<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おうびりん

桜美林大学

桜美林大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

桜美林大学の国語問題は、現代文のみの大問3題で、3題の内訳は年度によって異なり、評論文と随筆や小説が出題される。2020年度は評論(2,800字)、評論(3,000字)、小説(3,300字)、2021年度は評論(3,700字)、評論(3,300字)、随筆(3,300字)、2022年度は評論(4,000字)、小説(3,700字)、評論(3,600字)。2023年度は評論3題(2,600字、2,800字、3,600字)であった。この4年間を見ると、評論2題または3題と小説が隔年で1題出題されていることになる。字数は2022年度までは増加傾向だったが2023年度は減少した。設問は、漢字、傍線部の意味・理由説明、本文内容説明、空所補充、脱落文補充、文学史など。2021年度に出題された「表現上の特徴」を問う設問はなかったが、「本文の展開・構成の特徴」を説明する出題があった。漢字は例年、5~10問程度の出題があり重視されている。また、文章中の言葉の意味や慣用句を問う問題も目立ち、空所補充でも四字熟語や漢語を入れる設問も多い。日本語の基礎的な単語力、理解力を問う傾向が見られる。解答はすべてマーク式。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢和辞典を使って言葉を調べよう

漢字・四字熟語・慣用句など言葉の意味を問う問題が多く、「仏頂面」「不穏当」「過ぎたるは及ばざるがごとし」や「対照」「対象」「対称」の違いを選ぶ設問などの出題歴があり、2023年度では、「汎用性」の意味や「かえりみない」の意味の正解として「度外視」を選ばせる問いが出された。単に漢字の読み書きを覚えるだけではなく、文中での意味理解が求められている。対策としては、問題集で学習したり、新聞を読んだときなどに、文章中の言葉や選択肢の文に使われている言葉、漢字の意味がわかっているかどうかを必ずチェックする。何となくわかっているつもりのものは、理解が曖昧になっている証拠で、正確にはわかっていない。そういうときは、必ず漢和辞典などで調べ、漢字一字一字の意味を正確に理解し、覚えた漢字を使った熟語にはどのようなものがあるかも調べ、ノートにまとめていくとよい。

漢字の理解力が読解力につながる

長い文章が出題されるので、共通テスト対策問題集で演習することを勧める。評論文のキーワードの多くは漢字2文字の漢語でつくられていることが多いので、漢字の正確な意味理解が文章読解力の向上にもつながることを意識して学習しよう。具体的には、ただ単に設問を解くだけではなく、文章全体の構造を理解する学習をしていこう。そのためには、まず冒頭の数段落で、筆者が何についてどのように述べようとしているか(テーマ)を捉える。次に、そのテーマに関連する箇所にチェックを入れ、そのキーワード、キーセンテンスをノートに書き出してみる。キーになる言葉は漢語であることが多いので、その漢語の対義語、類義語を理解しておくと(「合理主義」≒「客観」←→「主観」≒「感覚」など)、文章中の対比や言い換え構造が理解しやすくなる。このように、漢語理解に基づいて文章を図式化してみると、文章全体の構造がより明確に意識でき、評論文理解の型が身につき、読解速度も確実にアップするので、ぜひトライしてほしい。

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