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関西大学

関西大学大学からのお知らせ 入試対策情報

英語

2024年度入試の問題分析

2024年度はおおむね従来の傾向が踏襲されており、大問[I]が会話問題と文整序問題、大問[II]と大問[III]が長文総合問題であった。すべて客観式。[I]Aの会話問題は空所5つのそれぞれに選択肢が4つずつ設けられている。空所は語(句)レベルではなく、センテンスが丸ごと抜かれている形式なので、文法・語法の知識というよりも会話の流れの把握力が問われている。[I]Bの文整序問題は、200~300語ほどの中文を6つのパートに分け、順番をばらばらにしたものを論旨が通るように並べ替える問題。ひとつのパートが2~3センテンス程度で構成されている。therefore「それゆえ」/however「しかしながら」/for example「例えば」などの、前後の論理関係を教えてくれるいわゆるディスコースマーカー、さらに指示語や時系列などを手がかりに文章を組み立てる。[II]はAの空所補充問題とBの内容一致問題で構成されている。空所補充問題は文脈から正解が決まる問題が中心だが、文法・語法・語彙(ごい)の知識を問うものも混在している。内容一致問題は書き出し文が与えられて正しい後続文を選ぶ形式が中心。本文全体の主旨や適切なタイトルが問われることもある。[III]Aは下線部の意味や内容などを問う問題。下線部は単語レベルから節レベルまで様々。単に言い換えられた同意選択肢を選ぶ問題だけでなく、下線部が示唆すること、下線部から推測されることなども問われるので、単なる語彙(ごい)力だけでなく、パラグラフ同士・センテンス同士の論理関係の理解が試される。Bの内容一致問題は[II]Bと基本的に同じ形式。

2025年度入試対策・学習アドバイス

文法・語法の知識を踏まえた文構造把握力を身につけよう

文法・語法の知識がなければ、本文や選択肢の英文を正しく読めないし、その知識が直接問われる[II]Aの空所補充問題のいくつかに対処できない。文法・語法の教科書・参考書・問題集などで、すべての単元を漏れなくチェックし、理解すべき項目は理解し、暗記すべき項目は暗記しておくこと。そのうえで英文を読む際に、S・V・O・Cなどの文の要素と品詞を常に意識しながら、文構造把握力を身につけよう。

文脈把握力をつけよう

[I]Bの文整序問題、[II]、[III]の長文総合問題に共通して大切なのは、前述の文構造把握力に加えて文脈把握力である。したがって、読んで訳すだけや、やみくもに長文問題を解くだけの勉強では駄目。各センテンスの意味を的確に捉えるのはもちろん、センテンス同士・パラグラフ同士の論理関係を意識しながら読む必要がある。その訓練には『英語長文出題パターン演習1~3』(河合出版)などの問題集が有効である。また日頃予習で教科書などを読む際にも、未知の語(句)をすぐに辞書で調べたりせず、まず前述のディスコースマーカーや指示語などを手がかりに文脈からその語(句)の意味を推測してみる、などの実践的な読解の訓練を心がけてほしい。

語彙(ごい)力を増強しよう

前述の文構造把握力・文脈把握力を鍛えても、基本的な語彙(ごい)力がなければ話にならない。市販の単語・イディオム集を完全マスターするとともに、読んだ長文のなかでの語(句)のチェックもおこたらず、可能な限り多面的に語彙(ごい)力増強に努めてほしい。

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