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神奈川大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中

現代文

2024年度入試の問題分析

2月4日実施の一般入試A方式を分析する。「国語」のなかで大問2題のうちの1題が現代文という出題形式は例年どおりである。解答はすべてマークシート方式。問題文は消費社会をめぐる評論(國分功一郎『目的への抵抗』)だった。言葉遣いこそ平易であるものの、程度が高くかつ個性的な議論であるため、読み進めるのに苦労した受験生もいたと思われる。字数は約4,700字で、約5,400字だった2023年度よりも少なくなった。設問は漢字の読み取りと書き取り、空欄補充、傍線部内容説明、本文全体の内容一致といったオーソドックスな構成。文学史、文法などの知識問題は出題されていない。小問16問から成る。全体的な難易度は標準的である。

2025年度入試対策・学習アドバイス

漢字問題で確実に得点する

漢字の読み取りと書き取りは毎年出題される。適切に準備しておけば対応できるので、確実に得点しておきたい。大学入試用の漢字問題集を用いて、なるべく早いうちから準備を始めよう。何種類も使うより1冊を繰り返す方が効果的だ。また、ひたすら先に進むよりも一週間に一日程度復習の日を設けると記憶が定着しやすい。

語彙(ごい)力を鍛える

本文や選択肢で用いられている言葉に対する理解が不十分だと正解できないケースが多い。現代文の用語集を用いて語彙(ごい)を増やしておこう。また、知らない語や曖昧にしか理解できない語を見つけたときは、その都度辞書で正確な意味を調べる習慣を身につけよう。その際、語の定義をただ機械的に暗記するのではなく、必ず使用される文脈に即して覚え、自分でも使えるくらい身につけよう。

空欄補充問題で確実に点数を取る

空欄補充問題は必ず出題されるので、ここで点数を落とさないようにしたい。空欄前後の文脈を丁寧に読み直し、正答の根拠になる要素を見つけること。また、自分が選んだ解答を空欄に入れて読んだとき、意味が通ることを確認する作業も忘れてはならない。

解答までの過程を検討する

読解問題を不得意とする受験生には、本文を読む前に選択肢を見てしまったり、設問をよく読まず傍線部の直前直後だけを見て解答を出したりすることが多い。まずは本文を最後までしっかりと読み、設問や傍線部、空欄の前後を確認し、そのうえで選択肢を検討しよう。また、こうした解答手順を身につけるため、問題演習の際、自分の答えが出るまでの過程をメモなどに残しておき、解説を読むとき自分の解答手順が正確なものであったかチェックしてみよう。

様々な内容の文章に触れてみる

多くの受験生は、ただ問題を解くこと以外に具体的な対策を講じないまま、評論に苦手意識を抱えている。たしかに、出題される文章では受験生にとってあまりなじみのない内容が取り上げられることが多く、一部難解な表現もある。しかし、試験では出題された問題を解くしかない。自分にとって苦手な文章が出る可能性も考えて、日頃から様々なジャンルの文章に触れておくべきだ。そのためには読書をするのが一番だが、時間を取ることが難しければ、用語集などに掲載されている頻出テーマ、概念、用語についての解説を熟読することを勧める。それだけでもだいぶ意識が違ってくるはずだ。

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