上智大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
2021年度から入学試験の制度が変わり、試験時間も90分から75分(外国語学部は60分)に変更されたが、時間内に処理するには相当なスピードが要求されることに変わりはない(解答は一部を除き、マーク式)。出題内容は、読解総合を中心に、文法・語法、会話文、中文空所補充とバラエティに富み、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている(文学部英文学科では60語以内のライティング問題が出題されている)。長文読解問題は英文量が多く、語彙レベルも高いので、これらを読みこなすには、単なる知識だけではなく、論理的な思考力と論旨を正確に読み取る力を養うことが必要となる。空所補充や同意表現選択をはじめ、指示内容選択や内容説明や内容一致なども出題されるので、日頃から、文と文のつながりや段落間の論旨展開などを意識しながら読み進めるように訓練しておくことが大切である。文法・語法では正誤判定が頻出で、経済学部経営学科では、与えられた文字列を正しいつづりに並べ替えて単語を完成させる語彙問題が出題されている。
2025年度入試対策・学習アドバイス
過去問対策は万全に
設問数が多く、出題内容も多岐にわたるので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておくとともに、上智大学特有の多様な出題形式にも習熟しておくことが大切である。大問ごとに出題形式が(例えば読解問題であれば、空所補充、意味内容選択、内容一致などに)統一されているので、それぞれの設問形式に合った効率的な解法を身につけておく必要がある。
的確で緻密な読解力を養成する
受験レベルを超えた語彙が半ば意識的に試されており、英文も、日本のみならず、英米や各国の事情や時事問題を扱ったものが多く出題されるので、高度な語彙力に裏づけされた的確で緻密な読解力を養成することが不可欠である。日頃から、インターネットなどで英文の新聞や雑誌などの記事を積極的に数多く読みこなすようにして、大局的に長文を読み通す速読力を身につけておくことが大切である。学部により出題形式に多少の違いはあるものの、文章全体の展開を理解したうえで、設問を解く手がかりとなる箇所を的確に見つけられるかが共通するポイントとなることから、英文を読む際には、ただ漫然と読むのではなく、それぞれの設問の根拠となる箇所を迅速かつ的確に把握することを意識する必要がある。
柔軟な言語運用能力の習得
語彙や文法・語法に関する設問は標準的なレベルのものであるが、正誤判定問題を通して、文法・語法に関する基本事項の徹底を図ることが必要である。使用している英文が長く、難解なものが多いのが特徴といえるが、問われている知識は基本的なものである場合が多いので、見た目の難しさに惑わされないようにしたい。会話文による問題では、英語の運用能力が多角的に試されるので、過去問を利用して十分な対策が必要である。文学部英文学科の大問2のライティング問題は、大問1の文章に関連したテーマ(2024年度は「今の自分のライフスタイルがサステナブルなものであるか」)について意見を述べることが求められている。「技能統合」問題の一種で難度は高いといえるので、日頃から様々なトピックについて自分の考えを60語程度の英文で簡潔にまとめる練習は不可欠である。