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2024年度入試の問題分析

問題セットは[I]手紙、[II]短文会話問題、[III]長文会話問題、[IV]整序問題、[V]ガイドブック、[VI]~[VIII]長文読解問題という様々な形式の出題となっている。2022年度に姿を消した基本的な文法事項を問う問題は、2023年度に続き2024年度も出題されなかった。2023年度に長文読解問題が増加した傾向は2024年度も続いた。試験時間はすべて60分で、解答形式はすべてマークシート方式となっている。難度は決して高くないものの、問題数や後半の長文セットを考えると分量は多いといえる。長文問題の設問は、語彙(ごい)力を問う問題や空所補充問題、内容一致なども見られ、難易度・分量ともに長文問題の負担が大きい傾向は変わらなかった。

2025年度入試対策・学習アドバイス

長文読解問題を攻略しよう

[V]から[VIII]までは長文読解問題が続く出題となっている。設問に関しては、下線部の内容を問う問題があり、表現面な意味だけでなく文脈を捉える力が求められている。文章を読んでただ訳すだけではなく、能動的に読解する習慣をつけるようにしよう。下線部に関する問いについては、その内容が直後に書かれているものが多いので、落ち着いて読み進めて判断をすればよい。また、出題の特徴のひとつに、「適切でないもの」や「あてはまらないもの」などを選ぶ形式が挙げられる。このような形式の場合、言及されているものをすべてチェックしていくことが必要となるため、より時間がかかる。設問の指示をよく読まずに、本文と一致するものを拙速に選んで解答してしまうこともよく起きるミスであるため、特に注意するようにしたい。長文のトピックは、[V]ガイドブック、[VI]日本の弁当詰め、[VII]サイエンスフィクション、[VIII]話の伝達と統計、など多岐にわたっている。内容や設問は決して難しいわけではないが、分量が多いため速く正確に読む力が求められる。日頃から英文を読む習慣を身につけ、様々なトピックの英文に親しんでおくようにしよう。長文の読解は時間もかかり、単語を調べていくのも大変だが、決して対策を後回しにせず、得点源にできるようにしっかりと練習を積み重ねるようにしておこう。

基礎的な文法事項を押さえる

[IV]の整序の問題では、全部で10問の出題となっており、選択肢の数は4つであるため、並べ替えるのは決して難しくはない。問われているのも基本的な文法事項が中心であるため、文法問題集を一通り学習しておけば確実な得点源となるだろう。

会話問題の対策も忘れずに

会話問題では、[II]のように短めの対話の形式と、[III]のように長めの対話の形式が出題されている。まず、会話表現になじむことでやり取りの理解を深める必要がある。ただし、会話特有の表現ばかりが問われるわけではなく、空所前後のやりとりから、正解を選ぶタイプの設問も多い。つまり、会話問題でも問われているのは論理的な思考力だということであり、この点に対する意識を持つようにしたい。表面的なセリフの意味を押さえるだけでは解答が難しいものも見られるため、長文と同じように論理的に会話のやりとりが成立する「読解力」をつけておくようにしよう。

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