は必ず出題されるので、基本的な計算や類型的な手順をもれなく習得しておく必要がある。数学Ⅲの「微分・積分」は難しいと言われることもあるが、実はバリエーションはほかの分野に比べて少ないので、基本的な手順と計算法を身につけておけば、確実な得点源になるはずである。
「数列」「空間ベクトル」の問題に注意
「数列」や「空間ベクトル」の分野から、よく練られた難問が出題されることが多い。「数列」ならば、公式だけに頼るのではなく、具体的に様子を探って規則性を見出すことも試してみたい。「空間ベクトル」は、ベクトル計算の前に、空間図形を具体的に把握するのが難しい場合もあるが、たいていは特定の平面で切断することで解決できる。
「確率」は得点源
「確率」は、ほぼ確実に毎年出題される。ただし、難問であることはまれなので、得点源のひとつとなるだろう。まず、確率漸化式を使うタイプの問題なのか、それとも、場合の数を具体的に数え上げていくタイプの問題なのかを、速やかに判断できるようにしておきたい。
思考力や発想力を問う問題をたくさん解こう
典型問題のパターンには収まらないような、思考力が問われるオリジナルな問題も出題される。解いたことのない問題を解くためにはある程度は手探りで進めていかなければならないが、その際、これまで身につけた手法をどれだけ自由に使いこなせるかが試される。試行錯誤をしながら道を探していく力を養うような練習を普段から繰り返し行いたい。
確実な計算力を身につけよう
時間内で最後まで解くにはかなりの計算力が要求される。急いで計算しようとすると計算ミスを誘うばかりなので、急がずに丁寧に計算をすることを普段から心がけたい。ゆっくりでも確実に計算できるようになれば、計算に要する時間は短縮されるはずだ。