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のーとるだむせいしんじょし

ノートルダム清心女子大学

ノートルダム清心女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

古文

2025年度入試の問題分析

一般選抜3教科型では鎌倉時代の説話である『宇治拾遺物語』、2教科型では鎌倉時代の日記である『とはずがたり』から出題され、いずれも有名出典からであった。本文はストーリー性のある箇所が選ばれており、文量は約1,100~1,300字の長文で、これまでの傾向をほぼ踏襲している。設問数もまた10問でほぼ従来通りといえよう。設問の大半は選択肢5つより正解を選ぶ選択形式で、内容合致に関する設問のみ6つの選択肢から2つ選ぶ形式となっている。

設問は、語意、解釈、理由や心情を問う設問、主体判定、内容判定などの、文脈を踏まえた正確な読解力の有無を測定するものを中心に、敬語の文法的説明と敬意の方向などを問うもの、助動詞の文法的説明を問うもの、文学史について述べる文章を提示したうえで空欄補充形式によって問うものが用意され、多彩に構成されている。また和歌に関しては、『とはずがたり』における内容合致の設問の選択肢中でその解釈を問うていた。

全体的に基本的な知識をしっかりと学習しているかを問う、バラエティーに富んだ標準的出題といえる。

2026年度入試対策・学習アドバイス

古語と文法を習得しよう!

ノートルダム清心女子大学の古文は、有名出典であり、ストーリー性のある箇所から出題されるが、普段目に触れる機会が少ない近世作品からも出題されることもあるので留意しておきたい。

さて、設問の構成を見る限り、正確な内容把握に基づく総合的な学力が試されているといえる。したがって、まず古語と文法的知識を基盤とする正確な読解力の養成に努めなければならない。

①古語の学習:形容詞や慣用表現を中心に古文単語集などを利用して入試直前まで徹底的に反復しよう。日頃から古文単語集を利用してこまめに確認し、登載されていない古語や意味を書き加えるぐらいの、積極的な姿勢で取り組むこと。

②古典文法の学習:敬語・助動詞や助詞の用法などの多様な設問が出題されている。文法に苦手意識を抱いている人は、薄手の問題集でよいから詳細な解説のあるものを利用して反復して学習するよう心がけたい。

読解力の養成に励もう!

主体判定を始めとする人物判定や内容判定などの設問がほぼ必ずといっていいほど出題されているので、本文を正確に読解する力を養成することは不可欠である。読解力養成のためには、選択式の設問を主とする問題集や参考書を用いて、正解するための着眼点やこれに伴う読解上のポイントを明確に意識しながら、反復学習することが望ましい。また取り組んだ問題の本文を音読する習慣も速読力を向上するうえで大いに効果がある。

和歌対策、文学史対策も忘れずに!

和歌解釈については独立した設問での出題はなかったが、掛詞などの修辞も含めて学習して十分に対策を講じておく方がよい。特に、和歌解釈は解釈例を参照しながらでよいから、解釈を自分の表現で作成してみるのもよいだろう。

最後に、文学史に関する出題は必ず出題され、説明文中の4箇所ほどの空欄を補充する形式で問われている。国語便覧などを利用して、時代ごとの概要を丁寧に確認しておこう。

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