東海大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
2月10日日程の問題を分析する。解答形式は主にマークシート方式。大問7は記述形式。2025年度は、例年より大問数が1題増え7題となった。制限時間に対して読む量がさらに多くなり、また、語彙も難度の高いものが見られるため、時間配分を意識した訓練をしっかりと行うことが重要である。一方、問題については、長文読解問題を筆頭に、適語補充、下線部意味類推、会話問題、文整序問題、図表・グラフ問題など、多様な力を試す出題となっており、全体的に、標準~やや難レベルの英語力を試す良問である。設問別に確認しよう。大問1の読解問題は「内容一致問題」を主に出題。また、大問4の会話問題はかなり長めの会話文を題材とした「内容一致問題」「下線部意味類推問題」を出題している。特徴的なのは、大問5(文整序問題)、大問6(図表・グラフ問題)、大問7(図表完成問題)である。大問5文整序問題は、4つの英文を論理的に正しい順番に並べる問題。論理関係を表す言葉に注目しながら文章の流れをつかむことが重要だ。大問6図表・グラフ問題は、円グラフの内容を読み取り、それを説明する英文の空所を補充する問題。一方、2025年度から新たに出題された大問7図表完成問題は、英文を読み、英文の内容を端的にまとめた表の空欄を埋めていく問題である。本文内容を正しく把握しなければ表の空欄を埋めることができないため、内容理解を適切に行うことが重要である。
2026年度入試対策・学習アドバイス
過去問対策をしっかり行おう
制限時間に対し大問数が7題と多いこと、また出題形式が多様であることを踏まえ、まずは過去問で東海大学の問題の形式に慣れることが重要である。また、問題分析のとおり、英文を読む量が多く、読むスピードも要求されるため、時間配分には注意しつつ、形式慣れしておくことが大事だ。
長文読解は「段落単位の内容理解」と「単語力の増強」が鍵
長文読解問題は、段落単位の内容理解を問う問題が多い。段落単位で英文の内容を確認しつつ、「段落全体はどのような内容を述べているか」をチェックしよう。単語や熟語については、標準~やや難のレベルが出題され、一定量の単語や熟語を覚えていることは合格のために必須である。東海大学を受験するうえで、しっかりとした単語・熟語の力を鍛えていこう。
会話文問題は「会話表現」と「内容理解」を重視
会話文問題は会話の流れを問う出題形式である。長文読解同様に内容を確認しながら設問に対処したい。基本的な会話表現は意味を正しく把握したうえで暗記する。知識の暗記量を増やすことが大事である。会話表現は、過去問を中心に知らないものはチェックを入れていこう。
特殊形式問題は対策を徹底しよう
文整序問題・図表問題・図表完成問題は、過去問で徹底した演習を行おう。文整序は、接続詞や代名詞など、論理展開を追ううえで重要な表現を確認しながら読むようにしよう。選択肢の順番を決定する際に非常に有用である。図表問題は、比較表現や数字表現の習得が必須。また、図表から読み取った情報を英文に変換できる能力も問われている。図表完成問題は、英文内容を端的にまとめていく力が必要であり、記述式であるためスペリングミスにも注意したい。
