東海大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
2月実施の一般選抜試験について分析する。例年同様、大問6題が出題、解答形式はすべてマークシート方式である。長文読解問題に加えて、適語補充問題、下線部意味類推問題、会話問題、文整序問題、図表・グラフ問題が出題され、多様な力を試す出題となっている。全体的に、標準~やや難レベルの英語力を試す良問である。一方、制限時間に対して読む量が多く、語彙も難度の高いものも見られるため、時間配分を意識した訓練を行いたい。設問別に確認しよう。大問1の読解問題は700語前後の長文を題材とした、「内容一致問題」を主に出題。また、大問4の会話文はかなり長めの会話文を題材とした「内容一致問題」「下線部意味類推問題」がメインである。なかでも特徴的なのは、大問5の文整序問題と大問6の図表・グラフ問題である。文整序問題は、4つの英文を論理的に正しい順番に並べる問題であり、英文の論理関係を表す言葉に注目しながら文章の流れをつかむ力を試されている。また、図表・グラフ問題は、2024年度は大学生の間で人気のある架空のメッセージングアプリについての調査結果に関する表を読み取り、それを説明する英文の空所を補充する問題であった。
2025年度入試対策・学習アドバイス
過去問対策をしっかり行おう
時間に対し大問数が6題と多く、また出題形式が多様なため、まずは過去問で形式に慣れることが重要である。また、問題分析のとおり、制限時間に対して長文読解や会話文の読む量が多く、スピードが要求されるため、時間配分には十分に配慮をするとともに、形式慣れしておくことは試験本番において大きな利点になる。
長文読解は「段落単位の内容理解」と「単語力の増強」が鍵
長文読解問題は、原則段落ごとに内容一致問題が出題される形式である。1文ずつのしっかりとした精読はもとより、段落単位で英文の内容を確認しつつ、「段落全体はどのような内容を述べているか」をチェックすることが重要だ。また、単語や熟語については、標準~やや難のレベルのものが出題され、一定量の単語や熟語を覚えていないとスムーズに英文を理解することはできない。東海大学を受験するにあたってはしっかりと単語力、熟語力を鍛えていくことも重要である。
会話文問題は「会話表現」と「内容理解」を重視
会話文は会話の流れを問う出題形式である。長文読解同様に内容を確認しながら設問に対処したい。また、基本的な会話表現に関しては意味がしっかり言えるよう、確認していく必要がある。会話表現は、共通テストレベルで出題されるものを中心に暗記できていれば問題ない。会話表現を一通りチェックし、使いこなせるようにしていこう。
文整序と図表問題は対策が必要
文整序と図表問題は、例年出題されている東海大学独自の出題形式である。文整序は、接続詞や代名詞など、文の論理展開を追ううえでポイントになる語を確認しながら読む訓練をしていくことが求められる。これらの語に注目すると、選択肢の文の順序を決めることができるものもあり、設問全体が比較的解きやすくなる。図表・グラフ問題は、比較表現や数字表現の習得が必須である。また、図表から読み取った情報を英文に変換できる能力も問われている。繰り返し、同形式の演習を積んでいくことで確実に得点できるので、過去問で練習を行いたい。