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武蔵大学

入試対策情報

英語

2022年度入試の問題分析

例年どおり、大問5題が出題された。解答形式はすべてマークシート方式で、全体的に基礎~標準レベルの英語力を試す良問である。制限時間は60分。文法系設問(語句補充・語句整序・会話問題)に加え、長文読解問題が出題されている。第1問は語句補充問題。一部語彙(ごい)の知識を問う問題があるが、高校範囲の文法・語法表現を知っていれば十分得点できる。第2問は語句整序問題。与えられた日本語に合うように英語を並べ替える形式である。第3問は問1が会話問題である。短めの会話を読み、適切な選択肢を選ぶ。会話の内容を正しく押さえ、会話表現も確認したい。問2はメール文を読解し、内容一致問題に解答する。正しく内容を理解したい。第4問、第5問の読解問題は約500~550語の長文を題材とした読解問題である。設問としては、空所補充、下線部説明、内容一致問題など多岐にわたる。段落単位の内容理解を正しく行うこと、文法・語彙(ごい)の知識を正しく運用することが求められている。

2023年度入試対策・学習アドバイス

過去問対策をしっかり行おう

大問数が5題と多く、出題形式も多岐にわたる。まずは過去問で形式に慣れることが重要だ。また、問題分析のとおり、文法問題・長文読解では語彙(ごい)の意味を問う出題が多い。普段から辞書を引いて、知らない単語や表現をひとつずつ覚えていくことが重要である。時間配分については大問単位で解答時間を決めたうえで、その時間内で解答できるように、過去問演習を通じて演習を行いたい。

語句補充問題、語句整序問題は文法・語彙(ごい)の補強を行う

語句補充問題は、高校で習う標準的な文法表現やイディオムを問うものが多い。また、語句整序問題は、イディオム・構文の出題が多く見られる。教科書で学習したり、過去問で出題されたりしたものを中心に、基本的な表現を習得したい。また、第1問、第2問を手早く解答することで、後半の長文読解問題に時間を割くことが可能だ。時間配分についても過去問演習を通じて確認をしておくことをおすすめする。

会話文問題は「内容理解」と「会話表現」を重視

会話文問題は、前後の文脈を踏まえて空所に適切な会話文を入れる形式である。その際、①会話が行われている場面の把握、②空所の内容理解、③会話表現の確認、が重要である。③については、過去問や、旧センター試験の会話問題などを参考にするとよい。

長文読解は「段落単位の内容理解」を正確に行う

武蔵大学の長文読解問題は、①メール文読解問題、②長文総合問題、の2種類がある。共通しているのは、全体の内容を正しく把握できているかを問われている点である。メール文については、誰が誰に宛てたメールか、用件が何かを正しく理解したい。長文総合問題は、段落全体の内容について内容一致問題が出題されるので、段落ごとに「この段落がどのような内容を述べているか」をチェックする必要がある。また、下線部説明問題は下線部の内容に合致する選択肢を選ぶ形式であり、実質和訳問題と変わらない。よって英文和訳の練習を普段からしっかり行っていきたい。また、ここでも語句補充問題が出題される。前後の文脈から解答を決めるものに加え、語彙(ごい)知識を問うものも多い。単語・熟語のインプットは正しく行い、使いこなせるようにしたい。