<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

とうかい

東海大学

東海大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

2月7日実施の一般選抜試験の場合、国語は現代文2題に古文・漢文1題の計3題で、試験時間は70分。現代文は一で政治における合理的思考と感情の関係を論じた評論、二で北杜夫の自伝的小説の一節が出題された。本文の分量は1題あたり5,000字前後に及び、入試問題としては長めといえる。特に一の評論は本格的な文章であるため、時間の余裕はあまりないと考えておきたい。解答はすべてマークシート方式で、マーク数は大問1題につき10。設問は傍線部の内容説明や理由説明が半数を占め、ほかに空欄補充問題や本文の趣旨を問う問題も複数ある。加えて漢字、語句の意味、文学史の問題も1問ずつ出題されている。内容説明問題は、基本的には傍線部近辺の文脈を的確に捉えられれば正解できるが、設問数が多いこともあり、確実に正解を重ねるには相応の手間がかかる。全体的な難易度は標準レベル。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢字の学習はおろそかにしないこと

漢字の問題は1問だけとはいえ、マークシート方式であるうえに、知っていれば必ず正解できるので、しっかり対策を行い、確実に得点しておきたい。具体的には、重要漢字を集めた参考書を1冊決めて、徹底的に取り組もう。1周目は知らない言葉にチェックを入れることを目的に1冊を読み通そう。次に2周目には知らない言葉を覚えることを念頭に少しずつ進めていく。それでもすべては覚えきれないので、さらに3周目、4周目…と繰り返していけば、漢字の知識を確実に増強することができる。

語句の知識を少しずつ蓄えていこう

直接的に言葉の意味を問う問題こそ1問だけだが、空欄補充問題の選択肢に並ぶ語句は入試現代文では頻出のものが多いし、本文の読解や読解問題の選択肢の吟味に語彙(ごい)力が求められることは言うまでもない。そこで、現代文の重要語句を集めた参考書を1冊決めて、上記の漢字対策と同様の要領で繰り返し学び、知識を定着させていくとよい。

細部への注意力と論旨の把握が鍵

以上のように、漢字や語句の対策も重要だが、それにも増して、最も多くの設問を占める、本文の内容理解を求める問題への対策が最も重要となる。大多数の設問は、傍線部や空欄の前後の内容を丹念に捉えることが正解につながるので、選択肢だけを見た印象で答えるようなことはせず、本文の記述を確認したうえで解答するようにしてほしい。とはいえ、設問は総じて素直なので、読解問題の訓練としては、私立大学受験用の基礎~標準レベルの問題集で練習するほか、自分の受験日以外のものも含めた過去問に積極的に取り組むとよい。練習を重ねるなかで、少しずつコツがつかめてくるはずだ。

まずは、文章や話題に慣れていこう

東海大学の入試問題の本文は、特別難解な話題を扱ったものだというわけではない。とはいえ、まとまった長さの文章を読み通した経験が乏しいと、途方に暮れてしまうこともあるだろう。その場合、例えば新聞のような一般向けの文章を積極的に読むなどして、まずは文章を読むこと自体に慣れていこう。その際、一字一句を覚え込んでいこうとするよりは、文章全体を通して述べられている内容を大づかみに理解できればよいというくらいの姿勢で臨もう。それを続けていくことで、文章の理解が徐々にスムーズになり、話題にも親しめるようになってくるだろう。問題演習にもよい効果が期待できる。

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