<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

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神奈川大学

神奈川大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

2月4日実施の一般入試A方式を分析する。「国語」のなかで大問2題のうちの1題が現代文という出題形式は例年どおりである。問題文は約5,400字で、内容は建築に関する評論(伊東豊雄『日本語の建築』)であった。受験生にとってなじみ深いテーマではないが、体験談を踏まえたややエッセイに近い文章であるため、読み進めるのに大きな苦労はなかったと思われる。設問は漢字の読み取りと書き取り、空欄補充、傍線部内容説明、本文趣旨判定といったオーソドックスな構成で小問16問から成る。なお文学史、文法などの知識問題は出題されていない。解答は漢字も含めすべてマークシート方式。全体的な難易度は標準的である。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢字問題を取りこぼさないように

漢字の読み取りと書き取りは毎年出題される。適切に準備しておけば必ず得点できるので、ここで得点を取りこぼさないようにしたい。大学入試用の漢字問題集を用いて、なるべく早いうちから準備したほうがよい。何種類も使うより1冊を完全になるまで繰り返した方が効果的だ。

語彙(ごい)力を高める

読解問題全般を通じて、本文や傍線部、そして選択肢文中の語彙(ごい)に対する理解が不十分だと誤答になってしまう場合が多い。自分が知らなかった語句や、曖昧にしか理解できていなかった語句については、その都度辞書で正確な意味を調べる習慣を身につけよう。また、語句の意味は機械的に暗記するのではなく、必ず使用される文脈に即して覚えるようにしよう。現代文の用語集を用いて言葉を覚える場合にも同じことが言える。

空欄補充問題を得点源に

空欄補充問題は必ず出題されるので、ここで差をつけるようにしたい。空欄前後の文脈を丁寧に検討し、正答の根拠になる要素を見つけること。また、自分が選んだ解答を空欄に入れて読んだとき、意味が通ることを確認する作業もおこたってはならない。

解答までの過程を重視する

読解問題を不得意とする受験生には、本文よりも先に選択肢を見てしまう、設問をよく読まず傍線部の直前直後だけを見て解答を出してしまうなどといった傾向が見られる。まずは本文をしっかりと読んだうえで、設問や傍線部(あるいは空欄)前後を確認し、そこで読み取った内容を根拠に選択肢を検討するようにしよう。また、こうした解答手順を身につけるため、問題演習の際、解き終わって答え合わせをする前に、自分の答えが出るまでの経過をメモなどに残しておき、解説を読むとき自分の解答プロセスが正確なものであったかチェックしてみよう。

様々な内容の文章に触れる

多くの受験生がひたすら問題を解くこと以外の具体的な対策を講じないまま、評論に苦手意識を抱えている。たしかに、出題される評論では、受験生にとってあまりなじみのない内容が取り上げられることが多く、難解な表現も目立つ。しかし、本試験では出題された問題を解くしかない。自分にとって苦手な文章が出てくることを想定し、日頃から様々なジャンルの文章に触れておくべきだ。時間を取ることが難しければ、用語集などに掲載されている頻出テーマについての解説を熟読することを勧める。それだけでもだいぶ意識が違ってくるはずだ。

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