<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

きょうとさんぎょう

京都産業大学

京都産業大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

掲載している内容は、2022年6月時点のものです(取材は2021年6月)

法学部
高畠淳子ゼミ(労働法・社会保障法)

高畠ゼミの1枚!

車いすでスロープを上るのは大変でしょうね。

車いすに乗りなれていないことがわかるかもしれませんね。障害のないゼミ生が車いすに乗って学内を移動し、調査をしているところなんです。

どういった調査なんですか?

大学のアクセスフリーマップを作成するための基礎調査です。私のゼミでは「現場」を知ることを大切にしているんですよ。

生活に関わる法律がどう使われているか
「現場」を知ったうえで問題の解決策を提示する

学部の特徴

法律は暗記するものではなく
どう使えば問題解決できるかを学ぶもの

2021年6月のゼミの様子。
グループごとに進捗状況の発表を行う

京都産業大学法学部は、法律・政治・政策の観点から社会問題を考える学部。国防や国際関係から消費者問題や労働問題まで、幅広い分野を学んだ後、ゼミで自分の興味ある分野を掘り下げていく。

法律学科の高畠淳子先生は言う。「法学部というと法律を暗記しなければならないと考える人がいるかもしれませんが、そうではありません。法律がつくられたときの基本的な考え方を知り、どうしてこの法律ができたのか、その法律を使って問題をどう解決するかを学ぶことが中心です。社会で起きている問題に対して『どういう仕組みになっているんだろう』と考えるのが好きな人なら、きっと楽しく学べると思います」

ゼミの特徴

ニーズに法制度が追いついていない
そんな部分を学ぶことも重要

大学のセミナーハウスでのゼミ合宿(2019年)

高畠先生の専門分野は、企業で働く労働者を守る労働法と、年金・医療・子育てなどに関連する社会保障法。いずれも生活の近くにある法律だ。このゼミに参加する学生も「子どもの貧困」「育児休暇」など、生活に関わりのある問題に関心がある人が多い。同じような問題に関心を持つ人同士でグループを作り、まずは問題の背景や原因、関連の法制度などを、文献などによって調べ、理解する。

ただ、それだけで終わらないのが高畠ゼミ。学んだことを元に、「プロジェクト」と呼ばれる問題解決のためのアウトプットを行っている。現実に即した解決策を探るため、高畠先生が推奨しているのが「現場」を知ること。たとえば「子どもの貧困」をテーマとするグループは、それを支える法制度が運用されている現場のひとつ、子ども食堂を見学する予定だ。「実際に見て初めてわかることも多いと思います。子どもの貧困に対して経済的支援の制度があること自体があまり知られていないこと、居場所づくりや学力のサポートなど当事者のニーズに法整備が追いついていない部分をNPOなど支援団体の方々が埋めておられることなども目の当たりにできるでしょう」

ゼミで身につく力

問題意識が明確になり
自分の意見もはっきり言える

京都府内の大学が参加して行われる学外の政策コンテスト「京都から発信する政策交流大会」で発表を行うゼミ生(2017年)

プロジェクトを進めるためには、グループ内での多くの議論が必要だ。また、ゼミの時間に進捗状況を発表して他グループの人と議論することも大きな刺激になる。成果は学内だけでなく、学外の政策コンテストでも発表するという。質問を受けたり、フィードバックを受けたりすることによって、問題意識はより明確になり、4年生になると、様々な社会問題に対して自分なりの意見をはっきり言えるようにもなっていく。地方公務員や労働基準監督官、社会労務士をめざすゼミ生が多いのも高畠ゼミの特徴だ。企業内で法務や人事に携わったり、人材業で活躍する卒業生も多い。

この分野のおもしろさについて高畠先生は言う。「コロナ禍によって大きく変わった働き方が今後どうなるのか、緊急措置としての保障を今後も続けるのか。法整備が追いついていないところがたくさんあります。前例がない分、自分で考える楽しさのある分野だと思います」

学生の声


若者に労働法を知ってもらう
プロジェクトを推進中

法学部 法律学科
3年 S.O.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

地元で公務員になることを志望しています。市民生活に関わりのある労働法や社会保障法について詳しく学びたいと考え、このゼミを選びました。

ゼミでは、若者を対象とした労働法の認知度について研究しています。法律を知らないと、労働に関する被害にあっても気づくことすらできません。若者に、法律で守られている権利について正しい知識を得てもらうためにはどうすればよいか、グループで学び、議論しながら検討しています。今後、労働関係法の知識が得られるパンフレットの作成、被害にあったときに、どの機関に相談すればよいかがわかるフローチャートの作成などを予定しています。

京都産業大学法学部は学びがとても充実していると思います。公務員志望者も多いため、先生にお願いして自主的な勉強会を開いていただき、試験に必要な実力をつけることもできます。ゼミで身につけた知識やアウトプットの力も生かして、志望をかなえるため頑張っていきたいと思っています。

指導教員 高畠 淳子 教授

京都大学法学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修了。修士(人間・環境学)。専門分野は労働法、社会保障法。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 京都産業大学 入学センター
Tel 075-705-1437

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