私立

武蔵大学

ゼミ研究室紹介

※掲載している内容は、2020年6月時点の情報です。現在は内容が変更されている場合があります。

人文学部 英語英米文化学科
モリソンゼミ(比較文化/比較文学)

ヨーロッパの昔話と日本の昔話を比較し
相違点を探りながら文化について考える

学部の学び

異文化と言語を学び、複眼的な視野と世界に羽ばたく力を養う

武蔵大学の人文学部は、英米、ヨーロッパ、東アジアを網羅する3学科の構成だ。多様な文化や価値観を認め、自分の考えや自国の文化を外国語を用いて発信し、異文化と対話する能力を持つ人材を育成する。

なかでも「グローバル・スタディーズコース(GSC)」は、2回の留学で高度な語学力を身につける特訓コース。世界の文化・課題を学び、地球規模の視点を養う。

英語英米文化学科には「言語・言語教育」「文学・芸術」「歴史・社会・文化」「GSC[英語プログラム]」の4コースを設置。高度な英語力の習得に力を入れ、少人数学習を導入。英米をはじめ、英語圏の文化や歴史を幅広く学ぶことで、グローバル社会におけるコミュニケーションの質を高める。

ヨーロッパ文化学科には「言語と文学」「芸術と生活」「歴史と思想」「環境と社会」「GSC[ドイツ語プログラム、フランス語プログラム、英語プログラム]」の5つのコースを設置。フランスやドイツを中心に広くヨーロッパ世界の文化と現象を近年の動向も視野に入れながら学ぶ。言語と文学、芸術と生活、歴史と思想、環境と社会といった研究領域が設定されており、ドイツ語またはフランス語を第一外国語として語学力の向上を図る。

日本・東アジア文化学科には「日本文化」「東アジア文化」「比較・交流文化」「GSC[中国語プログラム、韓国・朝鮮語プログラム、英語プログラム]」の4コース。【ことば・文学・思想】【芸術・身体・環境】【歴史・民俗・宗教】の3分野に、方法論と地域研究を組み合わせた授業を展開。日本文化と東アジア諸国の文化を多角的に学ぶ。

ゼミの学び

フランクなディスカッションで多様な視点や考えに向き合う

ヨーロッパの昔話と日本の昔話を比較検討するのが、リンジー・モリソン先生のゼミ。「世界中どこでも口承文芸は共通点が多いとはいえ、違いもあります。例えばヨーロッパの昔話はハッピーエンドが多いのに対して、日本の昔話はちょっと悲しい感じとか、『ん?』という感じで終わるものが多いんですよね。それが何を意味しているのか、なぜそうなっているのか――などを皆で考えながらゼミを進めています」

2019年度は、前期に様々なヨーロッパの昔話を、後期に日本の昔話を心理学の視点から扱うテキストを読み解きながら、日本文化や日本人の心情などについて考える。

ゼミの進め方は、学生が順にテキストを読んで発表し、それについて皆でディスカッションするという「わりと日本的な」スタイルという。前期で扱うのはグリムやペロー、アンデルセンの童話などだが、学生たちは当時の歴史や文化、社会などについても調べ、参考文献も活用しながら丹念に読解していく。そして、学びを深めるのはディスカッション。先生は学生を名前(first name)で呼ぶなど、学生が気兼ねなく自由に発言できるようフレンドリーな雰囲気作りに努めているそう。「ヨーロッパの昔話は不滅の世界を描いていて、お城や町、剣など、固いものがよく出てくる。一方、日本の昔話は村とか田んぼとか、ちょっと泥臭いけど、それは当時の社会の違いかもしれないね――なんて、学生同士のディスカッションではいろいろな話が出てきます」

このようなゼミを通して「批判的思考を身につけてほしい」と先生。「例えば『いばら姫』は、好奇心から紡錘(つむ)に触れた王女は眠りに落ちるのに、同じ好奇心からお城に行った王子は、お姫様を見つけます。そこには“女性は好奇心を持ってはいけない”という隠されたメッセージがあるんじゃないか、というジェンダー的な視点から読むこともできます。いろいろな物事をそのまま受け取るのではなく、批判的に考えてほしい。ただ楽しむだけでなく、ちょっと考えてね、ということですね」と言って先生は優しい笑顔を見せた。

指導教員 リンジー・モリソン 専任講師

米国出身。国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科博士後期課程修了。博士(学術)。2017年より現職。専門は日本文化論、日本文学。現在は、文学作品における日本人の「ふるさと」意識の歴史的変遷について研究。

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