東京工芸大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
大問4題(長文読解、会話文、Eメール、文法・語法)の構成で、解答はすべてマークシート方式である。文整序や発音・アクセントが姿を消し、小問数40から34となったが、出題の分量は標準的な分量といえる。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる問題がほとんどである。大問Ⅰは700語程度の英文で、空所補充、内容説明、指示内容選択、内容不一致などが12問出題されている。大問Ⅱは16行の会話文での空所補充が6問で、選択肢はそれぞれの空所に対して4つあり、適切な文を選ぶ形式になっている。大問ⅢはEメールの文が与えられ、その内容に関する設問が4問出されていた。文面だけでなく、日付に関する情報を読み取ったり、文を適切な空所に入れたりする形式も出題されている。大問Ⅳは文法・語法(空所補充12問)で、動詞や形容詞、前置詞関連のものなど基本的な文法事項が問われている。全体にバランスのとれた構成で、基本事項の確認問題が多く、ケアレスミスのないようにしたい。
2026年度入試対策・学習アドバイス
読解問題では独自の設問形式に慣れておくことが大切である
読解問題では、英文の分量や語彙は標準的なものであるので、基本的な語彙の習熟に努めると同時に、過去問を通して独自の設問形式に慣れておくことが大切である。空所補充や内容説明が中心となるので、まずは英文全体を一読して全体の流れを大まかに理解したうえで、細部の表現を吟味していくという解き方が望ましい。これまで読んできた教科書や問題集の英文を利用して、文法事項などを確認しながら、正確な内容把握に努めてもらいたい。内容説明や内容一致・不一致は文章全体の内容に関するもので、筆者の主張や論旨展開が的確に把握できているかどうかが問われており、この種の設問形式に習熟しておく必要がある。
会話文問題では文脈理解がポイント
会話文問題では、特別に難しい会話表現が出題されているわけではないが、会話のトピックは時事問題を扱っており、英文を読み解く力が求められている。応答表現などの基本的な会話表現には習熟しておくことに加え、論理的な話の展開を正確に捉える必要がある。与えられた場面設定を正しく理解することが前提となるのはいうまでもないが、選択肢の英文や語句そのものの意味の確認も正解への重要なプロセスとなる。長めの会話文で話の展開が問われており、こうした文脈把握型の設問に慣れておく必要がある。まずは会話全体の流れを大まかにつかんだうえで、細部を検討していくという解き方が効率的だろう。過去問や問題集などを利用して十分な対策が必要である。
実用的な英語力の処理が試されている
2025年度に出題されたEメールに関する問題は、受験生にはなじみがあまりなかったかもしれない。内容は決して難しいわけではないが、この形式に慣れていないと、どこに注目すればよいかがわからず、時間を多く失いかねない。教科書や問題集でもこのように実生活に即した英文は取り上げられていることが多いので、入試でも問われるという意識を持って積極的に読解や演習に取り組んでほしい。
文法や表現力が多角的に試されている
文法・語法問題は、様々な項目からバランスよく出題されているので、これまでの授業やテキストの総復習を通じて、基本構文や文法・語法に関する基本事項を確実に身につけておくことが不可欠である。受験生にとっては比較的取り組みやすい問題のはずなので、取りこぼしのないように確実に点を確保しておきたい。
