私立

かんさいいか

関西医科大学

関西医科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

生物(医学部)

2025年度入試の問題分析

大問4題から構成されており、試験時間は理科2科目で120分、解答様式は、空欄補充・選択・記述・論述・計算・描図であった。出題分野は生物基礎・生物の全分野であるが、生物からの出題が多い。例年同様、第1問は複数の分野の内容を含む小問集合が出題された。大問1題につき小問は5~8問程度であり、小問のなかに複数の問題や長い文章、実験、遺伝計算などが含まれる場合がある。論述問題は全体で数問程度なので論述問題の負荷はそれほど多くはないものの、1科目あたり60分程度かけるとすると、時間がやや厳しいと感じる受験生もいるだろう。

問題内容については、教科書準拠の問題集で扱われるような知識に加え、かなり詳しい知識が要求されるものも多く、正しい選択肢をすべて選ぶ形式の問題も複数問出題されており、正確な知識が要求される。また、年度によっては、ほとんどの受験生にとって初見の実験データに関する考察問題が出題される場合があるが、2025年度は該当しなかった。

2026年度入試対策・学習アドバイス

正確な知識を持とう

教科書に載っている細かい知識をベースにした選択肢の問題が多数出題される。高校の学習で用いている問題集の問題を何度も解くなどして、細かい知識を定着させよう。特に、遺伝子の分野や人体に関連する分野の知識は、意識して学習を繰り返しておこう。なお、問題集で選択肢を選ぶ問題を解く際には、正誤が判断できた選択肢に〇(正しい場合)・×(誤りの場合)などの記号をつけ、誤りの選択肢については誤りと判断した根拠の箇所に線を引きながら解くなどして、細かい知識を積極的に拾っていく努力を行おう。なお、論述問題は、2020~2022年度は出題されず、2023年度は40字の字数制限の問題が1問、2024年度は15字、18字の字数制限の問題が計2問、2025年度は30字、32字、50字の字数制限の問題が計3問の出題であった。したがって、論述問題の演習に多くの時間を割くよりは、細かい知識問題を何回も解いて知識を定着させることを中心に学習するとよいだろう。

典型的な問題の解法を身につけよう

関西医科大学の入試問題では、年度によっては受験生が初めて見るような問題も出題されるが、一般的な問題集に載っているような典型的な問題をベースにした問題も、数多く出題される。初見の問題に時間を使うためにも、日常の学習において、典型的な問題を素早く解く練習を積んでおこう。

過去問の演習を行おう

関西医科大学の入試問題の第1問は、小問集合(様々な分野の知識問題)が出題される。苦手な分野の問題や、知識があやふやな問題に時間をかけ過ぎると時間が足りなくなるので、わからなかったら飛ばす、などの対策を取る必要がある。また、第2問以降も、解くのに時間がかかるものが複数見られるので、時間配分の工夫が必要である。ある程度知識が完成してきたら、過去問を利用し、60分の時間制限を設け、どのような解き方をすれば高得点が得られるのか、何度も試してみよう。例えば、大問1題に使う時間を決めて解く、わからない問題は思い切って飛ばす、など、様々な戦略を試してみよう。なお、関西医科大学は、ホームページ上で2021~2025年度の過去問を公開している。早めに入手し、全体像をつかんでおこう。

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