桜美林大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
2024年度より試験時間60分に対して大問4題の構成となったが、2025年度の第4問は長文2問構成となっており、分量的な負担は増加したと思われる。出題内容は、文法・語法(空所補充)、語句整序(日本語文あり)、会話文(英問英答形式の内容一致と空所補充)、長文問題と多岐にわたっており、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる問題がほとんどであるといえるが、会話文の数と分量がかなり多く、読解系の問題の比重が大きいことから、かなりのスピードが要求される。設問数の多い語句整序や会話文については過去問をきちんとやりこなすだけで相当な演習量になるだろう。第4問長文読解では、問1は英問英答形式で語句の意味や内容の理解が問われており、問2は英文が与えられ、それに対する5人の発話がそれぞれ「事実」「本文の趣旨に対する賛成意見」「本文の趣旨に対する反対意見」「いずれでもない」のいずれかを判断させる形式であった。
2026年度入試対策・学習アドバイス
過去問対策は万全に
設問数が多く出題内容も幅広いので、過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておきたい。また、独自の多彩な出題形式に習熟しておくことも大切なので、過去問を最大限に活用して初見の形式でも柔軟に対応できるよう万全の対策で本番に臨みたい。
文法・語法と会話文は定番である
文法・語法問題では、中核となる基本事項が網羅的に出題されているので、これまでの授業の総復習を通じて、基本構文、文法・語法、語彙などを確実に身につけておく必要がある。文法問題で問われる文法事項は基本的なものが中心となっているので、問題集を通して基本事項を確実に身につけておきたい。会話文問題では、特別に難しい会話表現が出題されているわけではないが、10問と問題数が多く、空所補充と英問英答形式という2種類の形式で出題されるのが特徴である。英問英答の内容一致では、会話の趣旨を捉えることを重視して、できる限り素早く解答できるように練習をしておこう。
表現力が多角的に試されている
語句整序問題では、語彙や文法・語法だけでなく、正確な構文把握力が要求される。選択肢の数は5つと標準的なものであるが、長めの英文で出題されることもあるので、文全体の構造や構文に留意する必要がある。難度が高めの表現や熟語が問われる設問もあり、表現力・語彙力が多角的に試されているので、十分な対策が必要である。
読解問題では文脈理解がポイント
読解問題への対策としては、これまで読んできた教科書や問題集の英文を利用して、語彙や文法事項などを確認しながら、正確な文脈理解に努める必要がある。英文1問の設問はすべて英問英答であるが、下線部の意味や内容一致問題は決して難しくはなく、英文が理解できていれば確実に正解できる問題である。英文を読み、文脈のなかで単語や熟語を覚えていくことを習慣にするとよいだろう。内容一致問題では、該当箇所を素早く見つけ出し、選択肢と本文とを照らし合わせながら読み進めていくといった速読力を身につけておくと、設問を効率よく処理できるようになるだろう。
