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桜美林大学

桜美林大学大学からのお知らせ 入試対策情報

日本史

2024年度入試の問題分析

出題形式と難易度は例年と変化はなかったが、2024年度は大問5題と1題増加し、小問は40問で10問減少した。内容としては用語選択・用語組み合わせ、正誤判定、年代配列問題からなり、解答形式は全問マークシート方式であり、出題範囲も原始~現代までの全範囲に及んでいることでは例年と変化はなかった。2023年度までは原始・古代、中世、近世、近現代がそれぞれ大問1題で構成されていたが、2024年度から第1問に原始~現代のテーマ史が配置され、第2~5問がそれぞれ古代、中世、近世、近現代からの出題となった。出題分野でも政治・外交・経済社会・文化の全分野におよび、地図やグラフ、図版を用いた出題が見られたのは例年と変化はないが、史料問題は出題されなかった。出題内容には難度の高い出題は見られず、難易度・形式とも、旧センター試験とよく似ている。

2025年度入試対策・学習アドバイス

苦手分野の克服を

出題される時代や分野は、政治史が最も多いとはいえ、さほど各分野に出題の偏りはないため、全時代・全範囲をまんべんなく学習しておくことが必要である。特に近現代史や文化史は、学習が遅れがちになる傾向があるが、学習においては計画をきちんと立て、すべての時代や分野まで学習が行き渡るように心がけてほしい。特に桜美林大学では例年、文化史からの出題が2割前後を占めており、文化史の対策がキーポイントとなろう。

基本用語を確認

桜美林大学では、全体的に難度の高い問題は見られず、出題の約6割を占める語句選択問題は教科書レベルの基本事項からの出題であるから、基本事項をいかに正確に理解・習得しておくかがポイントとなる。また例年出題の約1割を占める年代配列問題の対策も必須である。もっとも出題される年代配列問題は、教科書レベルの基本事項の年代順を問うものばかりであるが、この年代配列問題を苦手としている受験生が多く見受けられる。年代配列問題は年号で解くのではなく、大まかな時代の流れや歴史事実の因果関係を用いて解答するものである。このため、普段の学習では大まかに時代の流れをつかみ、「なぜ」「どうして」「その結果どうなるのか」という疑問を意識した学習を心がけてほしい。

正誤判定問題の対策

出題数の約3割を占める正誤判定問題も大きく差のつくポイントとなっている。出題形式は4つの選択肢のなかから正解をひとつ選ぶ形式を中心に、2つの短文のそれぞれの正誤の組み合わせを選択させるものであり、旧センター試験の形式と同様である。また誤文のほとんどは用語か時代が誤っているパターンであり、難度は高くないため、基本用語の意味やその歴史的背景を理解しておけば十分対応可能である。桜美林大学の過去問に加えて、旧センター試験の過去問などを利用した問題演習を通じて、正誤判定問題に慣れておくことが大切である。

資料集を併用した学習を

2024年度も例年と同様に史料や地図・グラフ・写真などの図版を素材とする出題がなされており、日頃から教科書や補助教材の図説などに掲載されている史料や写真・地図などを確認しながら、歴史事実を理解する学習を心がけてほしい。

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