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2023年度入試の問題分析

6学部共通問題、理工・総合政策・国際情報・国際経営・文学部はマークセンス方式で、法・経済・商学部は記述問題とマークセンス方式の併用型。設問は各学部で独自色があり、なかには重点的な対策が必要な設問形式もあるので志望学部の過去問を早めにチェックして学習計画に反映してもらいたい。特に記述式の問題はハイレベルな記述力を問うものが多いので、志望学部の記述問題の対策はなるべく早めにスタートしたい。どの学部も時間に対して問題量はやや多めなので、過去問を解く際にはきちんと時間制限を設けて本番のリズムを身につけること。特にどの程度記述問題に時間を割けるかを見極めることが大切なポイントだ。

2024年度入試対策・学習アドバイス

特に対策に重点を置いてもらいたい設問について、注意点と学習法を紹介する。

正誤指摘問題(6学部共通、法・国際経営・文学部)

下線部が引かれた4~5ヵ所のうちひとつの誤りを指摘するものと、複数の誤りを含むもの(国際経営学部)がある。どれも受験生の盲点をつく良問で、かなり訓練をしないと手間取るだろう。一般的な4択問題で文法・語法が仕上がったら、なるべく多くの問題を解くことを勧める。法学部と文学部の難度がやや高めである。

英文和訳問題(法・経済学部)

中央大学の和訳問題は、意味のわからないまま直訳をしても高得点は望めない。正確な構造把握はもちろん、基本単語の一つひとつまで文脈に即した訳出を心がけてもらいたい。法学部の和訳に関しては、類題は国立難関レベルの過去問になるだろう。

和文英訳問題(法学部)

正確な文法・語法の力はもちろん、ハイレベルな語彙(ごい)力を要求する問題。この場合の語彙(ごい)力とは、アクティブボキャブラリー(「書く」「話す」ための語彙(ごい)力)で、これは「英単語を見て日本語の意味を答える」という一般的な学習法では決して身につくものではない。対策として、単語帳の学習では「日本語から英語」を答える形式も取り入れること。また、基本動詞に関しては語法までしっかりと覚えること。語法の誤りは大きな減点要因である。

自由英作文(商学部A、B)

商学部で80語以上の自由英作文が出題されている。2022年度はA、Bともに賛否を問う問題であった。指示にあるとおり具体例を用いて説得力のある内容に仕上げたい。書く内容は必要以上に凝ったものではなく、わかりやすく常識的なものがよい。また、それほど長い語数ではないので語数稼ぎと取られかねない不要な繰り返しは避け、テーマに対して過不足なく必要な情報を盛り込むようにしよう。練習としては、まず50語程度の課題からスタートし、最終的には100語以上を10~15分で書けるところまで訓練してもらいたい。そして、何より重要なことは、自由英作文に限らず、記述問題の答案は必ず先生に添削してもらうこと。記述問題は指摘されたミスの修正を繰り返して上達していくのだ。

語彙(ごい)力を中心に真の英語力をつける

各学部が工夫を凝らして様々な出題で受験生の英語力を測ろうとしているため、付け焼刃ではとうてい太刀打ちできない。語彙(ごい)力の学習を中心に、文法・語法、精読・多読をバランスよく組み合わせて真の英語力をつけて本番に臨んでほしい。