<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

むさし

武蔵大学

武蔵大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

2023年度、個別学部併願型(2月7日実施)の現代文を分析する。「国語」の試験は大問2題。そのうち1題が現代文の必須問題で、もう1題は現代文か古文のどちらかを選択する。こうした出題形式は2022年度と同じである。問題文の分量は、必須問題、選択問題ともにおおむね4,500~5,000字前後。必須問題では歴史学に関する文章が出題され、選択問題では死を身近に感じつつ生きることについて書いた文章が出題された。出題される文章のテーマは多様だが、2023年度の必須問題にはやや硬質の評論文、選択問題には文学作品や映画に言及する文章が出題された。また、2題合計でおおむね10,000字程度の文章量となっている。文章の難易度は私立大学の標準レベルである。設問数は、必須問題が9問で選択問題は11問だった。例年、合計で20問程度となっている。全問マークシート方式で、漢字、語句の意味、空欄補充、傍線部の内容・理由説明など、一般的な設問が中心となっているが、特徴的な設問もある。設問で追加された文章と問題文の両方を踏まえて解答するというものだ。これに類似した設問は「大学入学共通テスト」にも出題されている。今後もこうした出題が続く可能性が高いので、慣れておく必要がある。設問の全般的な難易度については、私立大学の標準的なレベルである。ただし、問題文・設問ともに分量があるため、テンポよく読んだり解いたりする必要のある問題と言えるだろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

長文読解に慣れよう

例年出題される問題文のテーマは多様で、分量も比較的多い。日頃から様々なテーマの長文に慣れておこう。基本的には評論文の出題が多いのだが、文学者のエッセイが出題されることもある。入試現代文でよく取り上げられるテーマや、抽象的な概念についても、できるだけ深く理解しておきたい。そのためには、大学入試用に編集された現代文の重要語集を利用して、語彙(ごい)力を充実させておくことが大切だ。

標準レベルの問題集を利用しよう

特徴的な形式の設問も出題されるが、基本的には「共通テスト」と同様である。したがって、武蔵大学対策を兼ねて、「共通テスト」用の問題集も利用すればよい。結局のところ、本文を正確に読めるようにしておけば設問形式に惑わされることもないはずだ。市販の基礎~標準レベルの問題集を利用し、基本的な文章読解力と、文脈を踏まえて解答する正攻法の解き方を、しっかり身につけておくことが最も効果的な対策だ。問題集を選ぶ際のポイントは、解説がどれくらい丁寧で、わかりやすく書いてあるかだ。全体のページ数の3分の1以上は解説に費やしたものを選ぶようにしよう。そして、問題に取り組む際には、本番での時間配分に合わせて解くことが有効だ。さらに、時間内に解く練習をした後には、今度は時間を十分に使って同じ問題を解き直し、筆者が何を伝えようとしているのか、各設問で出題者は何を要求しているのかを、改めて検討し、自分の出した解答に間違いがないかどうかを見直そう。その後に答え合わせをし、解説を熟読するとよい。また、長文読解の練習材料として、自分の興味のあるテーマについて書かれた新書を手に入れ、5~6頁ずつ一気に読み、要点を頭のなかで簡潔にまとめる練習をしてみるのも良いだろう。

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