<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

どうししゃ

同志社大学

同志社大学大学からのお知らせ 授業紹介

掲載している内容は、2024年4月時点のものです

心理学部 心理学科
心理学実験

心理学実験の1枚!

何をしているところですか?

心拍数を図るための電極を手首に貼っています。

その後、どうするのですか?

心拍数や発汗度合い、呼吸数などをモニタリング。この人が真実を語っているかをテストします。

心と行動を対象にするサイエンス。法則性を探求、応用して、暮らしをより良く

実験主義

法則を導き出すために

実験で得られたデータをコンピュータで解析している

心理学は心と行動を対象にするサイエンス。どんな時に嬉しくなるのか、どんな時に物が欲しくなるのか、人が好きになるのかという感情が心。一方、困っている人がいたら助けるかどうか、あるいは攻撃するかという動きが行動。「そういった心と行動に関する法則を科学的に見つけ出すのが、心理学の目的の一つです」と青山謙二郎先生は話す。

もうひとつの目的は、導き出された法則性を応用して、社会における人間の生活をより良いものにすること。その一例がカウンセリング。実験を通して導き出された法則を使って、悩みを科学的に解決する、大事な役割を果たしている。

そんな目的を実現させるために欠かせないのが実験。どんな内容がベストか、データはどう取れば良いかなどを知るために行われている。特に心理系では初の国家資格となる公認心理師を取るには、学部での実験実習が必須。「受験資格を満たすには半年間で良いのですが、実験を重視する本学では1年と2年の前期、計1年半かけて習得します」

扱うテーマ

4テーマをローテーションで

ラットの動きを観察し、データを取る様子

1年生の授業では「記憶」「対人関係」「生理学的測定」「動物実習」の4テーマを、それぞれ数か月ずつローテーションしながら学んでいく。

「記憶」は、どのような条件だと記憶しやすいかを調べる。グループを作り、どのような条件で記憶成績が変わるのか、自分たちで実験の条件も考える練習も兼ねて取り組む。

「対人関係」は、社会的ジレンマという考え方を使う。例えば、人はどういう条件下ではゴミの不法投棄をするか。どういう条件なら正規の料金を払ってゴミを捨てるかについて、一定のルールを作り、カードを使ってゲーム感覚でひも解く。個人と社会の利益の追求のバランスがどうしたら取れるかを調べるシミュレーション実験だ。

「生理学的測定」は、刑事ドラマに登場するウソ発見器と原理は一緒。すべての設問にNoと答えてもらい、被験者の心拍数や発汗状況を計測。被験者と実験者の立場を入れ替え、何度も計測しながら、ウソをつく心理を解き明かす。

「動物学習」は、オープンフィールドという箱型の装置にラットを入れて記憶を調べる実験。見たことがない物体があると近づいていて探索をするラットの習性を生かし、色の違う2つの物体の数や位置を変えて、脳と行動の関係を探る。

学ぶ意義

人間の行動の特徴を知って将来に生かす

実験が占める時間数は、全体的にみると座学よりも少ない。しかし、あらかじめ実験をしておくことで、テキストで学ぶ時にイメージがつかみやすくなる。「数学や歴史などと違い、心理学という学びは、大学で初めて出会う人がほとんど。1年目で、研究する姿勢を身につけることも目的のひとつです」

心理学で学んだ知識は、大学卒業後、社会に出てからも、マーケティングや社内教育、人事部門など、様々な場面で生かすことができる。働き方や人との関わり方にも、ヒントを与えてくれるに違いない。

学生の声


講義のない日もキャンパスに来るぐらい、学生生活を謳歌しています

心理学部 心理学科
1年 H.M.さん

*学年・インタビュー内容は取材時のもの

元々、人の気持ちについて考えたり、推し量ったりする心理学に憧れがありました。華やかなイメージ持つ言葉だったことも手伝って、進学を考えるようになりました。

理系コースに所属していたので、不利なのかと思いましたが、調べてみると実際はそうではないことがわかり一安心。実験やその後のデータ解析などもあるので、入学した今は理系の学びがとても役に立っています。

心理学の授業は楽しく、実験では気付かなかったことに驚かされるばかりで、充実した毎日が送れています。キャンパスが広く、施設のレベルが高いので、講義のない日もわざわざキャンパスに来るぐらい。友人関係も順調に築けています。

人間関係などについて解き明かす社会心理学に興味があるので、基礎学習や実験を通して学びを深め、将来的には企業などでその知識を生かしたいと考えています。

授業の様子

生理学的測定実験の様子。リアルタイムで送信されてくる対象者のデータを見ながら、その特徴や分析方法などを学ぶ。

ラットを使う動物学習実験の一例。ラットの世話は、コロナ禍の今は研究室側で行っているが、本来は学生が担当する。

指導教員 青山 謙二郎 教授

大阪府出身。同志社大学文学部心理学科卒。同志社大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。2008年同志社大学文学部教授就任。翌年の心理学部開設以降、現職。専門は学習心理学・行動分析学・食行動の心理学。趣味はプロ野球観戦。幼少期から阪神タイガースの応援を続けている。京都府在住。

このページに関するお問い合わせ

大学・部署名 同志社大学 入学センター入学課
Tel 075-251-3210
E-mail ji-nyugk@mail.doshisha.ac.jp

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