<入試科目の掲載について>
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同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ ゼミ研究室紹介

※掲載している内容は、2020年6月時点の情報です。現在は内容が変更されている場合があります。

政策学部 政策学科
畑本ゼミ(福祉社会学・福祉行政論・生活構造論)

「生活」を調査することによって生活者の視点から福祉行政を考える

学部の特徴

アラカルトで幅広く学び
主体的な学びの軸を育てる

同志社大学政策学部の学びは、法学部や経済学部などのように学問の体系に従って学習を積み上げる学部とは違い、1・2年次にアラカルトで幅広い分野を学び、知見を広げるのが特徴だ。そして「問題解決のためには何を行うべきか」を常に意識することを学生に促すことも大切にする。目の前の「問題」に対して自分で調べ、知識を得る姿勢を身につけることが、学問分野の枠にとらわれない主体的な学びの軸を持つことにつながるからだ。

幅広い学びを通して、自分の関心はどこにあるのか、どのような問題を解決したいのかが明確になったところで、2年次の秋学期よりゼミ活動がスタートする。

ゼミの内容

人の生活の在り方を調査し
より良い福祉行政に生かす

サブゼミの屋上庭園の整備活動の様子

畑本裕介先生のゼミのテーマは「生活構造論」「福祉行政論」。生活時間や家計など家庭ごとの「生活」の在り方を調査し、それらが現状の社会制度とどう関係しているかを考え、より良い福祉行政に生かすというものだ。「生活者の目線から政策を考えるゼミです」と畑本先生は話す。

2年次には、福祉の分野について感覚的に理解していく。貧困問題や高齢者福祉をテーマにした映像資料を視聴し、ディスカッションを行い、また、文献の輪読を通して政策立案の基礎も学んでいく。並行して社会調査も実践する。今年は、京都へ移住してきた人がなぜ京都に来たのか、どのような人間関係を形成しているのかを調査する予定だ。福祉分野で使われるエコマップという関係図の描き方もここで実践的に学ぶ。

3年次の夏に調査の結果を合同ゼミ合宿にて発表する。2019年度は、法政大学のゼミと静岡県・三島にて合同合宿を実施した。東京圏の大学との合宿は「東京の大学生と交流し、大きな刺激を受ける貴重な機会です」と畑本先生はいう。秋にはここでの発表内容をさらにブラッシュアップ。京都府内大学のゼミなど約40団体が参加して行われる政策コンテストにつなげていく。

4年次は卒業論文に取り組む。テーマ設定、下調べの重要性、構成の方法、文章の書き方にいたるまで、少人数を生かしたきめ細かな指導を受けながら、福祉や生活に関わる自らのテーマを深めるのだ。

学外で社会福祉の現場を見学する機会もある。サブゼミとして特別養護老人ホームの屋上庭園の整備活動も行っている。

ゼミの特徴

一人ひとりの生活者のことを意識して
社会を考えられるようになってほしい

ゼミを通して学んでほしいことについて畑本先生は「人間は、抽象的イメージのなかで生きているのではありません。生活するにはお金がかかるし、稼ぐのがうまい人も下手な人もいる。社会を考える時に一人ひとりの生活者のことを意識できるようになってほしいと思います。これは卒業後どのような仕事をするにしても大切な視点、自分がどう生きたいかを考えるのにも大切な視点です」。学びを通して、ゼミ生は、生活者としてどのように生きたいか、どんな選択をするのかを主体的に考えられるように成長していくという。

卒業後、地方公務員として行政職につくゼミ生もいる。福祉職ではなく、行政職として福祉の仕事を希望することが、面接での大きな強みになると先生は言う。

最後にこの分野の面白さについて先生に聞いた。「人がどんな生活をしているのか。これは人間の基本的な興味ではないでしょうか。昔の人、所得が高い人、生活に困っている人など、自分とはかけ離れた人がどんな生活をしているのかを知るのは楽しいです。学びを通して、人への好奇心、自分への好奇心を育ててほしいですね」

指導教員 畑本 裕介 教授

慶應義塾大学法学研究科後期博士課程政治学専攻修了。山口学芸大学、山梨県立大学を経て2016年 同志社大学政策学部准教授。幼少期より「人はどんな生活をしているのか」に関心があり、休日も生活にまつわる各種統計資料を探している。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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