<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

せいじょう

成城大学

成城大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

政治・経済

2023年度入試の問題分析

成城大学では、A方式3教科の個別学力試験で、経済・文芸・法・社会イノベーション学部の全学部で政治・経済が選択できる。いずれも試験時間は60分、出題形式は各日程とも、9割強の記述問題と1割弱の選択問題、それに1~2問だけ短めの論述問題が出されている。各日程とも大問は4題、小問は46~51問となっている。共通テストは30問なので、それと比較すれば多く感じられるが、年号や数字を答えさせるだけの設問など単純な知識問題も多く、解答時間が足りなくなることはあまりないだろう。

出題内容はバランスに気を配ったものとなっており、大問の内訳で見れば、各日程ともおおむね政治分野から1題、経済分野から2題、国際政治分野または国際経済分野から1題という構成となっている。比較的細かい事項の出題もあるが、そうした設問は少ないので、教科書レベルの知識が身についていれば、十分に高得点を取ることができるであろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

まずは基礎事項を固めよう

一部に難しい設問が含まれる(例えば2023年度には、研究開発(R&D)、ナノテクノロジー、武漢(コロナの発生源)、オミクロン株、メッセンジャーRNAワクチン、スペイン風邪、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法、society5.0、UN-Women、特定秘密保護法の「適性評価」、スウェーデンのNATO加盟申請、クアッドなどについて問われた)。とはいうものの、これらは多くの受験生が対応できない設問であり、合否を左右するものではない。大半の設問は教科書レベルの知識があれば対応できるので、そうした設問を失点することなく処理できる力を身につけることが重要である。そのためには、用語集や資料集を参照しつつ、教科書を精読するとよい。そのうえで、共通テストの過去問に取り組もう。私立大学の受験生は用語の暗記に終始する傾向も見られるが、理解できていないものを覚えることは難しい。だから、まずは共通テストで内容を確実に理解することをめざそう。

実戦力をつけるために

私立大学受験生のなかには時事問題に過敏な者が見受けられるが、基礎事項も習得できずに時事問題を気にするのは本末転倒である。多くの受験生にとっては、特別な時事問題対策をするよりは、基礎固めを行う方が有効であろう。しいていえば、日々の新聞をざっと読む程度のことはしておきたい。それによって多くの生きた知識が獲得できるほか、基礎的な知識と理解についての確認と補強ができる。

あとは一問一答型の用語問題集に掲載されている用語(2,000語ほど)を完全にものにし、記述問題に備えよう。そのうえで成城大学の過去問を5年分ほどつぶし、余力があれば私立大学向けの問題集を2~3冊こなそう。過去に出題された問題はもう出題されないと勘違いしている受験生がいるが、重要事項は何度も繰り返し出題されるので、それらを確実にものにしておくことは非常に重要である。とくに論述問題については、用語集などを参照して構わないので、とにかく自分自身で答案をつくってみることが大切である。以上のことをきちんとやっておけば、十分に合格点に達することができるだろう。

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