芝浦工業大学大学からのお知らせ 入試対策情報
物理
2026年度入試の問題分析
前期日程(2月1・2・3日実施)を分析する。大問4題からなり、解答のみを記入する。空欄補充や記号選択もあるが、途中経過や理由の記述は必要ない。大部分は標準の難易度である。力学と電磁気の割合が大きい。第1問は2~3個の中問からなり、階段を落下する小球、水素原子、半球面内の円運動、RLC直列回路、万有引力による運動、熱サイクル、原子核の崩壊についての出題であった。水素原子では、運動量がとびとびの値を取ることを導くなど、ユニークな手順の問いもある。第2問は力学で、2個のばねによる単振動、加速する台上の小球の運動、2球の同時落下とはね上がり、ゴムひもをつけた物体の運動、折り曲げた剛体棒につけた小球の運動がテーマで、力学の総合力が試される。第3問は電磁気から、磁場領域を通過する回路、点電荷がつくる電場・電位、コンデンサーを含む直流回路、基礎知識を問う正誤問題が出題された。第4問は、熱機関のサイクル、レーザー光から球状物体が受ける力、気柱の共鳴、斜め方向のドップラー効果が出題され、波動と原子分野を融合した目新しく難度の高い問題も含まれている。
2027年度入試対策・学習アドバイス
基礎をゆるぎないものにしよう
物理の土台となる力学には十分な時間をかけて、熟練することが望まれる。ここが不十分だと電磁気や熱力学などのほかの単元でもつまずきの元になる。主な参考書を決めて反復学習をしよう。自分で式や図を書きながら考えることが大切である。運動方程式やエネルギー保存の式などの代表例はノートやカードにまとめておくのもよい。
疑問点は指導者に質問するのが解決の早道ではある。ただ、どうしても腑に落ちないところが残ってしまった場合は、とりあえず先に進んで、後で再度見直してみるとよい。工夫して効率的に時間を使おう。
丸暗記だけでは危うい
例えばドップラー効果の公式は覚えるほうがよいものの、導出過程を問う問題もある。また、ベルトコンベヤーに物体を置いていく過程と対比させる問題もある。公式の導きも理解しておきたい。別の例では、コンデンサーの充電過程において、電池の仕事の半分が静電エネルギーになるということがある。しかし、これは充電完了時点での関係であり、充電途中では違った割合になる。中途半端な丸暗記は危険なので、いつでも基本に立ち返って求められるようにしておきたい。
柔軟な思考でレベルを上げよう
基本問題が確実にこなせるようになったら、少しずつ応用問題に取りかかって得点力を上げたい。見慣れない問題でも、一つひとつの設問は、何らかのかたちで使ったことがある考えを用いることが多いので、慌てずに取り組もう。連動している設問の流れをつかむことも大切なコツである。しばしば問題文には、使うべき法則(例えば、運動量保存則)や、どの設問の結果と組み合わせるのかというヒントが書かれているので、よく読み込む練習をしておこう。ヒントになる箇所には丸で囲む、あるいは下線を引くなどするとよい。さらに模試の活用だ。解けなかった問題は、すぐに答えを見ないでじっくり時間をかけて解き直してみよう。これにより洞察力もついてくる。理解が曖昧な事柄が見つかったら、弱点克服のチャンスなので、急ぎすぎることなく苦手部分を徹底的に勉強し直そう。


