法政大学大学からのお知らせ 入試対策情報
物理
2024年度入試の問題分析
2021年度と2022年度は大問5題構成であったが、I日程・II日程ともに2023年度からは2020年度以前の大問4題構成に戻った。まず、I日程について、力学1題、電磁気1題、熱1題、波動1題の出題構成である。解答形式は解答のみを記述する記述式である。難易度は標準であり、標準的な問題集を学習した受験生であれば一度は経験したことがある問題が多いであろう。試験時間は75分で変更はない。解ける設問から解いていくとよいであろう。次に、II日程では、力学1題、電磁気1題、熱1題、波動1題の出題構成である。出題形式は解答のみを記述する記述式である。難易度は標準であり、一部ではやや難の設問が設定されている。こちらもI日程と同様に試験時間は75分で変更はない。2023年度では電磁気の問題で電気影像法という受験生には見慣れない問題があったが誘導が丁寧にされていたので、誘導に従えば得点はできるようになっていた。最後に、情報科学部A方式について触れておく。2020年度までは当該学部では、個別に試験日程が設定されており、物理現象に数学的なアプローチをすることで解き進める問題が出題されていたが、他学部と同じ日程となり試験問題もA方式のI日程、II日程と同じ問題を解くことになり、統合されている。
2025年度入試対策・学習アドバイス
基礎力を身につけ応用問題を解こう
まずは、学校の教科書の内容をしっかりと理解することが大切である。法政大学の大問のはじめは基礎的な内容である。よって、教科書の例題と練習問題を学習した後に、章末問題にも取り組んでおこう。入試までに、学校の教科書の章末問題を解ける力を養っておこう。
苦手なテーマをなくしておこう
2018年度では、交流のインピーダンスの出題がされている。また、2019年度では凹面鏡が出題されている。入試としては、インピーダンスや凹面鏡の出題頻度は低く、受験生が勉強不足なテーマである。出題頻度の低いテーマであるからこそ、入試では得点の差がついてしまう。物理で高得点をめざす受験生は教科書で苦手なテーマをなくしておこう。
典型問題に素早く対応できるようにしておこう
法政大学で高得点を取るには、典型問題に素早く対応する力を養っておくことである。対策としては、標準的な問題集を1冊仕上げるとよい。典型的な問題は、解き慣れてくると、すぐに解法が思い浮かぶようになるものである。問題集で間違った問題を何度も繰り返し解くことで、典型問題に素早く対応する力は身につくはずである。
力学と電磁気は学習時間を多めに取ろう
法政大学は入試の5題中3題は力学と電磁気が占める。つまり、配点の半分以上は力学と電磁気である。この2分野は勉強時間を多く取っておこう。典型的な問題は素早く解く練習を積んでおき、思考力が問われる問題に対応するには、問題集などの問題の解答をすぐ見るのではなく、じっくりと考えて自ら答えが出せるまで試行するようにしておくとよい。
過去問に取り組もう
法政大学の問題は大変よく練られた良問である。過去問を演習することで基礎力から応用力まで全て身につくので、過去問対策に十分な時間を取っておくとよい。