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せいじょう

成城大学

成城大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中

日本史

2024年度入試の問題分析

各日程とも大問5題、小問計50問で構成され、大問順にIが古代、IIが中世、IIIが近世、IV・Vが近代で構成されている。原始時代からの出題もあるが、戦後史に関しては1日程で占領期の出題があったほかにはほぼ出題がなかった。出題形式は、リード文中の空欄穴埋め形式が最も多く、全体の9割近くを占める。そしてこの空欄補充形式の問題のほとんどが、選択式でなく記述式となっている。ほかには一部で文章正誤問題、史料問題などが見られるが、若干数にとどまる。かつて出題された短文記述、論述問題の出題は近年見られない。出題分野は全体で見ると政治・外交・社会経済・文化とまんべんなく出題され、目立つ偏りはない。問題のレベルは教科書本文に掲載されている標準的なものが多く、難問・奇問の類いも少ない。

2025年度入試対策・学習アドバイス

記述式問題の対策を

問題の大部分がリード文穴埋め形式で、かつ記述式となっている。記号の選択肢がなく、すべて正確に漢字で書く必要があるため、普段の学習の際に、とにかく「書いて覚える」学習が必須となる。普段の漢字を書く練習量が入試での点数に直結するといえ、この点は他大学との大きな違いでもある。誤字は当然不正解となり加点されないため、練習の時に常に歴史用語を楷書で正確に書く、ということを意識しよう。

分野・時代に偏りのない学習を

問題の難度が高くない分合格に向けて気をつけたいのは、全範囲からまんべんなく出題されるという点である。分野別で受験生が苦手としがちな社会経済史や文化史などからも多く出題されるため、苦手な分野、勉強が及ばなかった分野などがあると、大きな失点につながりかねない。逆にこの社会経済史や文化史を得意分野にできれば、点差をつけやすく、合格が近づくといえる。また、時代も戦後史を除く全時代から出題されており、この点は共通テストも同様である。対策としては、できる限り早めに一度全時代のインプット学習を終え、近現代の演習問題をこなしたい。時代順に学習を進めると、通常近現代の学習は遅い時期になってしまい、何度も演習をする時間なく本番を迎えてしまうケースも多い。全体の40%が近現代の問題であるので、可能であれば近現代の演習に十分な時間を割きたい。

史料問題対策も忘れずに

量は多くないが、史料問題の出題も見られる。史料自体は教科書レベルの基本的なものでよいので、繰り返し学習して対応できるようにしたい。史料問題も、原始から近現代までの範囲で出題されている。

演習は量をこなしたい

問題のレベル自体は標準的なものが多いため、また正誤問題なども数は多くないため、まずは過去問を中心に、標準的な問題の量を多くこなすようにしたい。出題形式が、リード文中の空欄穴埋め問題が非常に多いという特徴があるため、演習も一問一答問題集などよりも、リード文の空欄穴埋め形式の問題を多く解くようにしたい。その際、解いた問題のリード文をもう一度穴埋めしながら読んでみるなど、教科書を読むような感じで問題演習のリード文を歴史の理解に役立てると、効率的に学習が進められる。

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