<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

せいじょう

成城大学

成城大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

地理

2023年度入試の問題分析

A方式2月5日の2023年度の出題は、大問4題・小問54問で、例年どおりの構成と分量であった。出題内容は〔I〕エネルギー資源とエネルギー問題・〔II〕災害と防災・〔III〕南北アメリカの産業・〔IV〕中国地誌で、例年どおり地誌が1題出題された。地図や地形図の出題も例年1題あり、2022年度〔IV〕は沖積平野の地形図、2023年度〔II〕はハザードマップを利用した地形の読み取りであった。出題形式はリード文中の空欄に該当する語句の記述や、下線部に関連する記述・記号選択が主であるが、2問程度、短文で説明する論述問題がある。難易度は標準レベルであり、記述する語句は教科書の基本用語が中心である。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基本用語を確実に覚えよう

全体のうち半数が語句の記述であるため、語句を正確に書けるようにしよう。用語説明の論述は少ないので、教科書の基本用語は、まずはリード文や小問の内容から判断できる程度の理解力があればよい。系統地理分野のリード文は教科書的な流れで書かれている。例えば2023年度〔I〕のリード文は、〈エネルギーの種類→エネルギー資源の利用の推移→資源の分布→エネルギー問題・環境問題〉という流れで、教科書の説明と同様の構成である。そのため基本用語も、語句と意味の一対一対応のような暗記ではなく、「その語句はどの単元の、どの項目で出てくるものなのか」「その語句に関連するほかの語句は何か」といった流れで理解したい。重要な内容は繰り返し問われる。過去問のリード文を読むこともよい学習になるので、過去問にはぜひ取り組みたい。また、2023年度は〔II〕で防災に関する用語など、最近の教科書の傾向に即した出題が見られた。防災やグローバル化(交通・観光)など、教科書で近年の話題として取り上げている事項についても目を通しておこう。

統計・地名

成城大学の地理の場合、統計の出題は選択肢が用意されていることが多い。2023年度〔I〕では石炭・原油・天然ガス・ウランの主要生産国のうち、中国・ロシア・カナダが問われたが、〈石炭の生産が世界一位で、割合が50%以上でかなり多い国→中国が該当〉〈アメリカ合衆国と並んで原油や天然ガスの生産が多い国→ロシアが該当〉など、上位国を機械的に暗記していなくても、割合が大きく統計で目立つ国・上位国の組み合わせなど、統計の特徴が理解できていれば選択肢が判定できる。また地名については2023年度〔I〕で資源産地が問われたが、地図と選択肢が用いられた。一部知らない地名の選択肢があっても、地図上の資源産地がどの国にあるのか、選択肢の地名がどの国に属するのか、などがある程度把握できていれば解答に迫っていけた。地名は地図帳の地図(一般図)のみならず、何に関する地名なのか、主題図上の位置と合わせて学習しよう。

論述問題

例年、2・3問の論述問題が出題される。内容は事象の背景・理由を問うものが多い。この対策としては、普段から教科書などを読む際に、理由に該当する部分に注意することが大切であるが、成城大学では短文で簡潔に述べることが求められるので、教科書などの内容を丸暗記するのではなく、結論や要点を簡潔に押さえるようにしたい。

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