私立

成蹊大学

入試対策情報

世界史

2023年度入試の問題分析

正誤判定問題が出題の中心を占める

問題数は法学部が大問4題、法・経済・経営学部が大問5題で、小問はいずれの学部も50問であった。出題形式は例年どおりマークシート方式で、文章中の空欄にあてはまる適語を選ぶ問題や下線部に関する4択・5択問題が出題の中心を占めたが、文学部で史料を用いた問題が大問1題(小問10問)、経営学部で図版を用いた問題が大問1題(小問10問)と地図を用いた問題が3問出題された。出題範囲について、時代は古代から現代まで幅広く出題されたが、経営学部では19世紀以降のいわゆる近現代史が22問、うち第二次世界大戦後史が7問とやや偏りが見られた。分野はすべての学部で文化史が出題され、地域はヨーロッパ・中国を中心に、インド・アメリカ(ラテンアメリカを含む)・イスラーム世界など多岐にわたった。マークシート方式といえば共通テストが想起されるが、グラフや史料などの情報を基に解答するといった論理的思考力が要求される共通テストとは異なり、知識のみで解答できる一般的な私立大学の問題である。難易度も教科書に記載されている基本的な知識で解答できるため標準レベルといえるが、試験時間60分に対して50問と多く、また各選択肢の文字数が共通テストに比べて多いため、時間配分に気を配る必要がある。

2024年度入試対策・学習アドバイス

近現代史の対策を丁寧に

成蹊大学に限らずほとんどの大学で頻出分野である近現代史の学習、特に各出来事における因果関係の把握は必須である。また、多くの受験生にとって対策が後手になりがちな第二次世界大戦後の歴史(いわゆる「戦後史」)の完成度も合否に直結するため、これらの学習に十分な時間をかけよう。戦後史の中核となる冷戦開始から終結までの流れを把握したうえで、各地域の動向や、国際連合・EUなど国際機関の設立など各テーマを幅広く学習し、これらの知識を1950年代、60年代といったように10年ごとにまとめて膨大な情報を整理するとよいだろう。

他学部も含めて過去問を活用する

成蹊大学は過去問を(さかのぼ)っても出題傾向に大きな変化が見られず、すべての学部で出題傾向がおおむね類似しているため、自分の志望する学部以外の過去問にも取り組み、成蹊大学の世界史に慣れておこう。一通り問題を解き終えたら、正解・不正解をチェックして学習を終えるのでなく、教科書や用語集などを駆使して各問題における解答の根拠を明らかにしよう。正解した問題についても自分の解答根拠が正しかったかを逐一確認すること。きちんと根拠を持って正解を導き出すクセをつけておくことで、正誤判定問題の正答率が飛躍的に上がるはずだ。

問題を解くスピードを意識する

問題分析の項目で示したとおり、試験時間に対する小問数の多さや各選択肢における文字数の多さ、また5択正誤判定問題の存在を考えると各問題を丁寧に吟味する時間的余裕はほとんどない。適切な時間配分を身につけるため、成蹊大学の過去問を解く際には時間を計ることをおすすめする。マークシートを塗りつぶす時間やマークミスをしていないかを確認する時間を考慮に入れると、50~55分くらいで全問解き終えるのが好ましい。過去問対策では、正確性とスピードの両方を意識して取り組もう。