芝浦工業大学大学からのお知らせ 入試対策情報
化学
2026年度入試の問題分析
2026年度の前期日程(2月1・2・3日実施)の出題範囲は「化学基礎」および「化学」の全範囲であり、教科書内容を基準として作成されている。難問や奇問はほとんどなく、高校化学の理解度・定着度を測る良問が中心である。試験時間は90分で、物理・化学それぞれ大問4題、計8題のなかから4題を選択して解答する形式である。大問1題あたりの目安時間は約22.5分だが、計算問題や考察が必要な問題も含まれるため、時間に余裕があるとはいい難い。物理と化学を2題ずつ選ぶことも可能だが、化学は1つの大問のなかに理論・計算・有機・無機が混在して出題されるため、苦手分野を避けることが難しい。一方で物理は大問ごとに分野が分かれているため、得意分野に応じた選択がしやすい。そのため、例えば「力学と熱は得意だが電磁気と波は苦手」という場合には、物理2題+化学2題という選択も有効である。ただし、受験生の多くは化学のみ、または物理のみを選択すると考えられる。すべての大問は25点満点で、マークシート方式・記述式・計算問題(有効数字指定)など、多様な形式で構成されている。また出題分野も幅広いため、解く順番は自由である。例えば、有機化学の問題から優先的に解くなど、自分に有利な解き方を工夫することで高得点につながる可能性がある。なお、化学反応式の記述や、化学用語を漢字で書かせる問題も出題されるため、用語の正確な理解と記述練習もしておこう。
2027年度入試対策・学習アドバイス
化学の基礎
周期表は第4周期まで確実に覚え、電子配置と関連づけて周期律を理解しておくこと。無機化学も頻出であるため、教科書を丁寧に読み、典型問題を通して知識を整理・定着させよう。
計算問題(化学量など)
物質量(mol)計算、濃度計算、電気化学、結晶構造、電離平衡、pH、溶解度、熱化学など、幅広い計算問題が出題される。難問は少ないため、標準レベルの問題を「速く正確に解けるようになるまで」繰り返し練習することが重要である。特に計算では、単位を意識することが大切である。式の中にも単位を付して解くことで、意味がわかり、ミスを減らすことができる。途中式まで丁寧に書く習慣をつけよう。
化学反応の理論
中和滴定、電離平衡、pH計算、酸化還元滴定などの標準問題を数多く解き、確実に解法を身につけておこう。
有機化学
官能基ごとの性質や反応を整理し、体系的に理解することが重要である。特に検出反応は頻出であるため、重点的に学習すること。芳香族化合物については、反応の流れをフローチャートにまとめると効率的に覚えられる。教科書や資料集を活用して整理しよう。また、合成高分子・天然高分子も頻出分野であるため、典型問題を確実に解けるようにしておくこと。
最後に
過去問演習は非常に効果的である。少なくとも「3年分×3回(合計9年分相当)」を目安に取り組むとよい。芝浦工業大学の入試問題は出題傾向が似ているため、早い段階で1年分を解いて形式に慣れ、その後の学習方針を立てることが重要である。また、問題を解いた後は必ず教科書に戻り、該当部分の内容を確認すること。教科書を基準にして作られているため、この作業が理解の定着に大きく役立つ。


